
go back onは、いったんした約束・合意・決定などを「破る」「撤回する」「反故にする」という意味の句動詞です。
He went back on his promise.
彼は約束を破りました。
単に予定を変更するというより、すでに表明した責任や約束から後戻りする響きがあり、相手への失望や非難を含む場面でよく使われます。この記事では、go back onの意味、語順、自然な例文、break a promise・back out of・take back・change one’s mindとの違いまで解説します。
Contents
go back onの基本的な意味
go back on + 約束・合意・決定
約束・合意・決定などを破る/撤回する
後ろには、守ることを期待されている言葉や取り決めが続きます。
- go back on a promise:約束を破る
- go back on your word:自分の言葉を翻す
- go back on an agreement:合意を反故にする
- go back on a deal:取引・取り決めを撤回する
- go back on a decision:決定を撤回する
The company went back on the agreement.
その会社は合意を反故にしました。
She would never go back on her word.
彼女は決して自分の言葉を翻しません。
なぜ「破る・撤回する」になる?
go backには「後ろへ戻る」、onの後ろには約束や合意などの対象が置かれます。いったん前へ進めた約束から後戻りするイメージが、「前言を翻す」「取り決めを反故にする」へつながります。
ここでのbackは、単に場所へ戻る意味ではありません。すでに示した立場・責任から引き返すという比喩的な動きです。
しゅみすけ(大山俊輔)
語順と活用|went back on・gone back on
go back onは、まとまりの後ろに目的語を置きます。
主語 + go back on + a promise / one’s word / an agreement
| 形 | 例 |
|---|---|
| 現在形 | go / goes back on |
| 過去形 | went back on |
| 過去分詞 | gone back on |
| -ing形 | going back on |
Don’t go back on your promise.
約束を破らないでください。
They went back on the deal at the last minute.
彼らは土壇場でその取引を反故にしました。
The mayor has gone back on what she said.
市長は自分が言ったことを撤回しました。
what you saidやwhat we agreedのような節も置けます。
You can’t go back on what we agreed.
私たちが合意したことを今さら撤回することはできません。

日常会話・仕事で使える自然な例文
日常会話・人間関係
You said you’d help me move. Please don’t go back on your word.
引っ越しを手伝うと言ったよね。言ったことを翻さないでね。
I know I promised, and I’m not going back on it.
約束したのは分かっていますし、それを破るつもりはありません。
He went back on his promise to call every week.
彼は毎週電話するという約束を破りました。
仕事・契約
The client went back on the agreement after we started the project.
プロジェクト開始後、顧客は合意を反故にしました。
We can’t go back on the deal now.
今になってその取引を撤回することはできません。
Management has gone back on its decision to allow remote work.
経営陣はリモート勤務を認めるという決定を撤回しました。
政治・公的な約束
The government was criticized for going back on its promise not to raise taxes.
政府は増税しないという公約を破ったとして批判されました。
break a promiseとの違い
break a promiseは「約束を守らない」を直接表す最も基本的な言い方です。go back on a promiseは、いったん約束した立場から後退する点に焦点があり、意図的な撤回や裏切りの響きがやや強くなります。
| 表現 | 中心のニュアンス | よく使う対象 |
|---|---|---|
| break a promise | 約束を守らない | promise |
| go back on | 表明した約束・合意から後戻りする | promise, word, agreement, deal, decision |
「約束を破る」の基本表現や、事情があって「守れなかった」と伝える方法は、「約束を破る」は英語で?break a promise・go back on one’s wordの違いで詳しく解説しています。
back out of・take back・change one’s mindとの違い
back out of:実行前に参加・約束から手を引く
back out ofは、計画・取引・約束した行動を実行する前に「手を引く」「抜ける」ことです。
She backed out of the trip at the last minute.
彼女は土壇場で旅行への参加を取りやめました。
go back onは「約束や合意を反故にする」、back out ofは「予定していた行動から撤退する」に焦点があります。
take back:発言を取り消す
take backは、自分が言った言葉を「取り消す」という意味でよく使われます。
I take back what I said.
さっき言ったことを取り消します。
go back onは約束・合意・決定を守らないこと、take backは発言そのものを取り消すことが中心です。方針や発言を段階的に後退させるwalk backとの違いは、walk backの意味とtake backとの違いも参考にしてください。
change one’s mind:考えを変える
change one’s mindは「気が変わる」という中立的な表現です。まだ約束していない選択なら、通常はこちらが自然です。
I changed my mind and ordered tea instead.
気が変わって、代わりに紅茶を注文しました。
単に注文を変えただけならgo back onは使いません。相手への責任を伴う約束や合意があるかどうかがポイントです。
日本人が間違えやすいポイント
go backだけでは「約束を破る」にならない
go backは基本的に「戻る」です。「約束を破る」にはon + 約束・合意が必要です。
× He went back his promise.
○ He went back on his promise.
代名詞は所有格にする
one’s wordのone’sは、主語に合わせて変えます。
- I → my word
- you → your word
- he → his word
- she → her word
- they → their word
I never go back on my word.
私は決して自分の言葉を翻しません。
「事情があって守れなかった」には強すぎることがある
go back onは非難の響きを持ちやすいため、病気や緊急事態で約束を果たせなかった人については、couldn’t keep the promiseのほうが穏当です。
She couldn’t keep her promise because she got sick.
彼女は病気になり、約束を守れませんでした。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
go back onがすぐ出てこなくても、「何を言ったか」と「その後どうしたか」を短い文で伝えれば十分です。
He said he would help, but he didn’t.
彼は手伝うと言いましたが、しませんでした。
They agreed, but later they said no.
彼らは同意しましたが、あとで断りました。
She changed her decision.
彼女は決定を変えました。
He didn’t do what he promised.
彼は約束したことをしませんでした。
まとめ
go back onは、いったんした約束・合意・決定などから「後戻りする」、つまり「破る・撤回する・反故にする」という句動詞です。
- 基本形:go back on + 約束・合意・決定
- 過去形:went back on
- 過去分詞:gone back on
- break a promiseより「前言・立場を翻す」感覚が出やすい
- 単なる心変わりならchange one’s mind
- 事情があって守れなかったならcouldn’t keep the promiseが穏当
keep one’s wordは反対に「約束を守る」です。詳しくはkeep one’s wordの意味・使い方をご覧ください。英熟語を体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の親記事もあわせて活用してください。
goを使うほかの表現もまとめて確認したい方は、goを使った句動詞一覧をご覧ください。









