
少し頼みにくいお願いや、個人的な質問をするとき、日本語では「差し支えなければ」「もしよければ」と前置きします。英語でその配慮を表せるのが、If you don’t mind, … です。
mind はここでは「心」ではなく、「気にする・嫌に思う」という動詞です。直訳すると「あなたが気にしないのであれば」。相手が不快ではないか、都合が悪くないかを確認してから話を進める表現です。
しゅみすけ(大山俊輔)
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If you don’t mind, …の意味
If you don’t mind, … は、「差し支えなければ〜」「もしよければ〜」という意味です。依頼・質問・自分が行うことの許可などの前に置きます。
If you don’t mind, could you close the window?
差し支えなければ、窓を閉めていただけますか。
If you don’t mind, may I ask your age?
差し支えなければ、年齢をお聞きしてもよいですか。
If you don’t mind, I’ll sit here.
よろしければ、私はここに座ります。
よく使う3つのパターン

依頼の前置き
If you don’t mind, could you …? の形で、相手へのお願いをやわらかくします。
If you don’t mind, could you speak a little more slowly?
差し支えなければ、もう少しゆっくり話していただけますか。
If you don’t mind, could we move the meeting to Friday?
よろしければ、会議を金曜日に変更できますか。
質問の前置き
少し個人的なことや、踏み込んだ内容を尋ねるときは、If you don’t mind me asking, … が定番です。「お聞きしても差し支えなければ」という意味になります。
If you don’t mind me asking, what do you do for a living?
差し支えなければ、お仕事は何をされていますか。
If you don’t mind me asking, how much did it cost?
お聞きしてもよければ、いくらかかりましたか。
自分の行動について許可を得る
If you don’t mind, I’ll … や If you don’t mind, I’d like to … で、自分が何かすることに相手の異存がないか確認できます。
If you don’t mind, I’ll open the window.
よろしければ、窓を開けますね。
If you don’t mind, I’d like to think about it overnight.
差し支えなければ、一晩考えたいです。
If you don’t mind me askingの語順
mind の後ろには、基本的に動名詞(動詞の-ing形)が続きます。そのため、mind me asking は「私が尋ねることを気にする」という組み立てです。
If you don’t mind me asking, …
私が尋ねることを気にしないのであれば……
より形式的には If you don’t mind my asking, … と所有格の my を使うこともできます。ただし、現代の会話では me asking がごく自然です。
Do you mind …?との違い
Do you mind …? は「〜することを気にしますか」と直接尋ねる表現です。
Do you mind opening the window?
窓を開けてもらってもよいですか。
ここで注意したいのが返事です。質問そのものは「気にしますか」なので、承諾するなら No, not at all.(いいえ、まったく気にしません)と答えます。
- No, not at all. = 気にしません。どうぞ。
- Sure, no problem. = もちろん、問題ありません。
- Actually, I’d rather you didn’t. = 実は、しないでいただきたいです。
日本語の「はい、いいですよ」につられて単に Yes. と答えると、「はい、気にします」と断る意味になり得ます。混乱を避けるには、Sure. や No problem. のように意思が明確な返事がおすすめです。
If it’s not too much troubleとの違い
If you don’t mind は、相手がその行為を嫌ではないか、不都合ではないかに焦点を当てます。
If it’s not too much trouble は、相手にかかる手間や負担に焦点を当てる表現です。
If you don’t mind, could I sit here?
差し支えなければ、ここに座ってもよいですか。〈嫌ではないか〉
If it’s not too much trouble, could you print this?
お手数でなければ、これを印刷していただけますか。〈手間ではないか〉
Would you mind …?との違い
Would you mind …? は、Do you mind …? より一歩控えめで丁寧です。依頼では Would you mind + 動名詞?、自分の行動の許可では Would you mind if I + 過去形? がよく使われます。
Would you mind checking this?
こちらを確認していただけますか。
Would you mind if I opened the window?
窓を開けてもよろしいでしょうか。
仕事で使える例文
If you don’t mind, could you explain that again?
差し支えなければ、もう一度説明していただけますか。
If you don’t mind me asking, why was the schedule changed?
お聞きしてもよければ、なぜ予定が変更されたのでしょうか。
If you don’t mind, I’d like to add one more point.
よろしければ、もう一点付け加えたいです。
日常会話で使える例文
If you don’t mind, can I borrow this chair?
よければ、この椅子を借りてもいいですか。
If you don’t mind me asking, are you two related?
差し支えなければ、お二人は親戚ですか。
I’ll join you, if you don’t mind.
よければ、私もご一緒します。
使うときの注意点
この前置きを付けても、どんな質問でも聞いてよいわけではありません。年齢、収入、家族、健康などは、相手との関係や文化によって非常に個人的な話題です。If you don’t mind me asking は配慮を示しますが、質問の侵入性そのものを消す魔法の言葉ではありません。
また、相手が断りにくい状況で形式的に使うと、遠回しな圧や皮肉に聞こえることがあります。本当に選択の余地を与えるなら、It’s okay if you’d rather not answer.(答えたくなければ大丈夫です)などを添えると明確です。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
If you don’t mind, … は、「差し支えなければ」「もしよければ」と、相手が嫌ではないか・不都合ではないかを確認する表現です。
依頼には If you don’t mind, could you …?、個人的な質問には If you don’t mind me asking, …、自分の行動には If you don’t mind, I’ll …。まずはこの3つを場面ごとに覚えましょう。











