
long to do は「〜したいと切に願う」「〜することをずっと待ち望む」という意味です。単なる want to よりも、なかなか実現しない願いを心の中で強く抱き続けるニュアンスがあります。
意味:〜したいと切に願う、〜することを待ち望む
例:I long to see you again.
(あなたにもう一度会いたいと切に願っています)
ただし、日常の小さな希望に何でも使える表現ではありません。この記事では、want to・yearn to・be dying to との違い、long for との語順、自然な場面と例文を解説します。
Contents
long to doの意味は「〜したいと切に願う」
ここでの long は「長い」という形容詞ではなく、「切望する・待ち焦がれる」という動詞です。後ろに to + 動詞の原形 を置き、実現したい行動を続けます。
(彼女は故郷へ帰ることを切望していました)
I long to travel freely again.
(もう一度自由に旅をしたいと心から願っています)
He longs to be accepted for who he is.
(彼はありのままの自分を受け入れてもらいたいと切に願っています)
They longed to start a new life together.
(彼らは一緒に新しい人生を始めることを待ち望んでいました)
long には、願いの強さだけでなく、時間的・心理的な距離が感じられます。「今すぐ簡単には手に入らないからこそ、ずっと願っている」という場面と相性のよい表現です。
longの「長い」が感情の長さにつながる
動詞の long は、現代の感覚では「長い」という形容詞と別の使い方ですが、学習者は願いが長く続いているイメージで結び付けると覚えやすくなります。
↓
願いが心の中に長く残る
↓
long to do=〜したいと切に願う
I want to see her. は普通に「彼女に会いたい」。I long to see her. には、離れている、長く会えていない、簡単には会えないといった背景がにじみます。
しゅみすけ(大山俊輔)
long to doの形と時制
現在形:long/longs to do
今も続く深い願いを表します。三人称単数では longs になります。
(海辺で暮らしたいと切に願っています)
She longs to see her family again.
(彼女は家族との再会を心待ちにしています)
過去形:longed to do
過去に抱いていた強い願いを表します。実現したかどうかは、この形だけでは分かりません。
(子どものころ、私は歌手になることを切望していました)
He longed to tell her the truth, but he couldn’t.
(彼は彼女に真実を伝えたいと切に思っていましたが、できませんでした)
進行・継続:be longing to/have been longing to
I’m longing to … も文法的に使えますが、会話では I’ve been longing to … が「ずっと〜したいと思っていた」を自然に強調できます。
(秋の京都を訪れたいとずっと思っていました)
I’ve been longing to talk to someone who understands.
(理解してくれる人と話したいとずっと願っていました)
long to doとlong forの違い
違いは、後ろに行動を置くか、人・物・状態を置くかです。
〜することを切望する
例:I long to go home.
(家に帰りたいと切に願う)
long for + 名詞
人・物・状態を切望する
例:I long for home.
(故郷を恋しく思う)
自然な例を比べてみましょう。
(彼女は子どもたちに会うことを切望しています)
She longs for her children.
(彼女は子どもたちを恋しく思っています)
We long to live in peace.
(私たちは平和に暮らすことを切望しています)
We long for peace.
(私たちは平和を切望しています)
long for someone to do の形も可能です。
(あなたが帰ってくることを切に願っています)
ただし、この形はかなり感情的・文章的です。会話で簡潔に言うなら I really want you to come home. が使いやすいでしょう。
want to・long to・yearn toの違い

want to:普通の「〜したい」
want to は日常の希望から人生の目標まで幅広く使える、最も中立的な表現です。
(家に帰りたいです)
I want to change jobs.
(転職したいです)
ランチ、買い物、予定など、日常的な「したい」にはまず want to が自然です。
long to:長く抱く深い願い
long to は、感情的な重みや、実現までの距離を伴います。会話でも使えますが、want to より文章的・情緒的に響きます。
(どこかに自分の居場所を感じたいと切に願っています)
yearn to:さらに強く、文学的な「切望する」
yearn to も long to に近い表現です。胸が痛むほど求めるような響きがあり、文学的・劇的になりやすい傾向があります。
(彼女は自由になることを強く切望していました)
日常英会話で自然さを優先するなら、通常は want to、深い感情を意識して表すときに long to、さらに文学的に強調するなら yearn to と考えると分かりやすいでしょう。
be eager to・be dying toとの違い
be eager to:意欲的で実行する気がある
be eager to は「ぜひ〜したい」「〜することに意欲的だ」です。深い喪失感より、前向きな意欲や期待が中心です。
(そのプロジェクトについてもっと学びたいです)
仕事や学習では long to より be eager to が自然なことが多くあります。
be dying to:くだけた「〜したくてたまらない」
be dying to は、日常会話で強い期待を大げさに表す口語表現です。
(その新作映画を見たくてたまらない)
I’m dying to hear what happened.
(何があったのか聞きたくてたまらない)
long to は静かで持続的な願い、be dying to は今すぐしたいという勢いのある期待です。
場面別の自然な例文
恋愛・人間関係
(もう一度あなたを抱きしめたいと切に願っています)
She longed to hear his voice.
(彼女は彼の声を聞きたいと切に願っていました)
He longs to repair the relationship with his daughter.
(彼は娘との関係を修復したいと心から願っています)
恋愛で使うとかなり感情のこもった表現になります。付き合い始めの日常的なメッセージなら I want to see you. のほうが自然な場合も多いでしょう。
海外旅行・故郷
(育った町へ戻りたいと切に願っています)
After years abroad, she longed to come home.
(長い海外生活の後、彼女は故郷へ帰ることを切望しました)
We long to travel without worrying about time.
(時間を気にせず旅をしたいと心から願っています)
仕事・人生
(彼は自分にとって本当に意味のある仕事をしたいと切に願っていました)
Many people long to escape the pressure of constant competition.
(多くの人が絶え間ない競争の重圧から逃れたいと切望しています)
She longed to create something of her own.
(彼女は自分自身のものを生み出したいと心から願っていました)
自由・平和・社会
(彼らは恐怖なく暮らすことを切望していました)
People everywhere long to be treated with dignity.
(どこにいる人も、尊厳をもって扱われることを切に望んでいます)
よくある間違い
long doingとはしない
行動を続ける場合は long to + 動詞の原形 です。
○ I long to see you.
long forの後ろに動詞の原形を直接置かない
○ I long to see you.
○ I long for the chance to see you.
for の後ろには名詞が必要です。動作を名詞化した the chance to see you なら使えます。
日常の軽い希望に使いすぎない
自然:I want to buy some milk.
牛乳を買うことに特別な背景がない限り、long to は感情が強すぎます。
long agoと混同しない
long ago の long は「長い時間」の意味で、long to do の long は動詞「切望する」です。
(私はずっと昔に彼女と出会いました)
I long to meet her.
(私は彼女に会いたいと切に願っています)
「ずっと昔に」の使い方は「long agoの意味と使い方」で詳しく解説しています。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
long to do が出てこなければ、really want to や want to … very much で十分伝えられます。
(家族に本当に会いたいです)
I want to go home very much.
(とても家に帰りたいです)
I’ve wanted to visit for a long time.
(長い間、訪れたいと思っていました)
しゅみすけ(大山俊輔)
丁寧な希望を伝える would like to については、be-rize.comの「would like toとwant toの違い」も参考になります。
関連表現
- long for + 名詞:〜を切望する、〜を恋しく思う
- yearn to do:〜することを強く切望する
- yearn for + 名詞:〜を強く求める
- be eager to do:ぜひ〜したい、〜する意欲がある
- be dying to do:〜したくてたまらない
- dream of doing:〜することを夢見る
- long-awaited:待望の、長く待たれていた
英熟語や定型表現をほかにも探したい方は、「前置詞を使った英熟語一覧」もご覧ください。
まとめ
long to do は「〜したいと切に願う」「〜することを待ち望む」です。want to よりも、願いが長く続いていることや、実現までの心理的・現実的な距離を感じさせます。
行動なら long to + 動詞の原形、人・物・状態なら long for + 名詞 が基本です。日常的な希望には want to、深く持続する願いをあえて言葉にしたいときに long to を使いましょう。









