not so much A as Bの意味は?rather thanとの違い・語順と使い方

not so much A as BはAというよりむしろBを表す英語構文

not so much A as B は、「AというよりむしろB」「AというよりはBに近い」を表す英語構文です。

He is not so much angry as disappointed.
彼は怒っているというより、むしろがっかりしているのです。

この文では、angry を100%否定しているわけではありません。「怒っているようにも見えるけれど、本当の気持ちをより正確に表すなら disappointed だ」と、説明の焦点をAからBへ移しています。

しゅみすけ(大山俊輔)

not so much A as Bは、Aに大きなバツをつけるというより、「AよりもBのラベルのほうがしっくりくる」と見方を調整する表現です。

not so much A as Bの意味と基本イメージ

基本形は次のとおりです。

not so much A as B
= Aというほどではなく、むしろB
= AよりもBのほうが本質・事実に近い

so much A は、この構文では「それほどAである」という程度を表します。そこを not で抑え、as B で「むしろBのほう」と比較し直すのが全体の流れです。

The movie was not so much scary as depressing.
その映画は怖いというより、むしろ気が滅入るものでした。

Her comment was not so much rude as honest.
彼女の発言は失礼というより、むしろ正直だったのです。

It is not so much a rule as a guideline.
それは規則というより、むしろ指針です。

AとBのどちらが言いたいこと?

本当に言いたい中心はBです。Aは最初に思いつきやすい説明、Bは話し手がより適切だと考える説明です。

  • A:完全には間違いでないが、十分に正確ではない
  • B:より本質に近い見方・説明

She is not so much shy as careful.
彼女は内気というより、慎重なのです。

「内気ではない」と完全に否定しているのではなく、行動の理由を説明するなら「慎重」のほうが近い、と判断しています。

not so much A as Bの語順

日本語では「AというよりB」と言うため、英語の順番も比較的そのままです。

  1. not so much A:それほどAなのではない
  2. as B:むしろBである

AとBには、意味上対応する同じ種類の要素を置くと自然です。

形容詞と形容詞

The task is not so much difficult as time-consuming.
その仕事は難しいというより、時間がかかります。

名詞と名詞

He is not so much a manager as a mentor.
彼は管理職というより、むしろ指導者です。

動作と動作

She did not so much complain as explain what had happened.
彼女は文句を言ったというより、何が起きたかを説明したのです。

長い動作を比べる場合でも、「どの行動をA、どの行動をBとして捉えるか」をそろえれば理解しやすくなります。

not so much A as BとB rather than Aの違い

どちらも「AというよりB」と訳せます。語順だけを見ると、次のように対応します。

  • not so much A as B:AというよりB
  • B rather than A:AよりむしろB

He is not so much angry as disappointed.
He is disappointed rather than angry.

どちらも「怒っているというより失望している」ですが、not so much A as B はAという見方をいったん取り上げ、その程度を弱めてBへ修正します。B rather than A は2つを比べ、B側を選ぶ感覚がより直接的です。

詳しい語順や動詞の形は、rather thanの意味と使い方でも整理しています。

not A but Bとの違い

  • not A but B:AではなくBだ、と訂正する
  • not so much A as B:AよりもBのほうが近い、と程度を調整する

It is not a failure but a lesson.
それは失敗ではなく、教訓です。

It is not so much a failure as a lesson.
それは失敗というより、むしろ教訓です。

前者はAをはっきり退けます。後者は「失敗という面もあるが、それ以上に教訓として捉えたい」という余地を残します。

完全な訂正の型は、not A but Bの意味・語順と使い方も参考にしてください。

not so much as+動詞とは意味が違う

not so much A as Bとnot so much as動詞の違いを示す比較図

よく似ていますが、not so much as+動詞 は「〜さえしない」という別の構文です。

He did not so much as apologize.
彼は謝りさえしませんでした。

この文には比較されるBがありません。as の直後に動詞 apologize が続き、「謝るという最低限のことさえしなかった」と強調しています。

  • as Bがある:AというよりB
  • asの後ろが動詞:〜さえしない

She did not so much as look at me.
彼女は私を見さえしませんでした。

They left without so much as saying goodbye.
彼らはさよならさえ言わずに立ち去りました。

場面別の自然な例文

仕事

The delay was not so much a technical problem as a communication problem.
その遅れは技術的な問題というより、コミュニケーションの問題でした。

We need not so much more data as a clearer decision.
必要なのはデータを増やすことというより、もっと明確な決定です。

人間関係

I was not so much angry as hurt.
私は怒っていたというより、傷ついていたのです。

His silence was not so much cold as cautious.
彼の沈黙は冷たいというより、慎重なものでした。

英語学習

Speaking English is not so much about knowing difficult words as using simple words quickly.
英語を話すことは、難しい単語を知ることより、簡単な単語をすぐ使えることのほうが大切です。

このように not so much about A as B の形で、「重要なのはAよりB」と論点を整理することもできます。

会話では硬い?自然な言い換え

not so much A as B は説明文や少し丁寧な会話で便利ですが、日常会話ではやや整った響きがあります。難しければ、次のように短く分けても自然です。

  • He isn’t exactly angry. He’s disappointed.
    怒っているというわけではなく、がっかりしているんです。
  • It’s more of a guideline than a rule.
    規則というより、指針に近いです。
  • I’d say she’s careful, not shy.
    内気というより慎重だと思います。

しゅみすけ(大山俊輔)

構文がすぐに出てこなくても、Aを少し弱めてからBを言えば大丈夫です。He isn’t exactly A. He’s more B. の2文でも同じ方向のニュアンスを作れます。

よくある間違い

AとBの順番を逆にする

言いたい中心はBです。「怒りより失望」なら、Aに angry、Bに disappointed を置きます。

He is not so much angry as disappointed.

AとBの形をばらばらにする

形容詞と形容詞、名詞と名詞など、比較する形をそろえると明確です。

The job is not so much difficult as it takes time.
The job is not so much difficult as time-consuming.

not so much asをすべて「AというよりB」と読む

Bに当たる比較要素がなく、asの後ろに動詞が直接来るなら「〜さえしない」を疑いましょう。

まとめ

  • not so much A as B は「Aというより、むしろB」
  • Aを完全否定するのではなく、Bのほうが本質に近いと示す
  • 言いたい中心はasの後ろのB
  • AとBには形容詞同士・名詞同士・動作同士など対応する形を置く
  • B rather than A はBを選ぶ比較、not A but B はAを退ける訂正
  • not so much as+動詞 は「〜さえしない」という別構文

まずは I’m not so much angry as disappointed. のように、感情を言い直す短い文から使ってみましょう。AかBかを乱暴に二分せず、「より正確に言えばB」とニュアンスを調整できる便利な表現です。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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