per capitaの意味は?読み方・使い方とper person・per headとの違い

per capitaの意味・使い方・読み方を解説するアイキャッチ画像

per capita は、人口や集団全体の数値を「一人当たりで」「人口一人当たりの」と表す英語表現です。GDP、所得、消費量、排出量、犯罪件数など、国・地域・集団を比較する統計でよく使われます。

たとえば GDP per capita は「一人当たりGDP」です。ただし、一人ひとりが実際にその金額を受け取っているという意味ではありません。基本的には、全体の数値を人口で割った統計上の値です。

この記事では、per capita の意味と読み方、語順、自然な例文、per personper headaverage との違い、日本人が間違えやすい点まで解説します。英熟語をまとめて確認したい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。

per capitaの意味は「一人当たり」

per capita の意味は、「一人当たり」「人口一人当たり」です。特定の人口・集団を基準にして、全体の数値を一人分へ換算するときに使います。

GDP per capita is rising.
一人当たりGDPは上昇しています。

This region has a high number of doctors per capita.
この地域は人口一人当たりの医師数が多いです。

Water use per capita has fallen over the past decade.
一人当たりの水使用量は過去10年間で減少しました。

日本語では文脈に応じて「一人当たり」「国民一人当たり」「住民一人当たり」「人口比で」などと訳せます。

per capitaの読み方・発音

per capita の発音記号は、一般に /pər ˈkæpɪtə/ です。カタカナでは「パー・キャピタ」に近く、cap の部分を強く読みます。

per CA-pi-ta

capita を「キャピタル」と読まない点に注意しましょう。capital は「首都・資本」などを表す別の単語です。

しゅみすけ(大山俊輔)

発音では capita の最初を少し強くします。「パー・キャピタ」とひとまとまりで練習すると、ニュースや統計の説明でも聞き取りやすくなります。

なぜcapitaで「一人当たり」になる?

per capita はラテン語に由来する表現です。

  • per:〜につき、〜ごとに
  • capita:head(頭)の複数に由来

「頭の数ごとに」、つまり集団を構成する一人ひとりを単位に数えるところから、「一人当たり」という意味になります。

英語の per は、日常でも「〜につき」を表します。

  • per day:一日につき
  • per hour:一時間につき
  • per person:一人につき

per capita はこの中でも、人口統計や集団比較に使われる、やや専門的・フォーマルな表現です。

per capitaの計算イメージ

基本の考え方は次の式です。

全体の数値 ÷ 人口 = 一人当たりの数値

たとえば、ある町の年間図書貸出数が60万冊、人口が10万人なら、貸出数は一人当たり年間6冊です。

The town lends six library books per capita each year.
その町では、年間の図書貸出数が一人当たり6冊です。

ただし、全住民が実際に6冊ずつ借りたとは限りません。多く借りた人も、まったく借りなかった人も含めた統計上の値です。

よく使われる語順

1.名詞+per capita

統計項目の後ろに置く形は非常によく使われます。

  • GDP per capita:一人当たりGDP
  • income per capita:一人当たり所得
  • consumption per capita:一人当たり消費量
  • emissions per capita:一人当たり排出量

Income per capita varies widely across the region.
一人当たり所得は地域内で大きく異なります。

2.per capita+名詞

名詞の前から修飾する形も使われます。

  • per capita income:一人当たり所得
  • per capita spending:一人当たり支出
  • per capita consumption:一人当たり消費量

Per capita spending on healthcare increased last year.
昨年、一人当たりの医療支出が増加しました。

per-capita income のようにハイフンを入れた表記も見かけますが、per capita income とハイフンなしで書かれることも非常に一般的です。媒体の表記ルールに合わせれば問題ありません。

3.動詞+数値+per capita

一人当たりの数量を文の後ろで示すこともできます。

The country produces about 50 kilograms of waste per capita each year.
その国では、一人当たり年間約50キログラムのごみが出ます。

自然な例文

経済・仕事

GDP per capita is useful when comparing economies of different sizes.
一人当たりGDPは、規模の異なる経済を比較するときに役立ちます。

The company tracks sales per capita in each market.
その会社は各市場の一人当たり売上を追跡しています。

Per capita income grew faster in urban areas.
一人当たり所得は都市部でより速く伸びました。

環境・暮らし

Electricity use per capita is lower in this city.
この都市では、一人当たりの電力使用量が少ないです。

We need to reduce plastic waste per capita.
一人当たりのプラスチックごみを減らす必要があります。

Car ownership per capita has remained stable.
人口一人当たりの自動車保有台数は安定しています。

医療・教育

The region has more hospital beds per capita than the national average.
その地域は、全国平均より人口一人当たりの病床数が多いです。

Education spending per capita differs from one district to another.
一人当たりの教育支出は地区によって異なります。

旅行・地域比較

This city receives more international visitors per capita.
この都市は、人口一人当たりで見ると海外からの旅行者が多いです。

Coffee consumption per capita is high in the region.
その地域では一人当たりのコーヒー消費量が多いです。

per capita・per person・per headの違い

per capita、per person、per headの使い分けを比較した図

per capita:人口全体を基準にする統計

per capita は、国・都市・地域・集団の統計を比較するときに自然です。

energy use per capita
人口一人当たりのエネルギー使用量

ニュース、研究、行政、ビジネスレポートなどでよく使われます。レストラン代や旅行代金を「一人につき」と案内する日常場面には、通常使いません。

per person:日常的な「一人につき」

per person は、料金、量、ルールなどを一人ずつ示す、最も分かりやすい表現です。

The tour costs $80 per person.
そのツアーは一人80ドルです。

Only one bag is allowed per person.
手荷物は一人1個までです。

統計ではなく、実際の個人に割り当てられる金額・数量なら per person が自然です。

per head:人数を単位にした料金・計算

per head も「一人につき」を表します。イベント、飲食、宿泊などで人数単価を話すときに使われますが、per person よりくだけた響きが出ることがあります。

Dinner came to about $40 per head.
夕食は一人当たり約40ドルでした。

head は家畜の頭数を数える場合にも使われるため、人について丁寧に案内したい場面では per person のほうが無難です。

per capitaとaverageの違い

per capita は、全体の数値を人口・集団の人数で割った値です。したがって、多くの場合「一人当たり平均」と訳せます。

一方、average はより広い「平均」を表し、人口以外の個数・回数・期間などを基準にする場合にも使えます。

average household income
世帯当たりの平均所得

income per capita
人口一人当たりの所得

「世帯」と「一人」では分母が違うため、同じ所得データでも数値の意味が変わります。

日本人が間違えやすいポイント

per a capitaとは言わない

per 自体に「〜につき」の意味があるため、間に a を入れません。

GDP per capita

× GDP per a capita

「全員が実際にその量を持つ」という意味ではない

一人当たり所得が高くても、すべての人の所得が同じとは限りません。所得の偏りが大きい社会では、per capita の値だけで個人の生活実態を判断できないことがあります。

High income per capita does not mean everyone is wealthy.
一人当たり所得が高くても、全員が裕福だという意味ではありません。

料金案内にはper personを使う

ホテル、レストラン、ツアーなどで「お一人様」を表すなら、per capita より per person が自然です。

The ticket is $30 per capita.

The ticket is $30 per person.
チケットは一人30ドルです。

しゅみすけ(大山俊輔)

迷ったら、国や地域の統計には per capita、料金や個人への割り当てには per person と分けると使いやすいです。

簡単な英語での言い換え

per capita が出てこなければ、for each person や簡単な説明文で伝えられます。

  • for each person in the population(人口の一人ひとりについて)
  • the total divided by the number of people(合計を人数で割ったもの)
  • on average, for each person(平均すると一人につき)
  • per person(一人につき)

This number shows the total divided by the population.
この数値は、合計を人口で割ったものです。

難しい統計用語を思い出せなくても、「何を何で割った数値か」を説明すれば十分伝わります。

まとめ

per capita は、国・地域・集団の統計を「一人当たり」で表す定型表現です。

  • 意味は「一人当たり・人口一人当たり」
  • 発音は「パー・キャピタ」に近く、capを強く読む
  • 基本は「全体の数値÷人口」
  • GDP per capitaper capita income の両語順が使われる
  • per person は料金や個人への割り当てに自然
  • per head は人数単価を表すややくだけた言い方
  • 統計上の値であり、全員が実際に同じ量を持つとは限らない

まずはニュースでよく見る GDP per capita と、日常で使う $50 per person を対にして覚えてみてください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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