
put up withは、嫌な人・騒音・失礼な態度などを「我慢する」「耐える」という句動詞です。
特によく使うのが、I can’t put up with it.(もう我慢できない)。単に耐える能力を述べるより、本当は嫌だけれど、その状況を受け入れているという感情が伝わります。
この記事では、put・up・withのイメージ、名詞・人・doingを続ける語順、否定文・疑問文、そして同じく「我慢する」と訳されるtolerateとの違いを例文で解説します。
Contents
Put up withの意味は「嫌なことを我慢する」
put up withは、不快・迷惑・困難だと感じるものを、文句を言いながらでも受け入れて耐えることを表します。
- I can’t put up with this noise.
この騒音には我慢できません。 - She puts up with a lot at work.
彼女は職場で多くのことを我慢しています。 - How do you put up with him?
どうして彼に我慢できるの?
会話で非常によく使われる、くだけた自然な表現です。「仕方なく耐えている」「そろそろ限界」という気持ちを込めやすいのが特徴です。
put+up+withが「我慢する」につながるイメージ
putは「対象をある位置・状態に置く」、upは「上へ持ち上げ、その状態を保つ」、withは「一緒につながっている」というイメージです。
put up withはイディオム化した表現ですが、覚えるときは、嫌なものを追い払わず、自分と一緒の場所に置いたまま持ちこたえる場面を思い浮かべると、「我慢する」につながりやすくなります。
各語のイメージは、be-rizeのputのコアイメージ、upのコアイメージ、withのコアイメージで詳しく確認できます。
put up with+名詞・人の使い方
我慢する対象は、put up withの直後に置きます。騒音・天気・態度などの物事だけでなく、人そのものにも使えます。
- We have to put up with the traffic noise.
私たちは交通騒音を我慢しなければなりません。 - I won’t put up with rude behavior.
失礼な態度を我慢するつもりはありません。 - She has put up with her neighbor for years.
彼女は何年も隣人に耐えてきました。 - Why do you put up with such poor service?
どうしてそんなひどいサービスを我慢しているの?
put up with him / her / it / themのように、代名詞もwithの後ろです。途中へ挟んで× put him up withとはしません。
put up with doingの使い方
人の行動や、何かをすることに我慢するときは、put up with+動名詞(doing)を使います。
- I can’t put up with waiting any longer.
これ以上待つのは我慢できません。 - She put up with working late every night.
彼女は毎晩遅くまで働くことに耐えました。 - We shouldn’t have to put up with being treated like this.
私たちは、このように扱われることを我慢する必要はないはずです。 - He puts up with commuting for two hours a day.
彼は毎日2時間の通勤に耐えています。
withは前置詞なので、後ろに動詞を置く場合はto doではなくdoingです。
- ○ put up with waiting
- × put up with wait
- × put up with to wait
I can’t put up with it.の使い方
put up withは、can’t / couldn’tと一緒に「もう我慢できない」と言う形が特に頻出です。
- I can’t put up with it anymore.
もうこれ以上、我慢できません。 - I can’t put up with his constant complaining.
彼がいつも文句を言うのには耐えられません。 - How much longer can you put up with this?
あとどれくらい、これに我慢できるの? - I couldn’t put up with the heat.
その暑さには耐えられませんでした。
anymore / any longerを加えると、「これまでは耐えてきたが、もう限界」という流れがはっきりします。
put up withとtolerateの違い

どちらも「我慢する・耐える」と訳せますが、使われる場面と響きが違います。
| 表現 | ニュアンス | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| put up with | 嫌だけれど仕方なく耐える。感情が見えやすい | 日常会話、人・騒音・態度への不満 |
| tolerate | 許容範囲として耐える・認める。硬く客観的 | 規則、医療、職場の方針、書き言葉 |
- I can’t put up with his behavior.
彼の態度にはもう我慢できない。
→ 話し手のいら立ちが感じられる - We will not tolerate abusive behavior.
当社は暴言・虐待的な行為を容認しません。
→ 方針として認めない、硬い表現
友人との会話で「隣人の騒音に耐えられない」と言うなら、I can’t put up with the noise.が自然です。会社の規則として「差別を容認しない」と伝えるなら、We do not tolerate discrimination.が合います。
put up withとstand・bear・endureの違い
| 表現 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|
| put up with | 嫌な状態を仕方なく受け入れる | put up with the noise |
| can’t stand | 大嫌いで耐えられない。感情が強い | I can’t stand the noise. |
| bear | 苦痛・重圧に耐える。can’t bearが頻出 | I can’t bear the pain. |
| endure | 長期の苦難・痛みを耐え抜く。硬い | endure hardship |
| tolerate | 許容範囲として認める・耐える | tolerate criticism |
I can’t stand it.は「大嫌い・耐えられない」という感情を強く出します。I can’t put up with it anymore.は「これまで我慢してきたが、もう限界」という時間の積み重ねが感じられます。
put up withの時制と例文
現在形puts up with
- He puts up with a lot of pressure at work.
彼は職場で大きなプレッシャーに耐えています。
主語がhe・sheなど三人称単数なら、変化するのはputではなくputs up withです。
過去形put up with
- I put up with the situation for six months.
私はその状況を6か月間我慢しました。
putは現在形・過去形・過去分詞がすべてputです。文脈や助動詞で時制を判断します。
現在完了形have put up with
- I’ve put up with this for long enough.
これはもう十分長く我慢しました。 - She has put up with his excuses for years.
彼女は何年も彼の言い訳に耐えてきました。
過去から今まで我慢が続き、限界に近い場面では現在完了形がよく合います。
仕事・日常で使えるput up withの例文
仕事
- You don’t have to put up with harassment.
ハラスメントを我慢する必要はありません。 - We can’t put up with repeated delays.
度重なる遅延は容認できません。 - Employees shouldn’t have to put up with unsafe conditions.
従業員が危険な環境を我慢する必要はありません。
日常
- I don’t know how you put up with that noise.
どうしてあの騒音に耐えられるのか分かりません。 - Thanks for putting up with me.
私に付き合って我慢してくれてありがとう。 - We had to put up with bad weather all week.
私たちは一週間ずっと悪天候を我慢しなければなりませんでした。
Thanks for putting up with me.は、自分のわがまま・忙しさ・機嫌などに付き合ってくれた相手へ、少し冗談を込めて感謝するときにも使えます。
よくある間違いと語順
- ○ put up with the noise
× put the noise up with - ○ put up with him
× put him up with - ○ put up with waiting
× put up with to wait - ○ I can’t put up with it.
× I can’t put it up with.
put up withは三語をひとかたまりとして扱い、我慢する対象は最後に置きます。put offのput it offとは語順が異なるので注意しましょう。
Put up withの意味・使い方まとめ
- put up withは「嫌な人・状況を我慢する」
- 嫌だけれど仕方なく耐えている感情が伝わりやすい
- put up with+名詞・人・doingの語順
- I can’t put up with it anymore.は「もう我慢できない」
- tolerateは硬く客観的で、「許容する」の意味でも使う
- put up withは分離できず、対象を途中へ挟まない
put up withを覚えるときは、嫌なものを自分のそばに置いたまま、何とか持ちこたえている場面を思い浮かべてみてください。日常会話ではtolerateよりも感情が伝わりやすく、特にcan’t put up withの形で役立つ表現です。










