Get overの意味は?病気・失恋・困難を「乗り越える」の使い方

Get overの意味と使い方を表すアイキャッチイラスト

get over は、病気から「回復する」、失恋やショックから「立ち直る」、困難や恐怖を「乗り越える」と言うときに使う句動詞です。

日本語訳は変わりますが、英語のイメージは共通しています。つらい状態や障害を越えて、その向こう側へ到達するという動きです。

get overのコアイメージ

get=変化して到達する + over=障害の上を越えて向こう側へ

→ 病気・感情・問題に影響されている状態を抜ける

get overの意味は「回復する・立ち直る・乗り越える」

対象 自然な日本語
病気・けが 回復する、治る get over a cold
失恋・ショック 立ち直る、吹っ切る get over a breakup
困難・恐怖 乗り越える、克服する get over difficulties
その人への未練を断つ get over someone

It took me a week to get over the flu.
インフルエンザから回復するのに1週間かかりました。

She’s still trying to get over the breakup.
彼女はまだ失恋から立ち直ろうとしています。

We can get over this difficulty together.
私たちは一緒にこの困難を乗り越えられます。

なぜget overで意味がつながる?

get は、変化して新しい状態へ到達する動詞です。over は、障害物の上を弧を描いて越え、向こう側へ移るイメージを持っています。

目の前に病気・悲しみ・問題という「壁」があり、その影響下から抜けて向こう側へ移る。これがget overの中心です。

  • 病気の壁を越える → 回復する
  • 悲しみの壁を越える → 立ち直る
  • 問題・恐怖の壁を越える → 克服する

getの変化と到達の感覚はbe-rizeのgetのコアイメージ解説、overの立体的な動きはoverのコアイメージ解説で詳しく確認できます。

get overで病気・失恋・困難を乗り越える使い方
対象によって訳は変わっても、「影響を越えて向こう側へ」という感覚は共通です。

病気から「回復する」get over

風邪、インフルエンザ、感染症などを患っていた状態から元気になるときに使います。

I’m finally getting over my cold.
ようやく風邪が治りかけています。

Have you gotten over the flu yet?
もうインフルエンザは治りましたか?

It took her a long time to get over the illness.
彼女がその病気から回復するまで、長い時間がかかりました。

get overとrecover fromの違い

表現 ニュアンス 使う場面
get over 影響を抜けて元の状態へ戻る 日常会話、軽い病気にも自然
recover from 健康・機能を回復する ややフォーマル、重い病気・手術にも使う

He’s recovering from surgery.
彼は手術から回復中です。

日常的な風邪ならget over a coldが自然です。治療やリハビリを含む回復過程を客観的に表すならrecover fromがよく使われます。

体調不良を柔らかく伝える表現は、b-cafeのUnder the weatherの意味と使い方でも紹介しています。

失恋・ショックから「立ち直る」get over

恋愛の終わり、別れ、悲しい出来事、強いショックなどに心を支配されていた状態から、少しずつ前へ進めるようになることを表します。

It took him months to get over the breakup.
彼が失恋から立ち直るまで、何か月もかかりました。

I’m not over it yet.
私はまだそのことから立ち直れていません。

She never really got over the shock.
彼女はそのショックから完全には立ち直れませんでした。

get over someoneは「その人を吹っ切る」

get over + 人は、その人への恋愛感情や未練から抜けることです。人を物理的に越えるという意味ではありません。

I still haven’t gotten over him.
私はまだ彼のことを吹っ切れていません。

How did you get over your ex?
どうやって元恋人を吹っ切ったの?

失恋を扱った映画記事なら、『エターナル・サンシャイン』で学ぶ英語も関連する読み物です。

困難・恐怖を「乗り越える・克服する」get over

問題、障害、恥ずかしさ、恐怖などが前進を妨げているとき、それを越えて進めるようになることを表します。

We need to find a way to get over this problem.
この問題を乗り越える方法を見つける必要があります。

She got over her fear of speaking in public.
彼女は人前で話す恐怖を克服しました。

Once we get over this hurdle, things will be easier.
この難関を越えれば、物事はもっと楽になります。

hurdleは「ハードル・障害」。get over a hurdleは、overの物理的な「越える」感覚に非常に近い表現です。

get overとovercomeの違い

どちらも「乗り越える・克服する」と訳せますが、響きと焦点が異なります。

表現 焦点 特徴
get over 影響を受ける状態から抜ける 会話的。病気・失恋にも使える
overcome 努力して障害に打ち勝つ ややフォーマル。困難・恐怖に多い

She overcame many difficulties to achieve her goal.
彼女は目標を達成するため、多くの困難を克服しました。

She finally got over her fear of flying.
彼女はついに飛行機への恐怖を克服しました。

overcomeは努力や勝利に焦点があり、get overはその障害の影響が薄れ、先へ進める状態になることに焦点があります。

get overとmove onの違い

失恋や過去の出来事については、move onもよく使います。

表現 意味
get over 痛みや影響から回復する
move on 過去を離れ、次の段階へ進む

I’m still trying to get over what happened.
起きたことから、まだ立ち直ろうとしています。

It’s time to move on.
そろそろ前へ進むときです。

感情が完全に癒えていなくても、次へ進む決断をすることはあります。そのためmove onは「もう終わったこととして前へ進む」、get overは「感情的な影響から回復する」と考えると分かりやすいです。

get overの語順|目的語は必ずoverの後ろ

get overは分離できない句動詞です。名詞でも代名詞でも、目的語はoverの後ろに置きます。

正しい形 誤った形
get over the problem get the problem over
get over it get it over
get over him get him over

You’ll get over it.
きっと乗り越えられるよ。

なお、get it over withは「嫌なことをさっさと終わらせる」という別表現です。

Let’s get it over with.
さっさと済ませよう。

get overの時制とよく使う形

現在進行形|getting over

I’m getting over a cold.
風邪が治りかけています。

She’s getting over her breakup.
彼女は失恋から立ち直りつつあります。

過去形|got over

He got over his fear of dogs.
彼は犬への恐怖を克服しました。

現在完了形|have gotten over / have got over

I haven’t gotten over it yet.
まだそのことから立ち直れていません。

アメリカ英語ではhave gotten over、イギリス英語ではhave got overが一般的です。単純過去はどちらもgot overです。

I can’t get over …は「驚きが消えない」

I can’t get over …は、悪い出来事だけでなく、驚き・感動が強くて頭から離れないときにも使えます。

I can’t get over how beautiful this place is.
この場所があまりに美しくて、驚きが収まりません。

I still can’t get over the news.
その知らせがいまだに信じられません。

「その驚きの影響をまだ越えられない」と考えると、基本イメージとつながります。

Get over it.は言い方に注意

Get over it.は「もう気にしないで」「いつまでも引きずらないで」という意味ですが、相手の痛みを軽く扱う冷たい言い方にもなります。

親しい相手を励ますつもりでも、状況によっては避けたほうがよい表現です。柔らかく寄り添うなら、次のように言えます。

  • Take your time. ゆっくりでいいよ。
  • You’ll get through this. きっとこれを乗り越えられるよ。
  • I’m here if you need me. 必要ならそばにいるよ。

助けを求めたり相手に手を差し伸べたりする表現は、Reach outの意味と使い方も参考になります。

会話で使えるget overの例文

A: Are you feeling any better?
少しは体調よくなった?

B: Yes, I’m finally getting over this cold.
うん、ようやくこの風邪が治りかけてる。


A: How is Mia doing after the breakup?
失恋した後、ミアはどうしてる?

B: She’s still trying to get over it.
まだ立ち直ろうとしているところだよ。


A: I’m nervous about speaking in front of everyone.
みんなの前で話すのが怖いんだ。

B: You’ll get over that fear with practice.
練習すれば、その恐怖を克服できるよ。

よくある間違い

病気ならいつもcureを使うわけではない

cureは病気を治療して治すことに焦点があり、主語は薬や治療になることもあります。本人が病気から回復したと言うならget overやrecover fromが自然です。

This medicine won’t cure a cold.
この薬で風邪そのものが治るわけではありません。

I’m getting over my cold.
風邪が治りかけています。

「問題に対処する」と「乗り越える」を分ける

deal with a problemは問題に取り組み、対処すること。get over a problemは、その問題という障害を越えて先へ進むことです。

対処段階の英語は、b-cafeのDeal withの意味と使い方で詳しく整理しています。

まとめ|get overは「影響の向こう側へ出る」

get overは、病気・悲しみ・困難の影響下にいる状態から、その壁を越えて向こう側へ到達する表現です。

  • 病気:回復する、治る
  • 失恋・ショック:立ち直る、吹っ切る
  • 困難・恐怖:乗り越える、克服する
  • 人:その人への未練を断つ
  • 語順はget over itで、分離しない
  • Get over it.は冷たく響く場合がある

まずは、I’m getting over …(〜から回復・立ち直りつつあります)と、I haven’t gotten over … yet.(まだ〜を乗り越えていません)の2つから使ってみてください。

句動詞をもっと整理したい方へ

ほかの表現を意味・場面から探すなら、英語の句動詞一覧|日常会話でよく使う表現の意味・使い方へ。動詞と前置詞・副詞の組み合わせから理解するなら、be:RIZEの句動詞をコアイメージで理解する方法をご覧ください。

“話せないまま”で終わらないための小さなコツ、知っていますか?


無料3講座で、
① 英語OS
② 骨格とコア単語
③聞ける人・話せる人の頭の中を公開しています。

b わたしの英会話が運営する恋と仕事に効く英語執筆チームです。スクールで勤務するカウンセラー、外国人講師、そして、その他スタッフがお客様サポートを通じて「あ、このフレーズ使える!」「これって英語でなんていうんだろう?」と疑問に思ったことを記事を通じて解説しています。

ご相談専門お電話番号

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

恋と仕事に効く英語:News Letterの一覧