
use upは、食材・お金・時間・エネルギーなどを「残らないところまで使う」「使い切る」という句動詞です。
useだけなら単に「使う」ですが、upが加わると「全部・最後まで」という完了の感覚が生まれます。この記事では、use upの意味、語順、自然な例文、run out ofとの違い、すぐに出てこないときの言い換えまで整理します。
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Contents
use upの基本的な意味
use up + 物で「物を使い切る・使い果たす」を表します。使った結果、その物の残量がゼロ、またはほとんどゼロになったことに焦点があります。
- use up the milk:牛乳を使い切る
- use up all my savings:貯金を使い果たす
- use up our time:持ち時間を使い切る
- use up too much energy:エネルギーを使いすぎて消耗する
I used up the last of the butter.
バターの残りを全部使いました。
We used up our travel budget in three days.
私たちは3日で旅行予算を使い切ってしまいました。
upが加える「全部・最後まで」の感覚
句動詞のupには、動作を最後まで完了させる感覚があります。eat upなら「残さず食べる」、drink upなら「飲み干す」、use upなら「余さず使う」です。
そのため、I used the paper.は「その紙を使った」だけですが、I used up the paper.なら「その紙を全部使い切った」となります。
しゅみすけ(大山俊輔)
use upの語順|代名詞は真ん中に置く
目的語が普通の名詞なら、次のどちらの語順も使えます。
- use up the milk
- use the milk up
ただし、目的語がit・themなどの代名詞なら、必ずuseとupの間に置きます。
- ○ use it up
- × use up it
- ○ use them up
- × use up them
There’s only a little cream left, so let’s use it up tonight.
クリームが少ししか残っていないので、今夜使い切りましょう。
よく使われる形と自然な例文
食材や日用品を使い切る
Can you use up the vegetables before they go bad?
傷む前に、その野菜を使い切ってくれる?
I used up all the shampoo this morning.
今朝、シャンプーを全部使い切りました。
お金・予算を使い果たす
We’ve already used up this month’s advertising budget.
今月の広告予算はすでに使い切ってしまいました。
She used up most of her savings during the move.
彼女は引っ越しで貯金の大半を使いました。
時間や機会を使い切る
We used up all our time discussing the first issue.
最初の問題を話し合うだけで、持ち時間をすべて使ってしまいました。
I’ve used up all my vacation days.
有給休暇を全部使い切りました。
体力やエネルギーを消耗する
The long meeting used up all my energy.
長い会議でエネルギーをすっかり使い果たしました。
ただし、人が「疲れ切った」と言うなら、日常会話ではI’m exhausted.やI’m drained.のほうが自然な場合もあります。
use upとrun out ofの違い

どちらも「なくなる」状況で使えますが、文の作り方と焦点が違います。
- use up + 物:人が物を使い切るという行為に焦点
- run out of + 物:人の手元から物がなくなる状態に焦点
I used up all the milk.
私は牛乳を全部使い切りました。
I ran out of milk.
牛乳を切らしました。
1文目では「私が使った」ことが前面に出ます。2文目では、使ったのか、誰かが飲んだのかに関係なく「手元に牛乳がない」という結果が中心です。
finish・consume・exhaustとの違い
finish
finishは「終える」が中心です。食べ物や飲み物なら「食べ終える・飲み終える」に自然ですが、予算や電池など幅広い資源にはuse upのほうが使いやすい表現です。
I finished the soup.
スープを食べ終えました。
consume
consumeは「消費する」というやや硬い語です。統計・ビジネス・技術文書でよく使われますが、日常会話ではuseやuse upのほうが自然です。
This system consumes a lot of electricity.
このシステムは大量の電力を消費します。
exhaust
exhaustには「資源を枯渇させる」「人を疲れ果てさせる」という強い響きがあります。単なる日用品の使い切りにはuse upが自然です。
The project exhausted our financial resources.
そのプロジェクトは私たちの資金を枯渇させました。
「消耗する」の表現全体を比べたい場合は、use up・wear out・drain・exhaustの違いも参考にしてください。
受け身のbe used upにも注意
be used upは「使い切られている・なくなっている」という状態を表します。
All the hot water has been used up.
お湯は全部使われてしまいました。
Most of the space is already used up.
スペースの大部分はすでに使われています。
なお、used to doの「以前は〜した」とはまったく別の表現です。use upではupまでを一つのまとまりとして捉えましょう。
日本人が間違えやすいポイント
- use upは「使う」だけでなく、残量がほぼゼロになるところまで含む
- 代名詞はuse it upのように真ん中へ置く
- 「物がなくなった」と状態を言いたいだけならrun out ofが自然なことも多い
- use upを人に使って「人を疲れさせる」とするのは通常不自然。wear out・exhaust・drainを使う
use upが出てこないときの簡単な言い換え
この句動詞を思い出せなくても、基本語で十分に伝えられます。
- There’s no milk left.(牛乳はもう残っていません)
- I used all the milk.(牛乳を全部使いました)
- We have no time left.(もう時間がありません)
- I spent all the money.(お金を全部使いました)
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
use upは「物・時間・お金・エネルギーなどを、残らないところまで使い切る」という句動詞です。upが「最後まで・完全に」という感覚を加えます。
- use up + 名詞/use + 名詞 + up
- 代名詞はuse it upの語順
- use upは「使い切る行為」、run out ofは「なくなる状態」に焦点
- 出てこなければI used all of it.やThere’s none left.で言い換えられる
ほかの英熟語も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもご覧ください。









