come to grips withの意味は?「理解して対処する」の使い方とface up toとの違い

come to grips withの意味・使い方・face up toとの違いを解説するアイキャッチ画像

come to grips withは、「難しい問題を理解し、対処し始める」「現実や状況を受け止めて向き合う」という意味の英語表現です。

単に問題の存在を認めるだけではありません。複雑なものをしっかりつかみ、理解して、実際に扱える段階へ進むというニュアンスがあります。

この記事では、come to grips withの意味、語順、自然な例文、face up to・deal with・come to terms withとの違い、簡単な英語での言い換えまで解説します。

come to grips withの意味

come to grips withは、おもに次の意味で使われます。

  • 難しい問題を理解する
  • 問題に本格的に取り組み始める
  • つらい現実や大きな変化を受け止める

We need to come to grips with the real cause of the problem.
私たちは、その問題の本当の原因を理解して対処する必要があります。

She is still trying to come to grips with the sudden change.
彼女はまだ、その突然の変化を理解して受け止めようとしています。

日本語では「向き合う」「取り組む」「理解する」「受け止める」など、文脈に合う訳を選びます。

なぜgripが「理解して対処する」になるの?

gripは、手で何かを「しっかり握ること」を表します。複数形のgripsには、つかむための部分・取っ手というイメージがあります。

come to grips withを直感的に捉えると、複雑でつかみどころのなかった問題に近づき、ようやく取っ手を見つけて、しっかり扱い始めるという流れです。

そのため、簡単な作業よりも、複雑な問題、大きな変化、厳しい現実、新しい仕組みなどとよく組み合わせます。

しゅみすけ(大山俊輔)

come to grips withには、「見る」だけでなく「つかんで扱う」ところまで進む感覚があります。問題を理解することと、対処を始めることが一つになった表現です。

come to grips withの語順と使い方

come to grips with+名詞

withの後ろには、理解・対処すべき問題や状況を置きます。

He finally came to grips with the financial situation.
彼はようやく財政状況を理解し、本格的に向き合いました。

The team must come to grips with its communication problems.
チームは、コミュニケーション上の問題に本格的に取り組まなければなりません。

come to grips with+動名詞ではなく、問題を名詞で表す

withは前置詞なので、文法上は動名詞も置けます。ただし実際には、the problem、the fact、the reality、the idea、the challengeなど、対象を名詞で示す形が自然です。

I’m trying to come to grips with the idea of working abroad.
私は海外で働くという考えを理解し、受け入れようとしています。

try・struggle・beginと組み合わせる

理解や対処に時間がかかる表現なので、努力や過程を表す動詞とよく使います。

We’re beginning to come to grips with the scale of the damage.
私たちは被害の大きさをようやく理解し始めています。

Many companies are struggling to come to grips with the new technology.
多くの企業が、その新技術を理解して対応しようと苦労しています。

come to grips with・face up to・deal withの違い

come to grips withとface up toとdeal withの違いを示す解説イラスト

表現 中心となる感覚 焦点
come to grips with 理解して、対処できる状態へ進む 理解+本格的な取り組み
face up to 避けていた現実を認めて向き合う 逃げない姿勢
deal with 問題を処理・対応する 実際の対応

face up toとの違い

face up toは、見たくない現実から逃げずに認めることが中心です。

He needs to face up to the fact that the plan failed.
彼は、その計画が失敗したという事実に向き合う必要があります。

He needs to come to grips with why the plan failed.
彼は、なぜその計画が失敗したのかを理解し、対処する必要があります。

前者は事実を認める段階、後者は原因をつかんで扱い始める段階に焦点があります。詳しくは、face up toの意味とdeal with・faceとの違いをご覧ください。

deal withとの違い

deal withはもっと幅広く、問い合わせへの対応から重大な問題の処理まで使えます。対象を深く理解するニュアンスは必須ではありません。

I’ll deal with the customer complaint.
その顧客からの苦情には私が対応します。

We need to come to grips with why complaints keep increasing.
なぜ苦情が増え続けているのかを理解し、根本的に対処する必要があります。

come to terms withとの違い

come to terms withは、変えられない現実や感情的につらい出来事を「受け入れる」ことに焦点があります。

She came to terms with the end of the relationship.
彼女はその関係が終わったことを受け入れました。

She came to grips with the problems in the relationship.
彼女はその関係にあった問題を理解し、向き合いました。

「受け入れる」が中心なら、come to terms withの意味とacceptとの違いも参考になります。

場面別の自然な例文

仕事・ビジネス

Management needs to come to grips with the staffing shortage.
経営陣は人手不足の問題を把握し、本格的に対処する必要があります。

It took us months to come to grips with the new system.
新しいシステムを理解して使いこなせるようになるまで、数か月かかりました。

We haven’t fully come to grips with the risks yet.
私たちはまだ、そのリスクを十分に把握できていません。

人間関係・感情

I’m trying to come to grips with how I really feel.
自分の本当の気持ちを理解しようとしています。

They need to come to grips with the lack of trust between them.
二人は、お互いの信頼不足という問題に向き合う必要があります。

学習・新しい技術

It took me a while to come to grips with English word order.
英語の語順を理解するまで、少し時間がかかりました。

Students are still coming to grips with the basic concept.
学生たちはまだ、その基本概念を理解しようとしているところです。

社会・大きな変化

The city is coming to grips with a rapidly aging population.
その都市は、急速な高齢化という問題に本格的に取り組み始めています。

We are only beginning to come to grips with the long-term impact.
私たちは長期的な影響を理解し始めたばかりです。

日本人が間違えやすいポイント

gripを単数形にしない

この定型表現では、通常come to grips withと複数形を使います。come to grip withとはしません。

単なる「理解する」よりも重い

分からなかった単語の意味を一つ理解した程度ならunderstandで十分です。come to grips withは、複雑で簡単には処理できない対象に使うのが自然です。

withを落とさない

対処する対象を続けるときは、come to grips with the problemのようにwithが必要です。

come to grips withが出てこないときの簡単な言い換え

この表現を忘れても、「理解する」と「対処する」を分ければ、基本語で十分に伝えられます。

  • We need to understand the problem and do something about it.
    問題を理解して、何か対応する必要があります。
  • We need to find out what is wrong.
    何が問題なのかを突き止める必要があります。
  • I’m still trying to understand the situation.
    私はまだ状況を理解しようとしているところです。
  • This is a difficult problem, but we have to work on it.
    難しい問題ですが、取り組まなければなりません。

しゅみすけ(大山俊輔)

表現が出てこないときは、「理解する」と「対処する」を一文ずつ言いましょう。We need to understand the problem. We need to do something about it.でも、意図はきちんと伝わります。

まとめ

come to grips withは、複雑な問題や厳しい状況をしっかり理解し、実際に対処できる段階へ進むことを表します。

  • come to grips with+問題・状況:理解して対処し始める
  • try to come to grips with:理解して向き合おうとする
  • begin to come to grips with:ようやく把握し始める

現実を認めるface up to、問題を処理するdeal with、変えられないことを受け入れるcome to terms withとの違いを意識すると、自然に使い分けられます。

ほかの表現も体系的に確認したい方は、英熟語・定型表現の一覧をご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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