
「体力を消耗した」「時間を消耗した」「靴が消耗した」。日本語ではどれも消耗すると言えますが、英語では何が減ったのか、どのように減ったのかによって表現が変わります。
まず結論から言うと、資源や時間を使い切るなら use up、物や身体が使い続けてすり減るなら wear out、体力や気力を奪うなら drain、ほとんど残らないほど疲れさせるなら exhaust が自然です。
Contents
「消耗する」は英語でどう言う?
| 英語 | 中心イメージ | よく使う対象 |
|---|---|---|
| use up | 残りを使い切る | 水・お金・時間・エネルギー |
| wear out | 使い続けてすり減る | 靴・服・機械・身体 |
| drain | 体力や気力を奪う | 人・集中力・精神的エネルギー |
| exhaust | ほぼ完全に使い果たす | 人・資源・選択肢 |

use up:資源や時間を「使い切る」
use up は、限りのあるものを使って残りがなくなることです。「消耗する」というより、日常英語では使い切ると考えると分かりやすくなります。
- We used up all the water.
水を全部使い切りました。 - This app uses up a lot of battery.
このアプリはバッテリーをかなり消耗します。 - Don’t use up all your energy at the beginning.
最初に体力を全部使い切らないでね。
「バッテリーを消耗する」も、難しく考えず use a lot of battery と言えば十分自然です。
wear out:使い続けて「すり減る・へたる」
wear out は、長く使った結果、物がすり減ったり使えなくなったりすることです。物だけでなく、人の身体や神経が疲弊する場合にも使えます。
- These shoes wore out quickly.
この靴はすぐにすり減りました。 - Running every day can wear out your knees.
毎日走ると膝を消耗することがあります。 - The constant noise is wearing me out.
絶え間ない騒音でくたくたです。
wear out は「少し疲れた」よりも、負担が続いてじわじわ消耗する感覚があります。
drain:体力・気力を「奪う」
drain の基本イメージは、液体を排出して空にすること。そこから、出来事や人がエネルギーを吸い取るように消耗させる意味で使われます。
- The long meeting drained me.
長い会議でぐったりしました。 - Worrying about it is draining your energy.
それを心配し続けると気力を消耗します。 - Dealing with complaints can be emotionally draining.
苦情への対応は精神的に消耗することがあります。
人が主語なら I feel drained.(気力を吸い取られたように疲れています)もよく使います。
exhaust:完全に「使い果たす・疲れ果てさせる」
exhaust は、体力や資源をほぼ完全に使い果たす硬めの語です。日常会話では、動詞より exhausted(疲れ果てた)の形を耳にすることが多いでしょう。
- The work exhausted her.
その仕事で彼女は疲れ果てました。 - We exhausted all our options.
私たちはあらゆる選択肢を使い尽くしました。 - I’m completely exhausted.
もう完全にくたくたです。
exhaust の語そのものを詳しく知りたい方は、exhaust・exhausted・exhaustingの違いも参考にしてください。
初心者なら「何が起きたか」を簡単な英語にする
「消耗する」を一語で訳そうとすると難しくなります。英語初心者の方は、実際に起きた変化を基本語で説明してみましょう。
| 言いたい日本語 | 簡単な英語 |
|---|---|
| 会議で体力を消耗した | The meeting made me very tired. |
| パソコン作業で目を消耗する | My eyes get tired from working on the computer. |
| この作業は時間を消耗する | This takes a lot of time. |
| 心配で気力を消耗した | I worried too much and got tired. |
日本語の「消耗」をそのまま英単語に置き換えなくても、get tired / make me tired / take a lot of time / use a lot of を使えば、自然で伝わりやすい英語になります。
「疲れた」と言いたいときは動詞にこだわらない
自分の状態を伝えるだけなら、I’m tired. が最も簡単です。疲れの強さや種類を言い分けたいときは、tired・exhausted・worn out・drainedの違いもあわせて確認してみてください。
まとめ
- use up:資源・時間・エネルギーを使い切る
- wear out:使い続けて物や身体がすり減る
- drain:体力や気力を吸い取るように奪う
- exhaust:体力・資源・選択肢をほぼ完全に使い果たす
迷ったら、「何が減ったのか」「使い切ったのか、すり減ったのか、疲れたのか」を具体的に考えるのがコツです。一語にこだわらず、簡単な動詞で状況を説明すれば、無理なく自然な英語になります。










