
get afterは、主にアメリカ英語のくだけた表現で、「人をせかす・厳しく注意する」「人や動物を追いかける」という意味があります。Get after it!なら、「さあ取りかかろう」「本気でやろう」という励ましにもなります。
共通するのは、対象の後ろから近づき、動くように働きかける感覚です。この記事では、get afterの意味とニュアンス、自然な語順、使うときの注意、go after・nag・get on someone’s caseとの違い、簡単な言い換えまで解説します。
Contents
get afterの主な意味
| 形 | 意味 | 代表例 |
|---|---|---|
| get after+人 | 人をせかす・注意する・叱る | get after him about his homework |
| get after+人・動物 | 追いかける・捕まえようとする | get after the dog |
| get after+課題 | 課題に勢いよく取り組む | get after that report |
| Get after it! | さあやろう・本気で取り組もう | Let’s get after it. |

なぜ「せかす」と「追いかける」になる?
getには「対象へ到達する・動き出す」、afterには「〜の後を追って」という感覚があります。物理的に後を追えば「追いかける」です。相手の後ろから繰り返し声をかけ、行動させようとすれば「せかす・厳しく注意する」になります。
- 人・動物の後を追う → 追いかける
- 人を言葉で追い立てる → せかす・叱る
- 課題を追って手をつける → 勢いよく取り組む
しゅみすけ(大山俊輔)
意味1:人をせかす・厳しく注意する
get after+人は、相手に早く行動してほしいとき、繰り返し言ったり強めに注意したりする表現です。単なる一度のお願いより圧力があり、親子、上司と部下、先生と生徒などの場面で使われます。
- My mom keeps getting after me to clean my room.
母は部屋を片づけるよう、私を何度もせかします。 - The coach got after us for not paying attention.
コーチは集中していなかったことで、私たちを厳しく注意しました。 - I need to get after Ben about those invoices.
あの請求書について、ベンに対応をせかす必要があります。 - Her boss got after her to finish the report before noon.
上司は正午までにレポートを終えるよう彼女をせかしました。
よく使う前置詞:about・for・to
| 形 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| get after A about B | BについてAをせかす | get after him about the payment |
| get after A for B | Bを理由にAを叱る | get after her for being late |
| get after A to do | Aに〜するようせかす | get after them to reply |
ただし、どの形もくだけたアメリカ英語です。仕事のメールなど丁寧さが必要な場面では、remind、ask、follow up withなどが無難です。
意味2:人・動物を追いかける
物理的な場面では、「逃げる人や動物の後を追う」「捕まえようとする」という意味です。会話的で、文脈によっては「追い払う」「追跡する」に近くなります。
- The dog ran out, so I got after him.
犬が外へ飛び出したので、私は追いかけました。 - Get after that thief!
あの泥棒を追え! - The cat got after a bird in the yard.
猫が庭で鳥を追いかけました。 - Two security guards got after the man as he ran toward the exit.
男が出口へ走ると、警備員2人が追いかけました。
日常的に「追いかける」と言うなら、chaseやrun afterのほうが地域差が少なく分かりやすい表現です。
意味3:仕事・課題に勢いよく取り組む
対象が仕事や課題なら、「すぐ取りかかる」「積極的に片づける」という意味になります。特にGet after it!、Let’s get after it.の形は、スポーツ、仕事、トレーニングなどで人を勢いづけるフレーズです。
- We have a busy morning, so let’s get after it.
忙しい午前になるので、さあ取りかかりましょう。 - I’m going to get after that report before lunch.
昼食前に、そのレポートに本腰を入れて取り組みます。 - The team got after it from the opening whistle.
チームは開始の笛から全力でプレーしました。 - Get after your goals instead of waiting for the perfect time.
完璧な時を待たず、目標に向かって行動しましょう。
Get after it!は命令口調にも見えますが、仲間同士では「よし、やろう!」という前向きな掛け声になります。上下関係や声の調子によっては強く聞こえるため、相手に合わせて使いましょう。
語順と文法
基本語順はget after+目的語
- get after Mike(マイクをせかす・追いかける)
- get after the dog(犬を追いかける)
- get after it(それに取り組む)
get afterは分離しません。代名詞もafterの後ろです。
- get after him
get him after
「何についてか」は後ろに続ける
- get after someone about something
- get after someone for doing something
- get after someone to do something
活用はget–got–gotten/got
- She gets after me every morning.(現在形)
- She got after me yesterday.(過去形)
- She has gotten after me before.(主に米)
get afterと似た表現の違い
get afterとnag
nagは、同じことを繰り返し言って相手をうんざりさせる「小言を言う・しつこくせかす」です。get afterは、注意・叱責・催促を含む、より広い会話表現です。
- She keeps nagging me about my clothes.
彼女は私の服についていつも小言を言います。 - She got after me for missing the deadline.
彼女は締め切りを逃したことで私を厳しく注意しました。
get afterとget on someone’s case
get on someone’s caseも「しつこく注意する・責める」というくだけた表現です。get afterは行動を促す目的でも使いやすく、get on someone’s caseは相手が責められている感覚がより強く出やすい傾向があります。
get afterとgo after
go afterは、人・物・目標を追う、獲得しようとする表現です。get afterは、すでに動き出して勢いよく追う、または人を追い立てるニュアンスがあります。
- She decided to go after the promotion.
彼女は昇進を目指すことにしました。 - She got after the team to improve their results.
彼女は結果を改善するようチームを厳しく促しました。
get afterとrun after
run afterは文字どおり走って追いかけるほか、人・成功・流行を追い求める意味にもなります。追う表現の比較は、run afterの意味とchase・go afterとの違いで詳しく整理しています。
日本人が間違えやすいポイント
get afterは主にアメリカ英語のくだけた表現
地域や相手によっては、意図がすぐ伝わらない可能性があります。追いかけるならchase、催促するならremindやask againに言い換えると安全です。
人に使うと意味が文脈で変わる
- My boss got after me about the report.
上司はレポートについて私をせかした。 - The police got after him.
警察は彼を追いかけた。
about、for、to doが続けば「せかす・注意する」と判断しやすくなります。走る・逃げる状況なら「追いかける」です。
get off someone’s backとは反対方向
get after someoneは人に働きかけ続ける側の表現です。Get off my back!は、その圧力を受ける人が「しつこく言わないで」と止める表現です。詳しくは、get off someone’s backの意味と使い方をご覧ください。
難しいときの簡単な言い換え
| 伝えたいこと | 簡単な英語 |
|---|---|
| 彼に返信をせかした | I asked him again to reply. |
| 上司に注意された | My boss told me I had to do better. |
| 犬を追いかけた | I ran after the dog. |
| さあ取りかかろう | Let’s start now. |
しゅみすけ(大山俊輔)
会話で使える短い例
A: Did Ryan send the revised file?
ライアンは修正版のファイルを送りましたか?
B: Not yet. I’ll get after him about it this afternoon.
まだです。今日の午後、その件で彼に催促します。
A: We have twenty orders to pack before noon.
正午までに20件の注文を梱包しないといけません。
B: All right, let’s get after it.
分かりました。さあ取りかかりましょう。
まとめ
get afterの共通イメージは、「対象の後ろから追い、動くように働きかける」です。
- get after+人:人をせかす・厳しく注意する
- get after+人・動物:追いかける
- get after+課題:勢いよく取り組む
- Get after it!:さあやろう・本気で取り組もう
まずはI’ll get after him about it.とLet’s get after it.の2つから、場面とセットで覚えてみましょう。ほかの句動詞も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の親記事もご覧ください。
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getを使った句動詞をまとめて比較したい方は、getを使った句動詞一覧もご覧ください。









