
映画のラストシーンや久しぶりの再会で、まだ泣いてはいないけれど、目に涙がじわっとたまることがあります。そんな「涙がこみ上げる」「感情が湧き上がる」を自然に表せるのが well up です。
この記事では、well upの意味・語順・welled upの使い方を、日常会話で使える独自例文とともに解説します。よく似た tear up・choke up・burst into tears との違いも整理しましょう。
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well upの意味は「涙・感情がこみ上げる」
well up は、液体や感情が内側・下の方から湧き上がり、表面近くまで来る様子を表す句動詞です。日本語では文脈に応じて「こみ上げる」「湧き上がる」「目に涙が浮かぶ」と訳せます。
- Tears welled up in my eyes.
目に涙がこみ上げました。 - Anger welled up inside him.
彼の中に怒りが湧き上がりました。 - A sense of pride welled up in her.
彼女の中に誇らしい気持ちがこみ上げました。
ポイントは、必ずしも実際に泣き出したとは限らないことです。感情や涙が内側からせり上がってくる途中に焦点があります。
しゅみすけ(大山俊輔)
wellとupからニュアンスを理解しよう
ここでの well は「上手に」という副詞ではなく、泉のように湧き出るという動詞です。そこに上向きの動きを表す up が加わり、「下から上へ湧き上がる」という絵が生まれます。
水が泉から押し上げられるように、涙・怒り・喜び・感謝などが内側からこみ上げる、と考えると意味を丸暗記せずに使えます。
よく使う形と語順
1.Tears well up:涙がこみ上げる
もっとも基本的なのは、tearsを主語にする形です。
- Tears welled up when I read her letter.
彼女の手紙を読んだとき、涙がこみ上げました。 - Tears are welling up in his eyes.
彼の目には今、涙がこみ上げています。 - I felt tears welling up.
涙がこみ上げてくるのを感じました。
2.My eyes well up:目に涙が浮かぶ
人の目を主語にすることもできます。涙が原因で目がいっぱいになるため、with tears を続ける形も自然です。
- My eyes welled up as she walked onto the stage.
彼女が舞台に上がると、私は目に涙が浮かびました。 - His eyes welled up with tears.
彼の目に涙があふれそうになりました。 - Her eyes began to well up.
彼女の目に涙が浮かび始めました。
3.Emotion wells up:感情が湧き上がる
主語は涙だけではありません。emotion、anger、gratitude、pride なども使えます。
- Gratitude welled up inside me.
感謝の気持ちが心の中にこみ上げました。 - Old memories welled up during our reunion.
再会の間、昔の記憶が次々とよみがえりました。 - Anger welled up in me, but I stayed calm.
怒りが湧き上がりましたが、私は冷静さを保ちました。
現在形・過去形・進行形の使い分け
- well up:原形・現在形
My eyes well up every time I watch this scene.
この場面を見るたびに目に涙が浮かびます。 - welled up:過去形・過去分詞
Tears welled up when my boss praised my work.
上司が仕事を褒めてくれたとき、涙がこみ上げました。 - be welling up:進行中
I could feel tears welling up.
涙がこみ上げてくるのを感じました。
wellは規則変化なので、過去形は welled です。スペルはlを重ねた welled up になります。
場面別の自然な例文
家族・人間関係
- My mother’s eyes welled up when she saw the baby.
赤ちゃんを見たとき、母の目に涙が浮かびました。 - Tears welled up as we said goodbye at the airport.
空港で別れを告げると、涙がこみ上げました。
仕事
- A sense of relief welled up when the client approved our proposal.
顧客が提案を承認してくれたとき、安堵感がこみ上げました。 - Her eyes welled up after the team thanked her.
チームから感謝を伝えられ、彼女の目に涙が浮かびました。
映画・学校・旅行
- My eyes always well up at the ending of this movie.
この映画のラストではいつも涙ぐんでしまいます。 - Pride welled up in him as his daughter received her diploma.
娘が卒業証書を受け取る姿を見て、彼に誇らしい気持ちがこみ上げました。 - Tears welled up when I finally saw the city I had dreamed of visiting.
ずっと憧れていた街をついに見たとき、涙がこみ上げました。

well up・tear up・choke upの違い
well up:涙や感情が内側からこみ上げる
涙そのものや感情が湧き上がる過程を描写します。少し文学的な響きもありますが、会話でも自然です。
Tears welled up in my eyes.
目に涙がこみ上げました。
tear up:涙ぐむ
人が涙目になることに焦点があり、日常会話でとても使いやすい表現です。
I teared up during his speech.
彼のスピーチを聞いて涙ぐみました。
choke up:胸が詰まり、声が出にくくなる
強い感情が喉や声に影響して、うまく話せなくなることを表します。詳しくは「胸がいっぱい」の英語表現とchoked upの違いも参考にしてください。
He choked up while thanking his parents.
両親に感謝を伝える途中、彼は胸が詰まって言葉を続けられなくなりました。
burst into tears:突然泣き出す
涙がこみ上げる途中ではなく、実際に突然泣き始めることを表します。
She burst into tears when she heard the news.
その知らせを聞くと、彼女は突然泣き出しました。
さらに「思いきり泣く」と言いたい場合は、cry your heart outの意味・使い方をご覧ください。
日本人が間違えやすいポイント
「私は涙をこみ上げた」と直訳しない
I welled tears. とは通常言いません。自然なのは Tears welled up. または My eyes welled up. です。
upを落とさない
感情が「こみ上げる」という意味では、基本的に well up をひとまとまりで覚えます。well down にして反対の意味を作ることはできません。
withの後ろには満ちるものを置く
My eyes welled up with tears. のように、with tearsは「涙で」という内容を加えます。一方、場所を示すなら Tears welled up in my eyes. です。
しゅみすけ(大山俊輔)
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
well upが思い出せなくても、次の基本表現で十分伝わります。
- I almost cried.
泣きそうになりました。 - I had tears in my eyes.
目に涙が浮かんでいました。 - I got emotional.
感情が高ぶりました。 - I couldn’t speak because I was emotional.
感情がこみ上げて話せませんでした。
まとめ
well up は、涙・感情・記憶などが内側から「こみ上げる」様子を表す句動詞です。
- Tears welled up in my eyes.=目に涙がこみ上げた
- My eyes welled up.=目に涙が浮かんだ
- Emotion welled up inside me.=感情が心の中に湧き上がった
- tear upは涙ぐむ、choke upは胸が詰まり話しにくくなる
- 泣き出すならburst into tears、激しく泣くならcry your heart out
まずは、心を動かされた場面を思い出しながら My eyes welled up. と口にしてみてください。英熟語を意味・場面ごとに学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧も活用してください。









