
clear one’s throatは、「咳払いする」「喉を整える」という意味です。スピーチの前に声を出しやすくしたり、「えへん」と音を立てて周囲の注意を引いたり、喉の違和感を取り除いたりする動作を表します。
日本語では「咳」と「咳払い」が近く見えますが、英語のcoughとは使い分けがあります。この記事では、clearがなぜこの意味になるのか、my・your・hisなどの語順、場面ごとのニュアンス、ahemとの関係まで解説します。
Contents
clear one’s throatの基本的な意味
clear one’s throat = 咳払いする/喉を整える
- She cleared her throat before speaking.
彼女は話し始める前に咳払いをしました。 - I need to clear my throat.
喉を整えないといけません。 - He cleared his throat to get everyone’s attention.
彼は全員の注意を引くために咳払いをしました。
この表現は、病気による激しい咳よりも、短く意識的に「ンンッ」「えへん」と音を出す動作に使われます。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜclearで「咳払いする」になる?
clearの基本は、「邪魔なものを取り除いて、通りをよくする」です。
- clear the table:テーブルの上を片づける
- clear the road:道路上の障害物を取り除く
- clear your mind:頭の中をすっきりさせる
- clear your throat:喉の引っかかりを取り除く
throatは「喉」。つまりclear one’s throatは、直訳に近い感覚では「自分の喉をすっきり通る状態にする」です。その具体的な動作が日本語の「咳払いする」にあたります。
one’sは人に合わせて変える
one’sは辞書で「誰かの」を示す記号です。実際の文では、主語に合わせて所有格を変えます。
| 主語 | 所有格 | 形 |
|---|---|---|
| I | my | clear my throat |
| you | your | clear your throat |
| he | his | clear his throat |
| she | her | clear her throat |
| we | our | clear our throats |
| they | their | clear their throats |
- I cleared my throat.
私は咳払いをしました。 - She cleared her throat.
彼女は咳払いをしました。
主語と所有格を一致させるのがポイントです。複数の人がそれぞれの喉を整えるなら、通常はour throats/their throatsとthroatも複数形になります。
clear one’s throatを使う3つの場面

1.話し始める前に喉を整える
Tom cleared his throat and began his presentation.
トムは咳払いをして、プレゼンを始めました。
Let me clear my throat before we record.
録音する前に、ちょっと喉を整えさせてください。
声を出しやすくするための実際の動作です。
2.周囲の注意を引く
She cleared her throat to get the room’s attention.
彼女は部屋にいる人たちの注意を引くために咳払いをしました。
He cleared his throat loudly, but no one looked up.
彼は大きく咳払いをしましたが、誰も顔を上げませんでした。
直接「聞いてください」と言わず、咳払いを合図にする場面です。
3.喉の違和感を取り除く
I keep clearing my throat today.
今日は何度も咳払いをしています。
She took a sip of water and cleared her throat.
彼女は水を一口飲み、喉を整えました。
乾燥、痰、軽い刺激などで喉が引っかかる場面にも使います。
clear one’s throatとcoughの違い
| 表現 | 意味 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| clear one’s throat | 咳払いする・喉を整える | 短く意識的。話す準備や合図にもなる |
| cough | 咳をする | 体の反応・症状として出ることが多い |
- He cleared his throat before answering.
彼は答える前に咳払いをしました。 - He coughed all night.
彼は一晩中咳をしていました。
clear one’s throatも喉から音を出す動作ですが、一般的な症状としての「咳が出る」ならcoughが自然です。coughの症状表現は、「咳」の英語表現で詳しく解説しています。
ahemは「えへん・ンンッ」という音
ahemは、咳払いの音を文字で表した間投詞です。日本語の「えへん」「ンンッ」に近く、注意を引くときや、少し気まずいことを言う前にも使われます。
- Ahem. May I say something?
えへん。少し話してもいいですか? - Ahem, I believe that seat is mine.
あの、その席は私の席だと思うのですが。
動作を説明するならclear one’s throat、実際の音をセリフとして書くならahem、と考えると分かりやすいでしょう。
心理や態度をにおわせる使い方
小説や会話の描写では、clear one’s throatが緊張、ためらい、気まずさ、話題を切り替える合図を表すことがあります。
- He cleared his throat nervously before answering.
彼は答える前に、緊張した様子で咳払いをしました。 - She cleared her throat, unsure how to begin.
彼女はどう話し始めるか迷いながら咳払いをしました。 - My manager cleared her throat, and the room went quiet.
上司が咳払いをすると、部屋は静かになりました。
咳払いそのものより、その前後にある「これから大事なことを言う」「少し言いづらい」という空気を伝える表現にもなります。
よく使う時制と形
過去形:cleared one’s throat
物語や出来事の説明では過去形が特によく使われます。
She cleared her throat and introduced herself.
彼女は咳払いをして自己紹介を始めました。
進行形:be clearing one’s throat
Why do you keep clearing your throat?
どうして何度も咳払いをしているの?
命令形:Clear your throat.
Clear your throat and try again.
喉を整えて、もう一度やってみてください。
ただし、人に命令すると少し直接的です。Try clearing your throat.(咳払いしてみて)なら提案として柔らかくなります。
日本人が間違えやすいポイント
one’sをそのまま発音しない
辞書のone’sは置き換え用です。I clear one’s throat.とは言わず、I clear my throat.と言います。
「喉をきれいにする」と直訳しすぎない
cleanではなくclearです。cleanは汚れを洗ってきれいにする、clearは邪魔なものを取り除いて通りをよくする感覚です。
咳が続く症状にはcoughを使う
風邪で「咳が出ます」はI have a cough.またはI’m coughing.。clear my throatだけでは、通常は「咳払いをする」という軽い動作に聞こえます。
注意を引く咳払いは失礼になることもある
状況によっては、相手を急かしたり不満を示したりする響きが出ます。丁寧に注意を引くなら、Excuse me.やMay I have your attention?のほうが安全です。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
- He cleared his throat. → He made a small cough before speaking.
- I need to clear my throat. → My throat feels uncomfortable.
- She cleared her throat to get attention. → She made a sound so people would listen.
ただし最も短く自然なのはclear one’s throatです。自分について話すなら、まずI cleared my throat.を一つのかたまりで覚えましょう。
まとめ
clear one’s throatは「咳払いする」「喉を整える」。clearには「邪魔なものを取り除き、通りをよくする」という感覚があります。one’sはmy・your・his・herなど、主語に合う所有格へ変えます。
話す準備、注意を引く合図、喉の違和感に使われ、症状としてのcoughとは区別されます。ほかの表現も学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもご覧ください。









