
order A to do は、「Aに〜するよう命じる」という意味です。The officer ordered us to stop. なら「警官は私たちに止まるよう命じた」。ポイントは、orderの直後に命令を受ける人、その後ろにto+動詞の原形を置くことです。
ただし、orderは単なる「伝える」ではありません。立場や権限に基づいて、相手に従うことを求める強い言い方です。この記事では、基本の語順、否定形と受動態、that節、tell A to do との違い、そして日常会話で強すぎる場合の言い換えまで例文で整理します。
しゅみすけ(大山俊輔)
Contents
order A to doの意味と基本の語順
基本形は次のとおりです。
order + A(人)+ to + 動詞の原形
=「Aに〜するよう命じる」
Aには、命令を受ける人や集団が入ります。代名詞を使うときは、me / you / him / her / us / them のような目的格です。
- The manager ordered the staff to leave the building.
マネージャーはスタッフに建物から出るよう命じました。 - She ordered me to wait outside.
彼女は私に外で待つよう命じました。 - The police ordered everyone to stay back.
警察は全員に下がっているよう命じました。
order to do だけで「人に〜するよう命じる」とは通常言えません。誰が行動するのかを、orderとto doの間に置きます。
orderが伝えるネイティブのニュアンス
orderの中心にあるのは、相手に選択を委ねるのではなく、従うことを要求する感覚です。命令する側には、役職、法律、規則、専門的責任などの裏付けがあることが多くあります。
- 上司が緊急時に部下へ指示する
- 警察官が人を止める
- 裁判所が会社に支払いを命じる
- 医師が患者に安静を指示する
一方、友人や恋人に I order you to call me. と言えば、「電話してと頼む」ではなく「電話しなさいと命令する」と聞こえます。冗談として大げさに言うことはありますが、普通の会話では高圧的になりやすい表現です。
否定形:order A not to do
「Aに〜しないよう命じる」は、order A not to do の語順です。notはtoの前に置きます。
- The guide ordered us not to touch anything.
ガイドは私たちに何も触らないよう命じました。 - My doctor ordered me not to drive for a week.
医師は私に1週間運転しないよう指示しました。 - The judge ordered him not to contact her.
裁判官は彼に彼女へ連絡しないよう命じました。
order A to not do も実際には見聞きしますが、学習者はまず標準的でまとまりのよい order A not to do を覚えておけば安心です。
受動態:A be ordered to do
命令を受けた人を主語にすると、A + be ordered + to do「Aは〜するよう命じられる」になります。ニュースや公的な説明では、命令した人より、誰が何をすることになったかが重要なため受動態がよく使われます。

- He was ordered to rest.
彼は休むよう命じられました。 - We were ordered to evacuate immediately.
私たちは直ちに避難するよう命じられました。 - The company was ordered to pay compensation.
その会社は賠償金を支払うよう命じられました。
能動態の The doctor ordered him to rest. では「医師」が主語ですが、受動態では目的語だった him が主語の He に変わります。
order that S doという形もある
公的・法律的な文脈では、order that + 主語 + 動詞 も使われます。アメリカ英語では、主語が三人称単数でも動詞を原形にするのが一般的です。イギリス英語では should を入れる形もあります。
- The judge ordered that the company pay the full amount.
裁判官は、その会社が全額を支払うよう命じました。 - The judge ordered that the company should pay the full amount.
裁判官は、その会社が全額を支払うよう命じました。
人を直接示すなら The judge ordered the company to pay … と言い換えられます。会話では、この order A to do のほうが形をつかみやすいでしょう。
「命令するorder」と「注文するorder」の見分け方
orderには「注文する」という身近な意味もあります。後ろの形を見ると区別できます。
- I ordered him to leave.
私は彼に立ち去るよう命じました。
→ 人 + to doなので「命じる」 - I ordered a coffee.
私はコーヒーを注文しました。
→ 商品・飲食物が直接続くので「注文する」 - We ordered pizza for dinner.
私たちは夕食にピザを注文しました。
日本語の「オーダーする」に引っぱられず、人 + to doが続くかを確認するのが早い見分け方です。
tell・ask・instruct・commandとの違い
どれも「人に〜するよう言う」と訳せますが、強さと場面が異なります。
- order A to do:権限に基づき、従うよう強く命じる
- tell A to do:人に〜するよう言う。日常で最も広く使える
- ask A to do:人に〜するよう頼む。相手に選択の余地がある
- instruct A to do:手順や公式な指示を与える
- command A to do:非常に強く格式もある。軍事的な文脈にも多い
たとえば She told me to sit down. は文脈次第で単なる指示ですが、She ordered me to sit down. は「有無を言わせず座れと命じた」という強さが出ます。詳しくはtell A to doの意味・語順とsay・askとの違い、動詞全体の使い分けは「命令する」を表すorder・command・tell・instructの違いも参考にしてください。
しゅみすけ(大山俊輔)
場面別の自然な例文
仕事・緊急時
The supervisor ordered everyone to shut down the machines.
監督者は全員に機械を停止するよう命じました。
医療
The doctor ordered her to take two days off.
医師は彼女に2日間休むよう指示しました。
警察・法律
The officer ordered the driver to step out of the car.
警官は運転手に車から降りるよう命じました。
旅行中の非常時
We were ordered to return to the hotel at once.
私たちは直ちにホテルへ戻るよう命じられました。
人間関係での強さ
You can’t order me to change my plans.
私に予定を変えろと命令することはできないよ。
日本人が間違えやすいポイント
- × order to do:命令を受ける人が抜けている
○ order him to do - × order he to do:orderの後ろは目的格
○ order him to do - × order A don’t do:否定はnot to
○ order A not to do - 依頼や軽い指示にorderを使うと、意図以上に高圧的になりやすい
簡単な英語で言い換えるなら
order A to do がすぐ出てこなければ、まずは tell A to do が便利です。命令の強さをはっきり伝えたいなら、直接話法で say, “You must …” と説明することもできます。
- The officer told us to stop.
警官は私たちに止まるよう言いました。 - The officer said, “You must stop.”
警官は「止まらなければならない」と言いました。
まず簡単な形で意味を伝え、必要になったらorderで権限と強さを加える、と考えると使いやすくなります。
まとめ
order A to do は「Aに〜するよう命じる」。語順は order + 人 + to + 動詞の原形 です。否定は order A not to do、受動態は A be ordered to do になります。
orderには、権限を背景に相手へ従うことを求める強さがあります。普段の軽い指示や依頼ならtellやaskを選び、警察・法律・職場の緊急指示など、命令の強さが必要な場面でorderを使いましょう。ほかの表現も確認したい方は、英熟語・定型表現の一覧をご覧ください。









