
with all + 名詞 は文脈によって、「〜があるにもかかわらず」「〜を抱えたままでも」という逆接を表します。
たとえば With all its problems, the city is still a wonderful place to live. は、「問題はたくさんあるものの、その街は今でも暮らしやすいすばらしい場所だ」という意味です。
ただし、with all が常に逆接になるわけではありません。「すべての〜と一緒に」「ありったけの〜で」という文字どおりの用法もあります。この記事では、見分け方と for all・despite・although との違いを整理します。
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with allの逆接の意味
逆接の with all は、問題・欠点・困難などを「全部伴った状態で」と一度認め、そのあとにそれでも変わらない結論を続ける表現です。
- With all its faults, I still love this old house.
欠点はいろいろありますが、私は今でもこの古い家が大好きです。 - With all the delays, the project was a success.
何度も遅れたにもかかわらず、そのプロジェクトは成功しました。 - With all her experience, she still gets nervous before presentations.
豊富な経験があるのに、彼女は今でもプレゼン前に緊張します。
日本語では「〜なのに」「〜にもかかわらず」「〜はあるものの」など、文脈に合わせて訳します。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜwith allが「にもかかわらず」になるのか
with の基本は「〜を伴って」です。all は「すべて」を強調します。
with all its problems を直訳に近づけると「その問題を全部抱えた状態で」です。そこへ肯定的・意外な結論が続くと、「問題を全部抱えているのに、それでも」と理解されます。
- With all the noise, I managed to fall asleep.
あれほど騒がしかったのに、私はなんとか眠れました。 - With all our differences, we work well together.
違いはいろいろありますが、私たちはうまく一緒に働いています。
with を「〜と一緒に」だけで機械的に訳さず、前半の条件と後半の結論が反対方向かを見るのがポイントです。
with allの語順
基本形は With all + 名詞, 主語 + 動詞 です。文頭に置くことが多く、前置きとして条件を示します。
- With all his talent, he remains very modest.
あれほど才能があるのに、彼はとても謙虚なままです。 - With all the preparation we did, something still went wrong.
あれだけ準備したのに、それでも何かがうまくいきませんでした。
all の後ろには、the、his、her、our、its などを伴う名詞がよく来ます。
- with all the traffic
- with all his experience
- with all our planning
- with all its problems
文字どおりのwith allとの見分け方
with all は「すべての〜と一緒に」「ありったけの〜を込めて」という意味にもなります。この場合、逆接ではありません。
- She arrived with all her luggage.
彼女は荷物を全部持って到着しました。 - He shouted with all his strength.
彼はありったけの力で叫びました。 - I love you with all my heart.
心からあなたを愛しています。
後ろの文が意外な反対結果なら逆接、単に物・力・感情を伴っているだけなら文字どおりの用法です。
with all・for all・despiteの違い

with all + 名詞
対象が問題や特徴を「抱えている・伴っている」感覚を残します。やや文章的で、評価を述べる文に合います。
- With all its problems, the plan may still work.
問題はいろいろありますが、その計画はまだうまくいくかもしれません。
for all + 名詞
「〜ほどのものがあるのに」という意外性を強く出しやすい表現です。特に能力・経験・努力など、普通なら別の結果を期待する材料と一緒に使われます。
- For all his experience, he made a basic mistake.
経験豊富なのに、彼は基本的なミスをしました。
for all の詳しい使い方も個別記事で確認できます。
despite + 名詞
最も直接的で、会話にも文章にも広く使える「〜にもかかわらず」です。迷ったときの安全な選択です。
- Despite the rain, we went for a walk.
雨にもかかわらず、私たちは散歩に出かけました。
althoughとの違い
with all・for all・despite の後ろには基本的に名詞が来ます。although の後ろには主語+動詞の文が来ます。
- Despite his experience, he made a mistake.
- Although he was experienced, he made a mistake.
どちらも「経験があったにもかかわらず、彼は間違えた」という意味です。
日常・仕事で使える例文
- With all the traffic, we arrived on time.
あれほど渋滞していたのに、私たちは時間どおり到着しました。 - With all the work she has, she always makes time for her family.
仕事がたくさんあるのに、彼女はいつも家族との時間を作ります。 - With all its quirks, this app is useful.
多少癖はありますが、このアプリは便利です。 - With all our disagreements, we respect each other.
意見の違いはいろいろありますが、私たちは互いを尊重しています。 - With all the changes, the team adapted quickly.
多くの変更があったにもかかわらず、チームはすぐに適応しました。
日本人が間違えやすいポイント
with allだけで文を終えない
逆接用法では、何を全部伴うのかを表す名詞が必要です。with all the problems、with all his experience のように続けます。
後ろに文を直接置かない
with all he is experienced のようには言いません。文を続けたいなら although he is experienced を使います。
会話で無理に使わない
with all の逆接用法はやや文章的です。日常会話では despite や although のほうが分かりやすい場合もあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語での言い換え
- It has many problems, but it still works.
問題はたくさんありますが、それでも動きます。 - He has a lot of experience, but he still makes mistakes.
彼には豊富な経験がありますが、それでも間違えます。 - We are different, but we work well together.
私たちは違いますが、一緒にうまく働いています。
まとめ
逆接の with all + 名詞 は、「〜を全部抱えているにもかかわらず」という表現です。
- 条件や問題を一度認めてから、意外な結論を示す
- 語順は With all + 名詞, 主語 + 動詞
- 文字どおり「すべての〜と一緒に」の意味もある
- despite はより直接的で幅広く使える
- 簡単に言うなら A, but B で十分伝わる
ほかの表現も体系的に確認したい方は、英熟語・定型表現のまとめも活用してください。









