with that saidの意味は?「とはいえ」の使い方とthat saidとの違い

with that saidの意味・使い方・that saidとの違いを解説するアイキャッチ画像

with that said は、前の話をいったん受け止めてから、「そうは言っても」「とはいえ」と別の視点や条件を加える定型表現です。会話やプレゼンで、相手の意見を真っ向から否定せずに話の向きを変えたいときに役立ちます。

ただし、いつも強い反対を表すわけではありません。「今の点を踏まえたうえで、次の話へ進みます」という柔らかな転換にも使われます。

with that saidの意味

自然な日本語訳は文脈により、次のように変わります。

  • そうは言っても
  • とはいえ
  • それを踏まえると/それを踏まえたうえで

that は直前に述べた内容、said は「述べられた」という感覚です。つまり直訳に近い発想は「今のことを言ったうえで」。そこから、前の内容を認めつつ、補足・例外・対照的な意見へ進む合図になります。

しゅみすけ(大山俊輔)

日本語の「でも」だけで覚えるより、「今の話を受け止めたうえで、次の点を付け加える」と考えると使える場面が広がります。

基本の使い方と位置

多くの場合、前の文を受けて文頭に置き、後ろにカンマを付けます。

文1. With that said, 文2.

The hotel is a little far from the station. With that said, the view is worth the walk.
そのホテルは駅から少し遠いです。とはいえ、景色は歩く価値があります。

I understand your concern. With that said, we still need to make a decision today.
ご懸念は分かります。そうは言っても、今日中に決める必要があります。

単独の文頭表現として使うのが分かりやすく自然です。初めのうちは、文の途中へ無理に入れず、この形をそのまま使いましょう。

逆接だけではない2つのニュアンス

1.前の内容と対照的な点を加える

I like working from home. With that said, I miss chatting with my coworkers.
在宅勤務は好きです。とはいえ、同僚とのおしゃべりが恋しいです。

最初の意見を取り消すのではなく、「良いと思う一方で、こういう面もある」とバランスを取っています。

2.前の内容を踏まえて次へ進む

We’ve reviewed everyone’s feedback. With that said, let’s look at the revised plan.
全員の意見を確認しました。それを踏まえて、修正案を見てみましょう。

この例では反対意見を述べていません。話を一区切りさせ、次の段階へ進む案内役です。

日常会話・仕事で使える例文

The restaurant is usually crowded. With that said, we should be fine if we go early.
そのレストランはたいてい混んでいます。とはいえ、早めに行けば大丈夫でしょう。

He apologized sincerely. With that said, I need a little more time.
彼は心から謝ってくれました。そうは言っても、私にはもう少し時間が必要です。

Your proposal will cost more. With that said, it could save us time in the long run.
あなたの提案は費用が多くかかります。とはいえ、長い目で見れば時間を節約できるかもしれません。

I’m not great at speaking English yet. With that said, I want to order by myself.
まだ英語を話すのは得意ではありません。それでも、自分で注文してみたいです。

The apartment is small. With that said, it’s close to both our offices.
その部屋は狭いです。とはいえ、私たち二人の職場に近いです。

that said・that being saidとの違い

with that said、that said、that being saidのニュアンスと使い分けの比較図

表現 特徴 向いている場面
with that said 前の発言を受けて柔らかく転換する 会話、会議、プレゼン
that said 意味はほぼ同じで、短く簡潔 会話にも文章にも自然
that being said 意味はほぼ同じ。少し長く、間を取る響き 会話でよく聞く
however 論理的な対照を明示する やや改まった文章、説明

The schedule is tight. That said, I think we can finish on time.
日程は厳しいです。とはいえ、時間どおりに終えられると思います。

The schedule is tight. That being said, I think we can finish on time.
日程は厳しいです。そうは言っても、時間どおりに終えられると思います。

この2文と With that said の中心的な意味はほぼ同じです。迷ったら、会話ではどれを選んでも大きな誤解は生まれません。文章をすっきりさせたいなら That said, が便利です。

日本人が気をつけたいポイント

前に「受ける内容」が必要

that は直前の発言を指すため、何の前触れもなく会話の最初に使うと不自然です。まず一つの事実や意見を述べ、その後に使います。

前の発言を完全に否定しない

with that said は「さっきの話は間違いでした」と撤回する表現ではありません。前の点を認めたまま、別の点を加えます。強く反論するなら I disagree because … のように直接伝えた方が明確です。

使いすぎると回りくどくなる

短い会話で何度も使う必要はありません。単純な対比なら butstill の方が自然です。

しゅみすけ(大山俊輔)

仕事では、相手の意見を認める一文を先に置いてから with that said を使うと、反対や条件を角が立ちにくい形で伝えられます。

すぐ出てこないときの簡単な言い換え

この表現を思い出せなくても、基本語で十分に伝えられます。

  • But …(でも……)
  • Still, …(それでも……)
  • I understand that, but …(それは分かりますが……)
  • Even so, …(そうだとしても……)

I understand that it’s expensive, but it will last a long time.
高いのは分かりますが、長く使えます。

難しい定型表現にこだわらず、まずはこの形で考えを伝えましょう。

まとめ

with that said は、直前の内容を受けて「そうは言っても」「とはいえ」「それを踏まえて」と話を転換する表現です。反対意見だけでなく、条件や補足を加えたり、次の話題へ進んだりするときにも使えます。

that said はより短く、that being said は少し長い言い方ですが、中心的な意味はほぼ同じです。まずは「一つの点を述べる → With that said, でもう一つの点を加える」という型で練習してみてください。

ほかの表現もまとめて学びたい方は、英熟語・定型表現の親記事もご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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