vie forの意味は?「地位・賞を争う」の使い方とcompete forとの違い

vie forの意味・使い方・ニュアンスを示すアイキャッチ画像

vie forは、複数の人・企業・チームなどが、地位・賞・注目・顧客といった限られたものを獲得しようと競い合う表現です。

Three candidates are vying for the position.なら「3人の候補者がその職を争っている」、The teams are vying for the title.なら「各チームが優勝を争っている」という意味になります。

意味はcompete forに近いものの、vie forはニュース・ビジネス・スポーツの記事でよく見られ、複数の有力候補が1つのものをめぐってしのぎを削る響きがあります。この記事では、語順、vied・vyingの活用、compete forとの違いまで例文で解説します。

vie forの意味

vie forの基本的な意味は、「〜を得ようと競い合う」「〜の座を争う」です。

競争の対象には、次のようなものがよく置かれます。

  • title(称号・優勝)
  • position / job(地位・職)
  • prize / award(賞)
  • attention(注目)
  • customers(顧客)
  • market share(市場シェア)
  • space(場所・スペース)

Five restaurants are vying for the award.
5軒のレストランがその賞を争っています。

Several companies are vying for market share.
複数の企業が市場シェアを争っています。

しゅみすけ(大山俊輔)

vie forは、単に参加者が競うだけでなく、「みんなが欲しい1つのものへ向かって競争する」場面を思い浮かべると分かりやすくなります。

vieとforから意味を理解する

vieは「競い合う」という自動詞です。そこに、目標・獲得対象を示すforが続きます。

vie(競い合う)+for(獲得しようとする対象)
→ その賞・地位・注目などを得ようと争う

vieは単独よりも、vie for+獲得対象vie with+競争相手の形で使われることが多い単語です。

ネイティブが感じるvie forのニュアンス

vie forは、日常の軽い競争よりも、価値のある限られたものを複数の有力候補が狙っている場面に合います。

そのため、選挙、昇進、企業競争、スポーツ、賞レースなどのニュースや、やや改まった文章で特によく使われます。

Two experienced managers are vying for the top job.
2人の経験豊富なマネージャーが最高責任者の座を争っています。

この文には、どちらも有力で、1つしかない職をめぐって競っているという緊張感があります。

vie forの語順とよく使う形

1.A vies for B:AがBを争う

主語が1人・1社などの単数なら、現在形はviesになります。

She vies for the top spot every year.
彼女は毎年トップの座を争っています。

The company vies for younger customers.
その会社は若い顧客の獲得を競っています。

2.A and B vie for C:AとBがCを争う

複数の候補を主語にして、何を争っているかをforの後ろに置きます。

Japan and Australia will vie for first place.
日本とオーストラリアが1位を争います。

Two local cafés are vying for customers.
地元の2軒のカフェが顧客を取り合っています。

3.vie with+相手:〜と競う

forの後ろは獲得したいものwithの後ろは競争相手です。

Small shops must vie with large online retailers.
小さな店舗は大手オンライン小売業者と競わなければなりません。

The two singers vied with each other for attention.
2人の歌手は注目を得ようと互いに競い合いました。

vie with A for Bと組み合わせれば、「BをめぐってAと競う」という関係を1文で表せます。

vied・vying・viesの活用と綴り

vie for・vie withの語順とvied・vyingの活用を示す図解

綴り
原形 vie They vie for attention.
三人称単数 vies She vies for the title.
過去形・過去分詞 vied They vied for first place.
現在分詞 vying They are vying for the prize.

特に注意したいのは現在分詞です。vieingではなくvyingと書きます。

Six candidates are vying for the role.
6人の候補者がその役職を争っています。

The two films vied for the top award.
その2作品は最高賞を争いました。

日常・仕事・ニュースで使える例文

仕事・昇進

Four employees are vying for the promotion.
4人の社員が昇進を争っています。

Several firms vied for the government contract.
複数の企業がその政府契約の獲得を競いました。

The two brands are vying for dominance in the market.
その2ブランドは市場での主導権を争っています。

スポーツ・賞

Both teams are vying for a place in the final.
両チームが決勝進出を争っています。

Ten authors are vying for the literary prize.
10人の作家がその文学賞を争っています。

She is expected to vie for the championship.
彼女は優勝争いに加わると予想されています。

注目・顧客・スペース

New apps are vying for users’ attention.
新しいアプリがユーザーの注目を得ようと競っています。

Street performers vied for space in the busy square.
大道芸人たちは混雑した広場で場所を取り合いました。

Hotels are vying for summer travelers.
ホテル各社が夏の旅行者の獲得を競っています。

vie forとcompete forの違い

表現 中心的な感覚 よく使う場面
vie for 限られた価値あるものを複数の候補が争う 地位・賞・注目・顧客・市場
compete for 何かを得るため競争に参加する スポーツから日常・仕事まで広い

Twenty runners competed for the prize.
20人のランナーが賞を目指して競いました。

Three leading runners vied for the title.
3人の有力選手が優勝を争いました。

compete forは最も一般的で広く使える表現です。vie forは、有力候補同士の競り合いや、ニュースとして注目される争いを簡潔に描くのに向いています。

「対抗する」に使えるcompete withなどの違いは、compete with・counter・stand up to・fight backの違いでも解説しています。

vie forとfight forの違い

fight forは「〜を得る・守るために戦う」で、強い努力や対立を感じさせます。権利・自由・生存などにも使います。

They fought for equal rights.
彼らは平等な権利を求めて闘いました。

Several candidates are vying for the leadership.
複数の候補者がリーダーの座を争っています。

競争の構図を客観的に表すならvie for、強い闘争や努力を前面に出すならfight forが自然です。

日本人が間違えやすいポイント

競争相手をforの後ろに置かない

forの後ろには、原則として「獲得したいもの」を置きます。競争相手はwithで示します。

They are vying for the position.
彼らはその地位を争っています。

She is vying with another candidate.
彼女は別の候補者と競っています。

× She is vying for another candidate.
この形では「別の候補者を獲得しようと争う」という不自然な意味になります。

発音は「ヴィー」ではなく/vaɪ/

vieの発音は/vaɪ/で、英語のwhyと同じ母音を使います。カタカナなら「ヴァイ」に近い音です。

日常の小さな勝負では無理に使わない

友達とゲームで競うなら、competeplay againstのほうが普通です。vie forは、獲得対象に価値や限りがある競争で特に力を発揮します。

vie forが出てこないときの簡単な言い換え

  • compete for …(〜を目指して競う)
  • try to win …(〜を勝ち取ろうとする)
  • try to get …(〜を得ようとする)
  • compete with …(〜と競う)

Three people are trying to get the same job.
3人が同じ仕事を得ようとしています。

Both teams are trying to win the championship.
両チームが優勝しようとしています。

しゅみすけ(大山俊輔)

vie forがすぐに出なくても、compete forやtry to winで十分に伝わります。まず簡単な英語で意味を作り、そのあとvie forを使える場面を増やしましょう。

短い会話で使い方を確認

A: Who’s likely to become the next team leader?
B: Aya and Ben are both vying for the position.
A: They’re both strong candidates.
B: Yes, it’ll be a close race.

A:次のチームリーダーには誰がなりそう?
B:アヤとベンがその職を争っているよ。
A:2人とも有力候補だね。
B:うん、接戦になりそうだね。

A: Why are all the cafés offering discounts?
B: They’re vying for customers.
A: That’s good news for us.
B: Definitely. We have plenty of choices.

A:どうしてどのカフェも割引しているの?
B:顧客を獲得しようと競っているんだよ。
A:私たちにはうれしい話だね。
B:本当だね。選択肢がたくさんあるよ。

まとめ

vie forは、地位・賞・注目・顧客など、限られた価値あるものを得ようと競い合う表現です。

  • vie for+獲得対象:〜を得ようと争う
  • vie with+競争相手:〜と競う
  • 過去形・過去分詞はvied
  • 現在分詞はvieingではなくvying
  • compete forより、ニュース・ビジネス・賞レースでよく使われる
  • 簡単に言うならcompete forやtry to winで言い換えられる

なお、争われている賞や役職が「まだ誰のものとも決まっていない」状態は、up for grabsの意味・使い方でも表せます。ほかの表現は、英熟語・定型表現のまとめから確認できます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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