
健康のためにお酒を控える、投票で賛成にも反対にも票を入れない、ある行動を意識して慎む。このような場面で使えるのが abstain from です。
日本語では「控える」「慎む」「棄権する」など文脈によって訳が変わりますが、共通するのは自分の意思で参加・摂取・行動をしないと決めること。この記事では、abstain from の意味、語順、自然な例文、refrain from・avoid・give upとの違いまで解説します。
Contents
abstain fromの意味は「自制して~を控える」
abstain from + 名詞/動名詞で、「~を控える」「~を慎む」という意味になります。特に、誘惑や習慣に流されず、意識的にしないことを選ぶ場面で使われます。
- abstain from alcohol:飲酒を控える
- abstain from eating meat:肉を食べるのを控える
- abstain from voting:投票を棄権する
- abstain from comment:コメントを控える
日常会話でも通じますが、やや硬く、健康・宗教・規則・選挙などの文脈でよく使われます。
しゅみすけ(大山俊輔)
abstainとfromからニュアンスを理解しよう
abstain は「自分を遠ざけておく」「差し控える」という意味の動詞です。そこに、出発点・分離を表す from が続きます。
つまり abstain from は、飲酒や行動などから自分を意識的に離しておくイメージです。
I’m abstaining from alcohol this month.
今月はお酒を控えています。
この文には「お酒を飲めない」ではなく、「飲めるが、自分の判断で飲まない」という含みがあります。
語順はabstain from+名詞・doing
基本形は次のとおりです。
主語 + abstain / abstains / abstained + from + 名詞/動名詞
- We abstain from meat on Fridays.
- She abstained from drinking before the race.
- Please abstain from using your phone here.
fromの後ろに動詞の原形は置けません。
× abstain from drink alcohol
○ abstain from drinking alcohol
○ abstain from alcohol
なお、投票の話では目的語なしで abstain と言うこともあります。
Two members voted against the proposal, and one abstained.
2人が提案に反対票を投じ、1人が棄権しました。
よく使われる場面と自然な例文
飲酒・食事を控える
He decided to abstain from alcohol for health reasons.
彼は健康上の理由で飲酒を控えることにしました。
I’m abstaining from sweets until the marathon.
マラソンまでは甘い物を控えています。
Some people abstain from eating meat for religious reasons.
宗教上の理由で肉を食べることを控える人もいます。
投票を棄権する
Three committee members abstained from voting.
委員3人が投票を棄権しました。
She abstained because she had a conflict of interest.
彼女は利益相反があったため棄権しました。
発言・行動を慎む
The company abstained from commenting on the investigation.
会社はその調査についてコメントを控えました。
Both sides agreed to abstain from any provocative action.
双方は挑発的な行動を一切控えることで合意しました。
I tried to abstain from checking work emails during my vacation.
休暇中は仕事のメールを確認しないようにしました。

abstain from・refrain from・avoidの違い
abstain from:自制して参加・摂取をしない
本人が意識的・継続的に控える表現です。飲酒、食事、性行為、投票などとの組み合わせが特に自然です。
He abstains from alcohol.
彼は飲酒を控えています。
refrain from:その場で行動を慎む
refrain from も「~を控える」ですが、案内や注意書きで「その行為をしないでください」と求める場面によく使います。
Please refrain from taking photographs.
写真撮影はご遠慮ください。
詳しい語順や使い分けは、refrain fromの意味・使い方で解説しています。
avoid:問題や対象を避ける
avoid は、自制よりも「近づかない・起こらないようにする」ことに焦点があります。fromは使わず、avoid + 名詞/doingです。
I avoid driving during rush hour.
ラッシュ時の運転を避けています。
give up:続けていた習慣をやめる
give up は、それまでしていたことをやめる変化を表します。一方、abstain from は「一定期間または方針として控えている状態」に焦点があります。
She gave up smoking last year.
彼女は昨年、喫煙をやめました。
日本人が間違えやすいポイント
1.fromを省略しない
× He abstains alcohol.
○ He abstains from alcohol.
彼は飲酒を控えています。
2.fromの後ろは名詞かdoing
× abstain from eat
○ abstain from eating
3.軽い日常会話では硬く聞こえることがある
友達との会話で「今日はお酒をやめておく」と言うなら、I’m not drinking tonight. のほうが自然です。abstain from は、健康上の方針や一定期間の自制をやや改まって伝える表現です。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
- not drink:飲まない
- not eat:食べない
- choose not to do it:それをしないと決める
- stay away from alcohol:お酒を避ける
- not vote:投票しない
I’m abstaining from caffeine. がすぐ出なければ、I’m not drinking coffee or tea right now. と具体的に言えば自然に伝わります。
まとめ
abstain from は「自分の意思で~を控える・慎む」という表現です。
- 語順は abstain from + 名詞/doing
- 飲酒・食事・投票・発言などによく使う
- 「できない」ではなく「しないと決める」ニュアンス
- refrain from はその場で行動を慎む表現としてよく使う
- avoid は問題や対象を避けることに焦点がある
ほかの表現も確認したい方は、英熟語・定型表現の一覧もあわせてご覧ください。









