
a littleは、不可算名詞の前で「少しの」、形容詞・副詞の前では「少し・ちょっと」という意味です。量は多くありませんが、「少しはある」ことに目を向ける表現です。
We still have a little time.
私たちには、まだ少し時間があります。
一方、冠詞aを取ったlittleは「ほとんどない」という不足感を表しやすくなります。
We have little time left.
私たちには、もうほとんど時間が残っていません。
実際の残り時間が同じでも、a littleなら「少しはある」、littleなら「ほとんどない」という見方になります。この記事では、a littleとlittleの違い、a fewとの使い分け、名詞なしの用法、a little+形容詞・副詞などを自然な例文で解説します。
Contents
- 1 a littleの意味と基本ニュアンス
- 2 a littleとlittleの違い
- 3 a littleの後ろは不可算名詞
- 4 a littleとa fewの違い
- 5 a littleを名詞なしで使う
- 6 a little of+限定された名詞
- 7 a little+形容詞・副詞の使い方
- 8 a little moreの使い方
- 9 a littleとsomeの違い
- 10 a littleとslightlyの違い
- 11 a little bitとの違い
- 12 not a littleは「少なからぬ・かなり」
- 13 仕事・日常生活で使える例文
- 14 旅行・買い物で使える例文
- 15 日本人が間違えやすいポイント
- 16 中学英語で簡単に言い換えるなら
- 17 まとめ
a littleの意味と基本ニュアンス
a little+不可算名詞で「少しの〜」を表します。
- a little time:少しの時間
- a little money:少しのお金
- a little water:少しの水
- a little information:少しの情報
- a little patience:少しの忍耐
- a little help:少しの助け
a littleは、量が限られていることを認めながらも、「ゼロではない」「その少量を使える」という存在側に焦点を置きます。
- I have a little money with me.
少しならお金を持っています。 - There is a little milk in the fridge.
冷蔵庫には牛乳が少しあります。 - We need a little more time.
もう少し時間が必要です。
しゅみすけ(大山俊輔)

a littleとlittleの違い
| 表現 | 意味 | 話し手の見方 |
|---|---|---|
| a little | 少しの・少しは | 少量だが存在する |
| little | ほとんどない | 必要量に足りない |
- She has a little experience.
彼女には少し経験があります。 - She has little experience.
彼女にはほとんど経験がありません。
最初の文では、少ないながらも経験が役立つ可能性があります。二つ目は、経験不足を問題として捉えています。
- There is a little hope.
少しは希望があります。 - There is little hope.
希望はほとんどありません。
この二文は結果への印象が大きく異なります。冠詞aは小さな違いに見えますが、メッセージ全体の前向き・否定的な方向を変えることがあります。
a littleの後ろは不可算名詞
数量を表すa littleの後ろには、通常、個別に数えない不可算名詞を置きます。
- ○ a little advice
- ○ a little work
- ○ a little luck
- ○ a little traffic
- × a little books
- × a little people
booksやpeopleのような可算名詞の複数形にはa fewを使います。
- a little information:少しの情報
- a few messages:数件のメッセージ
- a little work:少しの仕事
- a few tasks:いくつかの作業
a littleとa fewの違い
どちらも「少しある」という前向きな見方を表しますが、後ろの名詞が違います。
| 表現 | 後ろの名詞 | 例 |
|---|---|---|
| a little | 不可算名詞 | time / money / water |
| a few | 可算名詞の複数形 | days / coins / bottles |
- We have a little time.
私たちには少し時間があります。 - We have a few minutes.
私たちには数分あります。 - I need a little help.
少し助けが必要です。 - I need a few helpers.
何人か手伝ってくれる人が必要です。
timeやhelpは量として捉えるためa little、minutesやhelpersは一つずつ数えられるためa fewです。a few・fewの詳しいニュアンスは、a fewの意味は?few・a little・someとの違いで解説しています。
a littleを名詞なしで使う
何が少しなのか文脈で分かる場合は、a littleだけで「少し・少量」を表せます。
- Would you like some coffee? — Just a little, please.
コーヒーはいかがですか。— 少しだけお願いします。 - Do you speak Spanish? — A little.
スペイン語を話しますか。— 少しだけ。 - I saved a little for later.
あとで使うために少し残しました。
I speak a little English.のEnglishを省略してI speak a little.と言うこともできます。ただし、何を話せるのかが文脈で明確である必要があります。
a little of+限定された名詞
the・this・myなどが付いた特定の物の一部を言うときは、a little ofを使います。
- I drank a little of the water.
私はその水を少し飲みました。 - Can I use a little of your sugar?
あなたの砂糖を少し使ってもいいですか。 - We saw a little of the city before sunset.
日没前に街を少しだけ見て回りました。
a little waterなら「少しの水」、a little of the waterなら「その水のうち少し」という違いです。
a little+形容詞・副詞の使い方
a littleは名詞の量だけでなく、形容詞・副詞・比較級を弱めて「少し・ちょっと」を表します。
- I’m a little tired.
少し疲れています。 - She looked a little nervous.
彼女は少し緊張しているようでした。 - Could you speak a little more slowly?
もう少しゆっくり話していただけますか。 - This one is a little cheaper.
こちらのほうが少し安いです。 - We arrived a little early.
私たちは少し早く着きました。
a little tiredは「疲れの程度が少し」、a little waterは「水の量が少し」です。同じa littleでも、後ろに来る語によって働きが変わります。
a little moreの使い方
a little moreは「もう少し」で、会話で非常によく使います。
- I need a little more time.
もう少し時間が必要です。 - Can you add a little more salt?
塩をもう少し加えてくれますか。 - Tell me a little more about yourself.
あなたのことをもう少し教えてください。 - Please move a little closer.
もう少し近くへ移動してください。
名詞の前だけでなく、比較級more slowly・closerなどを修飾して程度を調整できます。
a littleとsomeの違い
someも不可算名詞と使えますが、量の少なさを特に強調せず「いくらかの」と述べます。
- I need some information.
情報が必要です。 - I need a little information.
少しだけ情報が必要です。
someは量が未特定、a littleは量が少ないことを明確にします。
- Would you like some cake?
ケーキはいかがですか。 - Would you like a little cake?
ケーキを少し召し上がりますか。
cakeを食べ物の量として捉えると不可算扱いになり、a little cakeと言えます。一切れ・二切れと数えるならa piece of cakeを使います。
a littleとslightlyの違い
形容詞や動詞の程度を表すslightlyは「わずかに」で、a littleより改まった・客観的な響きがあります。
- The price is a little higher.
価格は少し高めです。 - The price is slightly higher.
価格はわずかに高くなっています。
日常会話ならa little、報告・説明・文章ならslightlyが合いやすい傾向があります。
a little bitとの違い
a little bitも「少し・ちょっと」で、特に会話でよく使われます。
- I’m a little tired.
- I’m a little bit tired.
どちらも「少し疲れている」ですが、a little bitのほうが会話的で、柔らかく聞こえることがあります。不可算名詞の前では通常、a little waterまたはa little bit of waterとし、× a little bit waterとは言いません。
not a littleは「少なからぬ・かなり」
やや改まった表現ですが、not a littleは直訳の「少しではない」から、「かなり・少なからぬ」という意味になります。
- The news caused not a little confusion.
その知らせは少なからぬ混乱を引き起こしました。 - She was not a little surprised.
彼女はかなり驚きました。
現代の日常会話ではa lot of confusionやvery surprisedのほうが自然で分かりやすいことが多いでしょう。
仕事・日常生活で使える例文
- We have a little flexibility in the schedule.
スケジュールには少し融通が利きます。 - I need a little advice before I decide.
決める前に少し助言が必要です。 - There’s a little room for negotiation.
交渉の余地は少しあります。 - I’m a little worried about the deadline.
締め切りが少し心配です。 - Could you give me a little space?
少し一人にしてもらえますか。 - Let’s wait a little longer.
もう少し長く待ちましょう。
旅行・買い物で使える例文
- Could you speak a little more slowly?
もう少しゆっくり話していただけますか。 - I understand a little English.
英語は少し分かります。 - Can I have a little water?
お水を少しいただけますか。 - This jacket is a little too big.
このジャケットは少し大きすぎます。 - We have a little time before the train leaves.
電車が出るまで少し時間があります。
日本人が間違えやすいポイント
- 可算名詞の複数形に使わない:× a little books → ○ a few books
- aの有無で視点が変わる:a littleは少しある、littleはほとんどない
- 特定の全体の一部ならofを入れる:a little of the water
- a little bitの後ろに名詞を直接置かない:a little bit of time
- a little moreの語順を崩さない:a little more time / a little more slowly
- 「小さい」という形容詞littleと区別する:a little houseは「小さな家」で、数量表現ではない
中学英語で簡単に言い換えるなら
a littleがすぐ出てこない場合、文脈に応じて次の表現が使えます。
- some:いくらかの
- not much:多くない
- a small amount of:少量の
- slightly:わずかに
- I have some time.
時間があります。 - I don’t have much money.
お金をあまり持っていません。 - I’m slightly tired.
少し疲れています。
まとめ
a littleは、不可算名詞の前で「少しの」、形容詞・副詞・比較級の前で「少し・ちょっと」を表します。量や程度は小さくても、少しは存在するという見方が基本です。
冠詞のないlittleは「ほとんどない」という不足感、可算名詞の複数形にはa fewを使います。
- a little time:少し時間がある
- little time:時間がほとんどない
- a few minutes:数分ある
- a little tired:少し疲れている
「少しはあるのか、それともほとんどないのか」という話し手の見方まで意識すると、a littleとlittleを自然に使い分けられます。英熟語・定型表現の全体像は、英熟語とは?句動詞・イディオム・定型表現・重要構文の違いと覚え方で整理しています。








