
have a … time は、「どのような時間を過ごすか」「どのような経験をするか」を表す便利な型です。空欄に入る形容詞によって、have a good time なら「楽しい時間を過ごす」、have a hard time なら「大変な思いをする」と、意味が大きく変わります。
学校で習う Have a good time! だけでなく、日常会話では I had a great time.、We had a difficult time finding the hotel. など、遊び・旅行・仕事・恋愛まで幅広く使われます。
Contents
- 1 have a … time の基本的な意味
- 2 なぜ have で「時間を過ごす」になるの?
- 3 楽しかったと伝える have a good time
- 4 I had a good time with you. は恋愛の意味?
- 5 have a hard time doing は「〜するのに苦労する」
- 6 have a hard time with + 名詞も使える
- 7 have a good time と have fun の違い
- 8 have a hard time と have trouble の違い
- 9 日本人が間違えやすいポイント
- 10 さらに強く「最高に楽しかった」と言うなら
- 11 難しければ簡単な英語で言い換えよう
- 12 まとめ
have a … time の基本的な意味
基本の形は、have + a + 形容詞 + time です。
| 表現 | 主な意味 |
|---|---|
| have a good time | 楽しい時間を過ごす |
| have a great time | とても楽しく過ごす |
| have a wonderful time | すばらしい時間を過ごす |
| have a nice time | 楽しく心地よく過ごす |
| have a hard time | 大変な思いをする、苦労する |
| have a difficult time | 困難な時間を過ごす、苦労する |
| have a terrible time | ひどい目に遭う、最悪の時間を過ごす |
We had a great time at the party.
私たちはパーティーでとても楽しく過ごしました。
She had a difficult time after changing jobs.
彼女は転職後、大変な時期を過ごしました。
なぜ have で「時間を過ごす」になるの?
have を「持っている」とだけ覚えていると、have a good time が不思議に見えるかもしれません。しかし、have には「経験として自分のところに持つ」「ある状態や出来事を経験する」という使い方があります。
have a meeting は「会議をする」、have a problem は「問題を抱える」、have a good time は「良い時間を経験する」。日本語では自然に「楽しい時間を過ごす」と訳しているわけです。
ここでの time は、時計が示す抽象的な「時間」ではなく、始まりと終わりのある「ひととき・経験」を表します。そのため a time と数えられ、前に good や hard を置いて、その経験の質を説明できます。
しゅみすけ(大山俊輔)
楽しかったと伝える have a good time
have a good time は、旅行・食事・パーティー・デートなどで「楽しく過ごす」を表す定番表現です。実際の会話では、楽しさの程度に合わせて形容詞を入れ替えます。
これから出かける人へ
Have a good time!
楽しんできてね!
Have a wonderful time in Hawaii.
ハワイで素敵な時間を過ごしてね。
楽しかった感想を伝える
I had a great time last night.
昨夜はとても楽しかったです。
We had such a good time talking with you.
あなたと話せて本当に楽しかったです。
相手に尋ねる
Did you have a good time at the concert?
コンサートは楽しかった?
Are you having a good time?
楽しんでる?
have は進行形にしないと習うことがありますが、それは「所有」の意味を中心にした説明です。「楽しい時間を過ごしている」という活動・経験なら、Are you having a good time? のように進行形を自然に使えます。
I had a good time with you. は恋愛の意味?
デートの帰りに I had a good time with you. と言えば、「あなたと一緒に過ごせて楽しかった」という温かい感想になります。次のデートにつながる好意的な一言ですが、この文だけで恋愛感情を告白しているわけではありません。
I had a really good time with you tonight.
今夜はあなたと一緒に過ごせて本当に楽しかったです。
さらに会いたい気持ちを明確にするなら、次の一文を足すと自然です。
I’d love to see you again.
また会いたいです。
have a hard time doing は「〜するのに苦労する」

have a hard time は単独なら「大変な時期を過ごす」「苦しい思いをする」。後ろに doing を続けると、「〜するのに苦労する」という非常によく使う形になります。
have a hard time + 動詞のing形
I had a hard time opening the jar.
その瓶を開けるのに苦労しました。
We’re having a hard time finding enough staff.
十分なスタッフを見つけるのに苦労しています。
He has a hard time saying no to people.
彼は人にノーと言うのが苦手です。
一時的な苦労だけでなく、He has a hard time remembering names. のように「普段から〜が苦手だ」という傾向にも使えます。
have a hard time with + 名詞も使える
動作を続けるなら doing、人・物・課題などの名詞を置くなら with が便利です。
I’m having a hard time with this app.
このアプリの操作に苦労しています。
She had a hard time with her new manager.
彼女は新しい上司との関係で苦労しました。
My son is having a hard time at school.
息子は学校でつらい思いをしています。
with の後ろが人の場合、「その人が難しい状況の原因・相手になっている」という含みが出ます。強く責めているように聞こえることもあるため、場面には注意しましょう。
have a good time と have fun の違い
| 表現 | ニュアンス | 形の注意 |
|---|---|---|
| have a good time | その時間・経験全体が楽しかった | aが必要 |
| have fun | 活動そのものを楽しむ。より短くカジュアル | 通常aは付けない |
| enjoy oneself | 楽しく過ごす。少し整った響き | myself/yourselfなどを合わせる |
We had a good time at the beach.
私たちはビーチで楽しい時間を過ごしました。
We had fun at the beach.
私たちはビーチで楽しみました。
この2文は多くの場面で言い換えられます。ただし、fun は通常数えないため、have a fun とは言いません。
have a hard time と have trouble の違い
どちらも「〜するのに苦労する」と言えます。
I had a hard time understanding him.
彼の言っていることを理解するのにかなり苦労しました。
I had trouble understanding him.
彼の言っていることを理解するのに苦労しました。
have a hard time は、その経験が本人にとって「つらい・大変だった」という感覚を伝えやすい表現です。have trouble は、問題や難しさがあったことを比較的直接的に述べます。ただし、実際の会話では重なる場面も多くあります。
日本人が間違えやすいポイント
1. good timeの前のaを忘れない
誤:We had good time.
正:We had a good time.
一方、fun には通常 a を付けません。
2. hard timeの後ろはto doではなくdoing
不自然:I had a hard time to find the station.
自然:I had a hard time finding the station.
3. 日本語につられてspendを選ばない
日本語の「楽しい時間を過ごす」から spend a good time と言いたくなりますが、普通は have a good time を使います。spend time は、I spent two hours there. のように時間をどのように使ったかに焦点を置く表現です。
4. timeの形によって意味が変わる
- have time:時間的な余裕がある
- have a good time:楽しい時間を過ごす
- have a hard time doing:〜するのに苦労する
a や形容詞の有無は小さく見えますが、意味を決める重要な部品です。
さらに強く「最高に楽しかった」と言うなら
have the time of one’s life は「人生最高の時間を過ごす」「思い切り楽しむ」という表現です。
We had the time of our lives in New York.
私たちはニューヨークで人生最高と言えるほど楽しみました。
one’s の部分は、主語に合わせて my / your / his / her / our / their に変えます。日常のちょっとした楽しさなら have a great time、特別で忘れられない経験なら have the time of one’s life が合います。
難しければ簡単な英語で言い換えよう
すぐに形が出てこないときは、知っている単語で十分伝えられます。
- It was fun.
楽しかったです。 - I really enjoyed it.
本当に楽しみました。 - It was difficult for me.
私には難しかったです。 - I couldn’t open the jar easily.
その瓶を簡単には開けられませんでした。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
- have a … time は「どのような時間・経験を持つか」を表す型
- have a good/great time は「楽しく過ごす」
- have a hard/difficult time は「大変な思いをする」
- have a hard time doing は「〜するのに苦労する」
- have a good time にはaが必要だが、have fun には通常aを付けない
- 会話で難しければ It was fun. や It was difficult. と言い換えられる
have を「持つ」と機械的に訳さず、「その経験を自分の時間として持つ」と捉えると、楽しい表現も苦労を表す表現も自然につながります。








