
have no choice but to do は、「〜するしかない」「〜せざるを得ない」という意味の定型表現です。
We have no choice but to cancel the event.
私たちはイベントを中止するしかありません。
単に義務を伝えるだけでなく、「本当は別の方法を選びたいが、現実的に残っている道が一つしかない」という話し手の判断や、しぶしぶ受け入れるニュアンスを伝えられます。
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have no choice but to doの意味と基本形
基本の形は次のとおりです。
主語 + have no choice but to + 動詞の原形
| 部分 | 意味・役割 |
|---|---|
| have | 自分の側に〜がある |
| no choice | 選択肢がない |
| but | 〜を除いて、〜以外に |
| to do | 実際に取る行動 |
直感的には「〜すること以外に選択肢を持っていない」です。そこから自然な日本語の「〜するしかない」「〜せざるを得ない」になります。
I have no choice but to wait.
待つしかありません。
She had no choice but to tell the truth.
彼女は本当のことを話すしかありませんでした。
コアイメージは「他の道が残っていない」

choice は「選べる道」です。no choice なら、自分が選べる道はゼロ。その後ろの but to do が「ただし、〜する道を除いて」と例外を一つ残します。
つまり、いくつかの候補から積極的に一つを選ぶのではありません。他の道が閉じてしまい、最後に残った一つを受け入れるイメージです。
have を「持つ」より広く、「自分の領域に何かがある」と捉えると、I have no choice. は「自分の側に選択肢が存在しない」と理解できます。have全体の仕組みは、be-rize.comのhaveのコアイメージは「持つ」ではない|英会話で使える5つの型と例文で詳しく解説しています。
しゅみすけ(大山俊輔)
時制と主語を変えた使い方
中心となる have を変化させれば、現在・過去・未来の状況を表せます。
現在:have / has no choice
I have no choice but to accept their offer.
私は彼らの提案を受け入れるしかありません。
He has no choice but to start over.
彼は最初からやり直すしかありません。
過去:had no choice
We had no choice but to take a taxi.
私たちはタクシーに乗るしかありませんでした。
未来・可能性:will / may have no choice
We may have no choice but to raise prices.
私たちは値上げせざるを得ないかもしれません。
If the rain continues, we’ll have no choice but to postpone the game.
雨が続けば、試合を延期するしかなくなるでしょう。
場面別の自然な例文
仕事
The deadline is tomorrow, so we have no choice but to work late.
締め切りが明日なので、私たちは遅くまで働くしかありません。
The client rejected both plans, so we had no choice but to create a new one.
顧客が両方の案を却下したため、新しい案を作るしかありませんでした。
海外旅行
All the trains were canceled, so we had no choice but to take the bus.
電車がすべて運休になったため、バスに乗るしかありませんでした。
My passport was missing, so I had no choice but to call the embassy.
パスポートが見つからなかったため、大使館へ電話するしかありませんでした。
恋愛・人間関係
If he keeps lying to me, I’ll have no choice but to leave.
彼が私に嘘をつき続けるなら、別れるしかありません。
She wouldn’t answer my messages, so I had no choice but to give her some space.
彼女がメッセージに返事をしなかったので、少し距離を置くしかありませんでした。
家庭・暮らし
The washing machine can’t be repaired. We have no choice but to buy a new one.
洗濯機は修理できません。新しいものを買うしかありません。
I had no choice.だけでも使える
何をしたのかが会話ですでに分かっている場合は、後ろを省いて I had no choice. と言えます。
A: Why did you sell the car?
なぜ車を売ったの?
B: I needed the money. I had no choice.
お金が必要だったんだ。ほかにどうしようもなかった。
行動を明示するなら I had no choice but to sell it.、状況が共有されているなら I had no choice. だけで十分です。
have no choice but toとhave toの違い
| 表現 | 中心となる意味 | ニュアンス |
|---|---|---|
| have no choice but to | ほかに選べる道がない | しぶしぶ・追い込まれた感覚が出やすい |
| have to | 状況や規則上、必要である | 日常的で中立的 |
| must | 強い必要・話し手の判断 | 強い命令や確信にもなる |
I have to leave now.
もう行かなければなりません。
I have no choice but to leave now.
もう行くしかありません。
1文目は予定や事情による必要性を淡々と伝えます。2文目は「残りたいかもしれないが、帰る以外に道がない」という含みが強くなります。
can’t help doingとの違い
can’t help doing も日本語で「〜せざるを得ない」と訳されることがありますが、焦点が違います。
- have no choice but to do:状況上、ほかの選択肢がない
- can’t help doing:感情や反応を自分で抑えられない
I had no choice but to laugh.
状況上、笑うしかありませんでした。
I couldn’t help laughing.
笑わずにはいられませんでした。
後者は、面白さなどによって思わず笑ってしまったという自発的な反応です。単に「仕方なく笑った」と言いたい場合とは区別しましょう。
have no alternative but toも似た表現
have no alternative but to do も「〜する以外に方法がない」という意味です。choice よりも少し改まった響きがあり、ビジネス文書や公式な説明でも使われます。
We have no alternative but to close the store temporarily.
当店を一時休業する以外に方法がありません。
日常会話では have no choice but to のほうが一般的で使いやすいでしょう。
You leave me no choice.は強い言い方
You leave me no choice. は「あなたのせいで、私にはほかの選択肢がない」という意味です。相手に責任を向けるため、対立する場面では強く聞こえます。
You leave me no choice but to report this.
あなたがそうするなら、私はこれを報告するしかありません。
単に自分の事情を説明したいだけなら、I have no choice but to … のほうが中立的です。
日本人が間違えやすいポイント
1. butを忘れない
誤:I have no choice to wait.
正:I have no choice but to wait.
but が「待つこと以外に」という意味を作る重要な部品です。
2. butの後ろはto + 動詞の原形
誤:We had no choice but canceling the trip.
正:We had no choice but to cancel the trip.
3. choiceは通常単数形
この定型表現では、基本的に no choice と単数形で覚えましょう。「選ぶという余地がない」という一まとまりの考えを表します。
4. 深刻でない場面に使うと大げさになることもある
I have no choice but to drink coffee. は、コーヒー以外の飲み物が本当になく、どうしても何か飲む必要があるなら成立します。しかし、単にコーヒーを選んだだけなら大げさです。
軽い場面なら I’ll just have coffee.(コーヒーにしておきます)のほうが自然です。
中学英語で簡単に言い換えるなら
この定型表現がすぐに出てこなくても、次のように言えば伝わります。
- I have to do it.
それをしなければなりません。 - There is no other way.
ほかに方法がありません。 - This is the only thing I can do.
これが私にできる唯一のことです。 - I can’t do anything else.
ほかのことは何もできません。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
- have no choice but to do は「〜するしかない」「〜せざるを得ない」
- 他の選択肢が消え、最後の一つを受け入れるニュアンスがある
- 過去なら had no choice、可能性なら may have no choice
- have to より「ほかに道がない」という感覚が強い
- can’t help doing は状況ではなく、抑えられない反応を表す
- but を忘れず、その後ろは to + 動詞の原形
「選択肢がない」という組み立てを理解すれば、丸暗記しなくても意味がつかめます。仕事・旅行・人間関係など、仕方なく一つの行動を選ぶ場面で使ってみてください。








