「訓示する」は英語で?address・give instructions・exhortの違いと簡単な言い換え

「訓示する」は英語で?と訓示をする上司とチームのイラスト

「訓示する」は英語で、まず address が代表的です。上司や校長などが集団に向けて正式に話す場面なら、address the staff(職員に訓示する)のように言えます。

ただし、日本語の「訓示」には「集団に話す」「具体的な指示を伝える」「奮起させる」という複数の要素があります。指示内容が中心なら give instructions、強く励まして行動を促すなら、かなり硬い語ですが exhort が合います。

英語 中心的な意味 使う場面 代表例文
address 集団に正式に話す 会社・学校・式典 The principal addressed the students.
give instructions 具体的な指示を与える 仕事・研修・作業前 The manager gave us instructions.
give guidance 方針や助言を与える 教育・仕事 She gave the new staff some guidance.
exhort 強く勧め、奮起を促す 演説・文章・報道 He exhorted the team to do their best.

「訓示する」で一番自然な英語は?

会社の朝礼などで「上司が社員に訓示した」と言いたいなら、The manager addressed the staff. が簡潔です。ただし、日常会話では address は少し改まった響きがあります。

何を伝えたかが大切なら、より具体的に言うほうが自然です。

  • 作業方法を指示した:The manager gave us instructions.
  • 今後の方針を伝えた:The manager explained the plan.
  • チームを励ました:The manager encouraged the team.

しゅみすけ(大山俊輔)

日本語の「訓示」にぴったり重なる一語を探すより、話した相手と内容を英語にすると自然です。

日本語の「訓示する」と英語の意味のズレ

「訓示する」は、目上の人が集団に心得や方針を述べることです。日本語では一語で表せますが、英語では「話す行為」と「話の目的」を分けます。

address は「聴衆に向けて話す」という形式を表します。話の内容が命令なのか、励ましなのかまでは決まりません。give instructions は具体的な手順、give guidance は方向性や助言、exhort は強い呼びかけに焦点があります。

address・give instructions・exhortの違いを示すイラスト

各表現の使い方と語順

address+人・集団

address は他動詞なので、後ろに話しかける相手を直接置きます。

  • The CEO addressed the employees.(CEOが社員に訓示しました)
  • She addressed the audience at the ceremony.(彼女は式典で聴衆に話しました)

address to the staff のように、動詞の直後へ to を入れない点に注意しましょう。なお address には「問題に対処する」という別の意味もあります。「質問や懸念に対応する」用法は、「答弁する」の英語表現でも確認できます。

give+人+instructions / guidance

give someone instructions は「人に指示を与える」です。instructions は具体的な指示では複数形が一般的です。

  • The supervisor gave the team clear instructions.(監督者はチームに明確な指示を出しました)
  • Could you give me some guidance?(少し助言をいただけますか)

give instructions to+人 という語順も可能です。

exhort+人+to do

exhort someone to do で「人に〜するよう強く勧める」です。

  • The coach exhorted the players to stay focused.(監督は選手に集中を保つよう強く呼びかけました)

exhort は日常会話ではかなり硬く、報道・演説・文章で見かける語です。普通の会話なら encourage someone to dotell someone to do が自然です。

場面別:「訓示する」の英語例文

会社・朝礼

  • The president addressed all employees this morning.
    今朝、社長が全社員に訓示しました。
  • Our manager spoke to us about the goals for this month.
    上司が今月の目標について私たちに話しました。

学校

  • The principal addressed the students before the event.
    校長は行事の前に生徒たちへ訓示しました。
  • The teacher reminded us to follow the rules.
    先生は規則を守るよう私たちに念を押しました。

仕事の指示

  • The team leader gave us instructions before the shift.
    チームリーダーは勤務前に私たちへ指示を出しました。
  • She explained what we needed to do.
    彼女は私たちが何をする必要があるか説明しました。

英語日記・独り言

  • Our boss talked to the whole team today.
    今日は上司がチーム全体に話をしました。
  • He told us to put safety first.
    彼は安全を第一にするよう私たちに言いました。

address・instruct・lectureの違い

instruct は「指示する・教える」で、instruct someone to do の形を取ります。訓示の具体的な命令部分には使えますが、集団への改まった話そのものを表すとは限りません。

lecture は「講義する」のほか、「長々と説教する」という否定的な意味にもなります。「上司が訓示した」を機械的に lectured us とすると、「上司にくどくど説教された」という不満に聞こえることがあります。

「論評して意見を述べる」こととは目的が異なります。表現の比較は「論評する」は英語で?も参考になります。

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

address や exhort が出てこなくても大丈夫です。「誰が」「誰に」「何を言ったか」へ分解しましょう。

  • The manager spoke to everyone.
    上司がみんなに話しました。
  • She told us what to do.
    彼女は何をすべきか私たちに言いました。
  • He talked about the rules.
    彼は規則について話しました。
  • She told the team to do their best.
    彼女はチームに最善を尽くすよう言いました。
  • After his talk, everyone knew the plan.
    彼の話の後、全員が計画を理解しました。

しゅみすけ(大山俊輔)

難しい動詞を思い出せないときは、spoke、told、talkedの基本語で「実際にしたこと」を言えば十分伝わります。

よくある間違い

× The manager addressed to us.

動詞 address は相手を直接目的語にします。The manager addressed us. が正解です。

× He exhorted that we work hard.

学習者はまず He exhorted us to work hard. と、目的語+to不定詞の形で覚えると安全です。

instructionsをいつも単数にする

手順や複数の指示なら通常は instructions と複数形にします。一つの命令なら an instruction も使えます。

訓示を必ずlectureと訳す

lecture someone は「説教する」の響きになりやすいため、中立的に言うなら address、spoke to、gave instructions などを選びます。

「訓示する」の英語FAQ

Q1. 「社長が社員に訓示する」は英語で?

The president addresses the employees. が簡潔です。内容を示すなら The president speaks to the employees about the company’s goals. と言えます。

Q2. 「校長訓示」は英語で?

文脈により the principal’s addressremarks by the principal が自然です。日本語の名詞を一語に固定する必要はありません。

Q3. addressは「住所」ではないの?

名詞では「住所」「演説」、動詞では「人に正式に話す」「問題に取り組む」などの意味があります。文中での働きと後ろの語から判断します。

Q4. exhortは日常会話で使う?

使えますが、かなり改まった語です。会話では encourageurge、または基本語の tell が自然なことが多いです。

Q5. 「指示する」と「訓示する」は同じ?

同じではありません。指示は具体的な行動を求め、訓示は集団に方針・心得・心構えを話す意味を含みます。英語では前者を give instructions、後者を address などで表し分けます。

まとめ

  • 集団に正式に話す「訓示する」:address+人・集団
  • 具体的な指示を出す:give someone instructions
  • 方針や助言を与える:give someone guidance
  • 強く奮起を促す:exhort someone to do
  • 難しい語が出なければ:spoke to everyone / told us what to do

二字熟語を場面別に言い換える考え方は、「二字熟語+する」の英語表現一覧でもまとめています。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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