
「引っ越しに協力する」「家族で協力する」「調査に協力する」「企業同士で協力する」。日本語ではどれも協力するですが、英語では、誰かを直接手伝うのか、同じ目標へ一緒に取り組むのか、要請に応じるのかで表現が変わります。
人を手伝うなら help、一緒に取り組むなら work together、求めやルールに応じるなら cooperate、知識や技術を持ち寄って共同制作するなら collaborate が中心です。
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「協力する」は英語で?4つの使い分け

- help:困っている人を手伝う、助ける
- work together:同じ目標に向かって一緒に取り組む
- cooperate:依頼・要請・ルールに応じて協力する
- collaborate:知識や専門性を持ち寄って共同制作する
日常会話なら、まず help と work together が言えれば十分です。日本語の「協力」という硬い名詞に引っ張られず、「手伝う」「一緒にやる」へ言い換えると英語が簡単になります。
help:人を直接手伝う・助ける
help は、困っている人の作業を手伝ったり、問題を解決するために力を貸したりするときの基本動詞です。家庭、学校、友人関係、仕事のどこでも使えます。
Can you help me with dinner?
夕食の準備に協力してくれる?
Everyone helped clean the room.
みんなで部屋の掃除に協力しました。
Thank you for helping us.
ご協力ありがとうございます。
help+人+with+名詞
「人の〜を手伝う」は help 人 with 物事 が便利です。withの後ろには、作業や問題を表す名詞を置きます。
She helped me with my homework.
彼女は宿題に協力してくれました。
Could you help us with the event?
イベントに協力していただけますか?
help+人+動詞の原形
「人が〜するのを手伝う」は help 人 do が基本です。toを入れた help 人 to do も使えますが、会話ではtoなしがよく使われます。
He helped me carry the boxes.
彼は箱を運ぶのを手伝ってくれました。
We helped her prepare for the party.
私たちは彼女のパーティー準備に協力しました。
「協力してくれる?」はCan you help me?
日本語の「ちょっと協力してくれる?」は、日常英語では Can you help me? が自然です。cooperateを使うと、状況によっては命令的・事務的に聞こえます。
work together:同じ目標へ一緒に取り組む
work together は、二人以上が同じ側に立ち、共通の目標へ一緒に取り組むことを表します。仕事だけでなく、家族や友達が力を合わせる場面にも自然です。
Let’s work together to solve this problem.
協力してこの問題を解決しましょう。
Our families worked together to organize the party.
両家が協力してパーティーを準備しました。
We can do this if we work together.
協力すれば、私たちならできます。
work together with+人
誰と協力するかを示すなら work together with 人。ただし主語をWeにできるなら、withを使わず We worked together. とするほうが簡潔です。
I worked together with my neighbors.
近所の人たちと協力しました。
My neighbors and I worked together.
近所の人たちと私は協力しました。
work together to do:協力して〜する
共通の目的を入れるなら work together to+動詞 が使いやすい形です。
We worked together to raise money.
私たちは協力して資金を集めました。
cooperate:依頼・要請・ルールに応じて協力する
cooperate は、相手の求めに応じる、必要な情報を出す、決まりに従うなど、物事が円滑に進むよう協力する動詞です。少し事務的・正式で、警察、調査、手続き、職場などでよく使われます。
Please cooperate with the staff.
スタッフにご協力ください。
She agreed to cooperate with the investigation.
彼女は調査に協力することに同意しました。
Thank you for your cooperation.
ご協力ありがとうございます。
cooperate with+人・組織
「人・組織と協力する」は cooperate with を使います。cooperateの直後に人を置かない点がポイントです。
The residents cooperated with the police.
住民は警察に協力しました。
cooperate on / in+物事
「何について協力するか」は cooperate on プロジェクト や cooperate in 活動 で表せます。日常会話ではwork together onのほうが柔らかく自然なことも多いです。
The two groups cooperated on the project.
二つのグループはその企画で協力しました。
cooperateは少し圧を感じることも
Please cooperate. は「指示に従ってください」という響きになりやすい表現です。友達に手伝いを頼むなら Can you help me?、仲間へ呼びかけるなら Let’s work together. が自然です。
collaborate:専門性を持ち寄って共同制作する
collaborate は、複数の人・チーム・企業などが知識や技術、アイデアを持ち寄り、一つの作品・研究・商品・企画を作るときに使います。単なる手伝いより、対等な共同作業のニュアンスがあります。
The two artists collaborated on a new song.
二人のアーティストは新曲を共同制作しました。
We collaborated with a local designer.
私たちは地元のデザイナーと協力しました。
The teams are collaborating to develop a new app.
両チームは新しいアプリの開発で協力しています。
collaborate with+人 / on+企画
- collaborate with 人・組織:誰と共同するか
- collaborate on 企画・作品:何を共同で作るか
- collaborate to do:協力して何を実現するか
She collaborated with me on the article.
彼女はその記事で私と共同作業をしました。
cooperateとcollaborateの違い
- cooperate:求めや手順に応じ、物事が進むよう協力する
- collaborate:対等な立場でアイデアや専門性を持ち寄り、成果物を作る
警察の調査に協力するなら cooperate、新商品を一緒に開発するなら collaborate。日常の家事や引っ越しなら、どちらよりも help や work together が自然です。
join forces:力を合わせる
join forces は、別々だった人や組織が、ある目的のために力を合わせる表現です。「連携する」「タッグを組む」に近く、少し印象的な言い方です。
The two communities joined forces to protect the park.
二つの地域が公園を守るために力を合わせました。
同じ目標のため互いに高め合う表現は、「切磋琢磨」の英語表現とも相性のよいテーマです。
場面別:「協力する」を自然な英語に
家事に協力する
Everyone helps with the housework.
家族みんなが家事に協力しています。
友達の引っ越しに協力する
We helped our friend move.
私たちは友達の引っ越しを手伝いました。
地域で協力してイベントを開く
We worked together to organize the community event.
私たちは協力して地域イベントを開催しました。
アンケートや調査に協力する
Thank you for cooperating with our survey.
アンケート調査へのご協力ありがとうございます。
企業同士で商品を共同開発する
The two companies collaborated on a new product.
二社は新商品を共同開発しました。
条件を話し合いながら協力関係を作る場面では、「交渉する」の英語表現も参考になります。
会話で練習:日常ではhelpとwork togetherが主役
A: There’s a lot to prepare for the party.
B: Don’t worry. I’ll help you.
A:パーティーの準備がたくさんあるね。
B:心配しないで。協力するよ。
A: How can we finish this today?
B: Let’s work together.
A:どうすれば今日中に終わるかな?
B:協力してやろう。
A: Will the other team cooperate?
B: Yes. They’ve agreed to share the information.
A:別のチームは協力してくれる?
B:うん。情報を共有することに同意してくれたよ。
紹介した英語が出てこないときは?初心者向けの簡単な言い換え
cooperateやcollaborateが出てこなくても大丈夫です。「手伝う」「一緒にやる」と基本動詞へ落とせば、ほとんどの日常場面で自然に伝わります。
- Can you help me?(手伝ってくれる?)
- I’ll help you.(協力するよ)
- Let’s do it together.(一緒にやろう)
- We can work together.(私たちは協力できます)
- We’re on the same team.(私たちは同じチームだよ)
- What can I do?(何をすればいい?)
初心者なら I’ll help you. と Let’s do it together. の二つから始めましょう。「協力する」にぴったりの難しい単語を探すより、具体的な行動を言うほうが伝わります。
しゅみすけ(大山俊輔)
初心者なら、これでOK!
最初から「協力する」を一語で訳そうとしなくてOKです。Can you help me? や I’ll help you. のように、「実際に何が起きたのか」を簡単な英語で言えば十分伝わります。
よくある間違い
× I help with you.
「あなたを手伝う」は I’ll help you.。「あなたと一緒に取り組む」なら I’ll work with you. または We’ll work together. です。
× We cooperated the police.
cooperateの後ろに相手を置くならwithが必要です。We cooperated with the police. と言います。
× I collaborated him.
collaborateも人の前にwithを置き、I collaborated with him.。共同制作したものを入れるなら I collaborated with him on the project. です。
日常のお願いにPlease cooperate.を使わない
友達に Please cooperate. と言うと、規則への協力を求めるような硬さが出ます。Can you help me? や Let’s do this together. が自然です。頼み方の丁寧さは、「依頼・お願い」の英語表現でも整理しています。
まとめ:「手伝う」「一緒にやる」から考えよう
- 人を直接手伝う → help
- 同じ目標へ一緒に取り組む → work together
- 依頼・調査・ルールに応じる → cooperate
- 専門性を持ち寄って共同制作する → collaborate
- 目的のため力を合わせる → join forces
- 難しい単語が出なければ → Let’s do it together.
「協力する」を英語にするとき、最初からcooperateを選ぶ必要はありません。日常なら「誰かを手伝う」helpと「一緒にやる」work togetherが主役です。まずは Can I help? と Let’s work together. を、自分の生活に合う場面で声に出してみましょう。









