「司会する」は英語で?host・emcee・moderate・facilitateの違いと簡単な言い換え

「司会する」は英語で?host・emcee・moderate・facilitateの違い

「司会する」は、英語では場面に応じて hostemceemoderatefacilitate などを使い分けます。

イベント全体を取り仕切るなら host、式典やショーで出演者を紹介しながら進めるなら emcee、討論やパネルディスカッションの進行役なら moderate が代表的です。会議で参加者の発言を引き出し、話し合いを進めやすくするなら facilitate が自然です。

「司会する」の主な英語表現

英語 中心的な意味 使う場面 代表例文
host イベント全体を主催・進行する イベント、番組、式典、パーティー I’ll host the event.
emcee 司会者として場を進める 式典、ショー、結婚披露宴 She emceed the awards ceremony.
moderate 意見を整理し、公平に討論を進める 討論会、パネル、質疑応答 He moderated the panel discussion.
facilitate 参加者が話しやすいよう会議を支援する 会議、研修、ワークショップ I facilitated the meeting.

一番自然な表現は?

日常的に「イベントの司会をする」と言うなら、まず host が使いやすい表現です。

  • I’m hosting tomorrow’s event.(明日のイベントで司会をします)
  • Who’s hosting the party?(パーティーの司会は誰ですか?)

ステージ上で登壇者を紹介したり、プログラムをつないだりする司会なら emcee がぴったりです。MCmaster of ceremonies の略で、emcee はその発音をそのまま単語にしたものです。詳しくはmaster of ceremonies・MC・hostの違いも参考にしてください。

一方、仕事の会議では「司会」という日本語だけで判断せず、役割を見ます。議題と時間を管理して会議を回すなら run or chair the meeting、参加者の対話を促すなら facilitate the meeting が自然です。

しゅみすけ(大山俊輔)

日本語では全部「司会する」と言えますが、英語ではイベントなのか、討論なのか、会議なのかを先に考えると選びやすくなります。

日本語の「司会する」と英語の意味のズレ

日本語の「司会」は、前に立って話す人だけでなく、会議の進行役や討論の調整役まで広く表します。しかし英語では、何を進めているかによって動詞が変わります。

  • イベント全体を取り仕切る:host
  • ステージで出演者や演目を紹介する:emcee
  • 意見が分かれる討論を公平に進める:moderate
  • 参加者が話しやすい環境を作る:facilitate

なお、host には「主催する」という意味もあります。「開催する」の使い分けはhold・host・organize・take placeの違いで確認できます。

各表現の使い方と語順

host+イベント・番組

host は他動詞なので、直後にイベントや番組を置けます。

  • host an event(イベントの司会をする)
  • host a TV show(テレビ番組の司会をする)
  • host an awards ceremony(授賞式を司会する)

be the host of+名詞 という名詞の形も使えます。

  • She was the host of the ceremony.(彼女が式典の司会者でした)

emcee+式典・ショー

emcee は名詞で「司会者」、動詞で「司会する」です。動詞としては特にアメリカ英語で使われます。

  • emcee the show(ショーの司会をする)
  • emcee a wedding reception(結婚披露宴の司会をする)
  • act as the emcee(司会役を務める)

moderate+討論・パネル

moderate の直後には、discussion、debate、panel などを置きます。人々の意見を整理し、発言時間を調整しながら公平に進めるイメージです。

  • moderate a debate(討論会を進行する)
  • moderate a panel discussion(パネル討論の司会をする)
  • serve as the moderator(進行役を務める)

facilitate+会議・ワークショップ

facilitate は、単に順番どおり進めるのではなく、参加者から意見を引き出し、話し合いを進みやすくすることです。

  • facilitate a meeting(会議を進行する)
  • facilitate a workshop(ワークショップを進行する)
  • facilitate a discussion(話し合いを促進する)

会議自体が「進む」という表現との違いは、「進行する」の英語表現も参考になります。

host・emcee・moderate・facilitateの使い分け

場面別に使える例文

独り言・英語日記

  • I’m hosting an online event tonight.(今夜、オンラインイベントの司会をします)
  • I emceed a small ceremony today.(今日は小さな式典の司会をしました)
  • I was nervous, but the event went well.(緊張しましたが、イベントはうまくいきました)

日常会話

  • Are you hosting the party?(あなたがパーティーの司会をするの?)
  • Yes. I’ll introduce each speaker.(はい。登壇者を一人ずつ紹介します)
  • She did a great job as the emcee.(彼女は司会を見事に務めました)

仕事・会議

  • I’ll facilitate today’s meeting.(今日の会議は私が進行します)
  • Could you moderate the Q&A session?(質疑応答の進行をお願いできますか?)
  • I’ll keep track of time and move us to the next topic.(時間を管理し、次の議題へ進めます)
  • Now I’d like to turn it over to Ms. Sato.(それでは佐藤さんにお渡しします)

司会者が次の話者へ発言を渡すときの表現は、turn over toの使い方でも詳しく解説しています。

host・emcee・moderate・facilitateの違い

hostemcee は重なる場面があります。host はイベント全体の顔として迎え、進める意味が広く、emcee はステージ上でプログラムをつなぐ役割がよりはっきりしています。

moderate は討論の公平性や発言の調整が中心です。facilitate は参加者同士の話し合いや共同作業が進むよう支援することに重点があります。

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

host や moderate が出てこなくても、「司会」という単語を英訳しようとせず、実際に何をするのかを基本語で言えば伝わります。

  • I’ll lead the event.(私がイベントを進めます)
  • I’ll introduce the speakers.(私が登壇者を紹介します)
  • I’ll tell everyone what comes next.(次に何をするか皆さんに伝えます)
  • I’ll ask the questions and keep track of time.(私が質問をして時間を管理します)
  • I’ll help everyone share their ideas.(全員が意見を出せるよう手伝います)

たとえば I’ll introduce each speaker and tell everyone what comes next. と言えば、「登壇者を紹介し、次の流れを案内する人」だと十分伝わります。

しゅみすけ(大山俊輔)

難しい動詞を忘れたら、「誰を紹介するか」「何を進めるか」「参加者をどう助けるか」に分けて話せば大丈夫です。

よくある間違い

× I host at the event.

「イベントの司会をする」なら、通常は前置詞なしで I host the event. と言います。I’m a host at the event. なら名詞の host です。

× I moderate the people.

moderate の目的語は通常、人ではなく discussion、debate、panel などです。

× I facilitate the event.

文法的には可能ですが、一般的なイベント司会の意味では不自然になりやすい表現です。会議やワークショップで参加を促すなら facilitate、式典全体の司会なら host を選びましょう。

MCはそのまま動詞にできる?

会話では MC the event と表記されることもありますが、動詞として文章に書くなら emcee the event のほうが読みやすく明確です。

FAQ

「私が司会を務めます」は英語で?

一般的なイベントなら I’ll host the event. が自然です。少し説明的に言うなら I’ll be the host. でも構いません。

「本日の司会は私です」は英語で?

I’ll be your host today. が自然です。式典やショーなら I’ll be your emcee today. も使えます。

「会議の司会をする」は英語で?

会議を取り仕切るなら run or chair the meeting、参加者の発言を促すなら facilitate the meeting と言います。

「パネルディスカッションの司会者」は英語で?

panel moderator または単に moderator と言います。

hostとMCの違いは?

host はイベントや番組全体を迎えて進行する広い語です。MC/emcee は、ステージ上で出演者や演目を紹介しながらプログラムをつなぐ役割を強く表します。

まとめ

  • イベント全体を司会する:host
  • 式典やショーを司会する:emcee
  • 討論やパネルを進行する:moderate
  • 会議やワークショップを進めやすくする:facilitate

単語が出てこなければ、I’ll lead the event.I’ll introduce the speakers. のように、実際にすることを基本語で説明しましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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