master of ceremoniesの意味は?MC・hostとの違いと使い方を例文解説

master of ceremoniesが式典やイベントを進行する司会者を表すイラスト

master of ceremoniesは、式典・結婚披露宴・授賞式・イベントなどの「司会者」「進行役」を表す英語です。

Our master of ceremonies welcomed the guests and introduced the first speaker.
司会者は来場者を歓迎し、最初の登壇者を紹介しました。

長い表現なので、実際には頭文字を取ったMCが広く使われます。ただし、英語のMCは単にマイクを持って話す人ではありません。登壇者を紹介し、次の演目へつなぎ、会場の空気と時間を整えながら、催し全体を前へ進める役割です。

この記事では、master of ceremoniesの意味と複数形、MC・emceeという表記、host・moderator・announcerとの違い、結婚式や仕事のイベントで使える自然な例文を解説します。

master of ceremoniesの意味とニュアンス

master of ceremoniesは、予定されたプログラムに沿って式や催しを進行する人です。日本語では場面に応じて「司会者」「進行役」「総合司会」などと訳せます。

  • 開会を告げる
  • 出演者や登壇者を紹介する
  • 演目と演目の間をつなぐ
  • 注意事項や予定変更を案内する
  • 会場の雰囲気を保ちながら時間を管理する

Lisa will be the master of ceremonies for tonight’s awards dinner.
今夜の授賞ディナーでは、リサが司会を務めます。

As master of ceremonies, he kept the program moving smoothly.
司会者として、彼はプログラムを滞りなく進行しました。

ここでのmasterは「達人」という評価よりも、催しの進行を取り仕切る役職名の一部です。したがって、特別に偉い人という意味ではなく、イベントを預かる進行責任者という感覚で捉えると分かりやすいでしょう。

しゅみすけ(大山俊輔)

master of ceremoniesは、単に原稿を読む人ではありません。会場とプログラムの流れをつなぐ「イベントの交通整理役」をイメージすると、英語のニュアンスがつかみやすくなります。

なぜceremoniesは複数形なの?

この表現で学習者が戸惑いやすいのが、1つのイベントについて話しているのにceremoniesと複数形になっている点です。

master of ceremoniesは歴史的に定着した役職名であり、現代英語では基本的にこの形をひとかたまりで使います。1回の結婚式や1つの授賞式の司会者でも、通常はmaster of ceremoniesです。

master of ceremonyと単数形に変えないようにしましょう。

She was the master of ceremonies at our wedding reception.
彼女は私たちの結婚披露宴で司会を務めました。

「司会者たち」の複数形は?

役職に就く人を複数にするときは、先頭のmasterを複数形にしてmasters of ceremoniesとします。

  • one master of ceremonies:1人の司会者
  • two masters of ceremonies:2人の司会者

The two masters of ceremonies took turns introducing the performers.
2人の司会者が交代で出演者を紹介しました。

master of ceremonysesmaster of ceremoniesesのように、最後へさらに複数語尾を足すことはありません。

MCとemceeはどう違う?

MCはmaster of ceremoniesの略です。文字としては通常、大文字でMCと書き、発音はアルファベットをそのまま読んで「エムシー」です。

Who’s the MC for the charity event?
チャリティーイベントの司会は誰ですか。

Jordan did a great job as MC.
ジョーダンは司会を見事に務めました。

emceeはMCの発音をそのまま単語の綴りにした形です。名詞として「司会者」、動詞として「司会をする」の両方に使えます。

The emcee asked everyone to take their seats.
司会者は全員に着席するよう案内しました。

She emceed the company’s annual celebration.
彼女は会社の年次祝賀会で司会を務めました。

MCも動詞として使われることがあります。

Would you be willing to MC the event?
そのイベントの司会をお願いできますか。

改まった紹介文や式次第ではmaster of ceremonies、日常的な会話やイベント業界ではMCやemceeが使いやすい表現です。

master of ceremonies・host・moderatorの違い

MC・host・moderatorの役割の違いを比較したイラスト

表現 中心となる役割 よく使う場面
master of ceremonies / MC 式次第に沿って全体を進行する 式典、披露宴、授賞式、催し
host ゲストを迎え、番組や催しを担う テレビ・ラジオ番組、トークショー、パーティー
moderator 発言を配分し、議論を整理する パネル討論、会議、質疑応答
announcer 情報や名前を明瞭に告知する 放送、競技会、場内アナウンス

hostとの違い

hostは「人を迎える側」が中心です。自宅のパーティーを開く人にも、テレビ番組の顔となる人にも使えます。一方、master of ceremoniesは、予定された式次第を順番に進める役割が前面に出ます。

Maya hosts a weekly interview show.
マヤは毎週のインタビュー番組で司会をしています。

Maya was the master of ceremonies at the opening ceremony.
マヤは開会式の司会者でした。

実際のイベントでは同じ人が両方の役割を担うことも多いため、hostとMCの境界は必ずしも完全ではありません。

moderatorとの違い

moderatorは、複数の参加者による議論を公平かつ分かりやすく進める人です。質問を投げかけたり、発言時間を調整したり、話題を本筋へ戻したりします。

The moderator invited questions from the audience.
進行役は会場からの質問を募りました。

カンファレンス全体の開会・登壇者紹介はMC、個別のパネルディスカッションはmoderator、という分担もよくあります。

announcerとの違い

announcerは、名前・結果・注意事項などを声で伝えることが中心です。必ずしも催し全体を取り仕切るわけではありません。

The announcer read out the names of the finalists.
アナウンサーは決勝進出者の名前を読み上げました。

場面別:master of ceremoniesの自然な例文

結婚式・披露宴

My cousin agreed to be the master of ceremonies at our reception.
いとこが私たちの披露宴で司会を引き受けてくれました。

The MC invited the bride’s father to give a speech.
司会者は新婦の父にスピーチをお願いしました。

Our MC handled the last-minute change without making anyone nervous.
司会者は、誰にも不安を感じさせずに直前の変更へ対応してくれました。

会社・ビジネスイベント

I’ve been asked to serve as master of ceremonies for the product launch.
新商品発表会の司会を頼まれました。

The MC briefly introduced each speaker and kept an eye on the time.
司会者は各登壇者を簡潔に紹介し、時間にも気を配りました。

Please send your pronunciation and title to the master of ceremonies in advance.
お名前の発音と肩書きを、事前に司会者へ送ってください。

授賞式・地域イベント

Our local radio presenter acted as the master of ceremonies.
地元ラジオのパーソナリティーが司会を務めました。

The master of ceremonies announced a short break before the awards presentation.
司会者は表彰の前に短い休憩を案内しました。

The MC thanked the volunteers before closing the event.
司会者はイベントを締めくくる前にボランティアへ感謝を伝えました。

「司会を務める」は英語でどう言う?

master of ceremoniesは名詞なので、「司会を務める」と言いたいときは次の形が自然です。

  • be the master of ceremonies
  • serve as master of ceremonies
  • act as the master of ceremonies
  • be the MC
  • MC / emcee an event

Tom will serve as master of ceremonies for the evening.
今夜はトムが司会を務めます。

I’m going to MC our year-end party.
会社の忘年会で私が司会をする予定です。

do a master of ceremoniesとは言いません。「役割を務める」ならserve asやact as、「イベントを司会する」ならMCまたはemceeを動詞として使いましょう。

司会者がよく使う英語フレーズ

自分がMCを担当するときは、次の短いフレーズが役立ちます。

Good evening, everyone, and welcome.
皆さま、こんばんは。ようこそお越しくださいました。

It’s my pleasure to introduce our next speaker.
次の登壇者をご紹介できることをうれしく思います。

Please give her a warm round of applause.
彼女に温かい拍手をお願いいたします。

We’ll take a short break and resume at three.
短い休憩を取り、3時に再開します。

Thank you for joining us this evening.
今夜はご参加いただき、ありがとうございました。

授賞品を人へ贈る場面では、present A with Bの使い方も覚えておくと便利です。

日本人が間違えやすいポイント

MCは和製英語ではない

MCは英語でも使われます。ただし英語圏では、テレビ番組ならhost、討論会ならmoderatorなど、場面によって別の言葉がより自然な場合があります。日本語の「司会」を何でもMCに置き換えるのではなく、役割で選びましょう。

冠詞は発音で決める

MCは「エムシー」と発音し、最初が母音の音なのでan MCです。

He’s an experienced MC.
彼は経験豊富な司会者です。

正式形はmasterが子音の音で始まるため、a master of ceremoniesとなります。

personを後ろに足さない

master of ceremonies自体が人を表すため、master of ceremonies personとはしません。

複数形はmasters of ceremonies

複数にする場所は最後ではなくmasterです。brothers-in-lawなどと同じく、複合表現の中心となる名詞を複数形にします。

簡単な英語で言い換えるなら?

master of ceremoniesがすぐに出てこなくても、次の簡単な言い方で十分に伝えられます。

  • the person who runs the event:イベントを進行する人
  • the person who introduces the speakers:登壇者を紹介する人
  • the person with the microphone:マイクを持っている人
  • the event host:イベントの司会役

Who is the person running the ceremony?
式を進行する人は誰ですか。

She introduced all the speakers and kept the event on time.
彼女は登壇者全員を紹介し、イベントが時間どおり進むようにしました。

しゅみすけ(大山俊輔)

正式な名称を思い出せなくても、「何をする人か」を簡単な英語で説明すれば大丈夫です。英会話では、難しい一語を探し続けるより、知っている言葉で役割を描写する方が会話を前へ進められます。

関連する表現

  • host an event:イベントを主催する・司会する
  • moderate a discussion:議論の進行を務める
  • introduce a speaker:登壇者を紹介する
  • keep the program moving:プログラムを滞りなく進める
  • give someone a round of applause:人に拍手を送る
  • take the stage:壇上に上がる

イベント自体を「開催する」と言うときの表現は、hold・host・organize・take placeの違いで詳しく解説しています。

ほかの表現は、英熟語・定型表現の記事一覧から確認できます。

まとめ

master of ceremoniesは、式典やイベントの「司会者」「進行役」です。

  • 略称はMC、発音を綴った形はemcee
  • 1つの式の司会でもceremoniesは複数形のまま
  • 複数の司会者はmasters of ceremonies
  • MCは式次第を進行し、hostはゲストを迎える役割、moderatorは議論の整理が中心
  • 「司会を務める」はserve as master of ceremonies、be the MC、MC / emcee the eventなどで表せる

「マイクを持つ人」だけでなく、登壇者・観客・時間・プログラムをつないで催しを前へ進める人、と理解すればmaster of ceremoniesの役割が自然につかめます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

ご相談専門お電話番号

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

恋と仕事に効く英語:News Letterの一覧