
「慣れてきた頃に油断した」「相手が弱いと思って油断した」「ただの風邪だと油断した」。日本語ではすべて油断するですが、英語では同じ表現になりません。
中心になるのはlet your guard downとget careless。さらに、何かを甘く見るならunderestimateやtake ~ lightlyが自然です。
Contents
まず結論:「油断する」4つの英語

- let your guard down:気を許す・警戒を解く
- get careless:不注意になる・注意が雑になる
- underestimate:相手の力や物事の難しさを甘く見る
- take ~ lightly:問題や危険を軽く考える
「油断」の中身を、警戒を緩めたのか、注意不足になったのか、相手や問題を軽く見たのかに分ければ選べます。
let your guard down:気を許す・警戒を解く
let your guard downは、それまで保っていた警戒を緩めること。人・詐欺・試合などに対して「もう大丈夫だろう」と気を許す場面に合います。
Don’t let your guard down yet.
まだ油断しないで。
I let my guard down because he seemed friendly.
彼が親しみやすそうだったので、つい気を許しました。
guardは「身を守る構え」。let + 人・物 + 動詞の原形で、「guardを下げることを許す」というイメージです。
my・your・ourを場面に合わせる
- 私が油断した:I let my guard down.
- あなたは油断しないで:Don’t let your guard down.
- 私たちは油断できない:We can’t let our guard down.
反対の「警戒する」はbe on guardやkeep your guard upです。詳しい違いは「警戒する」は英語で?で整理しています。
get careless:不注意になる
get carelessは、慣れ・疲れ・安心などによって注意が雑になることです。警戒対象がいるとは限らず、作業上のミスにも使えます。
People often get careless when they become familiar with a task.
人は作業に慣れると油断しがちです。
I got careless and forgot to lock the door.
油断してドアに鍵をかけ忘れました。
carelessは「注意不足な」という形容詞。get carelessは「不注意な状態になる」、be carelessは「不注意である」という違いです。
「油断してミスした」は?
I made a mistake because I wasn’t paying attention.
注意していなかったのでミスしました。
初心者なら、get carelessが出なくてもI wasn’t paying attention.(注意を払っていなかった)で自然に説明できます。
underestimate:相手・難しさを甘く見る
underestimateは、人の実力、仕事の難しさ、必要な時間などを実際より低く見積もること。「大したことはない」と判断して油断する場面です。
Don’t underestimate your opponent.
相手を甘く見て油断しないで。
I underestimated how difficult the exam would be.
試験の難しさを甘く見ていました。
「誰が油断したか」よりも、何を過小評価したかに焦点があるのが特徴です。
take ~ lightly:問題・危険を軽く考える
take ~ lightlyは、問題・責任・症状・警告などを深刻に受け止めないことです。「軽視する」「甘く考える」に近い油断です。
Don’t take these symptoms lightly.
この症状を軽く考えないで。
We shouldn’t take online security lightly.
ネット上の安全を軽視すべきではありません。
よく使うのは否定形のDon’t take ~ lightly.です。「〜を甘く見ないで」という忠告になります。
「油断大敵」は英語で?
日本語の「油断大敵」に完全に一致する決まり文句を探すより、場面に合わせて次のように言うほうが自然です。
- Don’t let your guard down.(油断しないで)
- Stay alert.(注意を怠らないで)
- Don’t get too comfortable.(安心しすぎないで)
- It’s not over yet.(まだ終わっていないよ)
試合や仕事が順調でも「まだ気を抜かないで」なら、Don’t get too comfortable.も会話的で使いやすい表現です。
場面別:どの「油断する」を使う?
- 怪しい相手に気を許す:Don’t let your guard down.
- 慣れて確認を忘れる:I got careless.
- 対戦相手を甘く見る:Don’t underestimate them.
- 体調不良を軽視する:Don’t take it lightly.
- 勝ったと思って気を抜く:It’s not over yet.
紹介した英語が出てこないときは?初心者向けの簡単な言い換え
guardやunderestimateが出てこなくても、知っている基本語で状況をそのまま言えば十分です。
- Be careful.(気をつけて)
- Don’t relax yet.(まだ気を抜かないで)
- It may be harder than you think.(思っているより難しいかもしれない)
- Check it again.(もう一度確認して)
- This is serious.(これは深刻です)
- It’s not over yet.(まだ終わっていません)
「油断」という日本語を英訳しようとせず、何をしてほしいか・何が危ないかを短く言うのが初心者には最も実用的です。
よくある間違い
- × drop your guard down → ○ let your guard down
- × Don’t careless. → ○ Don’t get careless.
- × underestimate to him → ○ underestimate him
- × take lightly the problem → ○ take the problem lightly
underestimateは前置詞なしで目的語を続けます。take ~ lightlyは、takeとlightlyの間に対象を置く形を覚えましょう。
会話で使ってみよう
A: The project is almost finished.
B: Great, but don’t let your guard down yet.
A:プロジェクトはほぼ終わったよ。
B:よかった。でも、まだ油断しないでね。
A: This hike looks easy.
B: Don’t underestimate it. The last part is steep.
A:このハイキング、簡単そう。
B:甘く見ないで。最後の部分は急だよ。
まとめ
- 気を許して警戒を解く:let your guard down
- 注意不足になる:get careless
- 相手や難しさを甘く見る:underestimate
- 問題や危険を軽視する:take ~ lightly
迷ったら、まずはBe careful.やDon’t relax yet.で大丈夫です。慣れてきたら、「警戒を解く」「不注意になる」「甘く見る」のどれかを考えて表現を選びましょう。









