
「怪しいメールを警戒する」「知らない人に警戒する」「慎重に行動する」。日本語ではどれも「警戒する」と言えますが、英語では警戒のしかたによって表現が変わります。
まず覚えたいのは、be on guard・be wary・be cautious・watch outの4つ。この記事では、初心者でも場面から選べるように違いを整理します。
Contents
まず結論:「警戒する」4つの英語

- be on guard:警戒態勢にいる
- be wary of:相手や物を怪しいと思って警戒する
- be cautious:危険を避けるため慎重に行動する
- Watch out!:目の前の危険に「危ない!」と警告する
- be careful:日常の幅広い「気をつける」
単純に「警戒する=be careful」と覚えるより、警戒状態・不信感・慎重な行動・目前の危険に分けるのがコツです。
be on guard:警戒態勢にいる
be on guardは、何か起きても対応できるように身構えている状態です。「油断せず警戒している」に近い表現です。
The security staff are on guard.
警備員は警戒態勢にいます。
Be on your guard against online scams.
ネット詐欺に警戒してください。
「〜に対して警戒する」はbe on guard against ~、「警戒を怠らないで」はBe on your guard.と言えます。
「警戒を解く・油断する」は?
警戒を緩めるならlet one’s guard downが自然です。
Don’t let your guard down yet.
まだ油断しないで。
反対に「警戒を続ける」はkeep your guard upです。guardは「警戒の構え」というイメージで捉えると分かりやすいでしょう。
be wary of:怪しいと感じて警戒する
be wary of ~は、人・話・提案などを完全には信用せず、注意して見るときに使います。警戒の中に疑い・不信感が含まれるのがポイントです。
Be wary of strangers asking for personal information.
個人情報を聞いてくる知らない人には警戒して。
I’m wary of deals that sound too good to be true.
うますぎる話には警戒しています。
基本の形はbe wary of + 人・物・話です。「私はそれを怪しいと思っている」なら I’m wary of it. と言えます。
waryとwearyを間違えない
つづりが似ていますが、waryは「警戒して」、wearyは「疲れた・うんざりした」です。発音も意味も異なります。
be cautious:危険を考えて慎重に行動する
be cautiousは、リスクを考えたうえで慎重に行動すること。相手を疑うとは限らず、判断や行動の丁寧さに焦点があります。
Be cautious when sharing personal information online.
ネットで個人情報を共有するときは慎重に。
She’s cautious about investing her savings.
彼女は貯金の投資に慎重です。
形はbe cautious about + 名詞/動名詞、またはbe cautious when + 動作が便利です。be carefulより少し硬く、冷静にリスクを判断する響きがあります。
Watch out!:目の前の危険を知らせる
Watch out!は、車や自転車が迫っているなど、今すぐ反応してほしい場面の「危ない!」です。心の中で長く警戒する意味ではありません。
Watch out! There’s a bike behind you.
危ない!後ろから自転車が来てるよ。
Watch out for fake websites.
偽サイトに気をつけて。
対象を続けるときはwatch out for ~です。単独のWatch out!は緊急性が高く、watch out for ~なら「〜に注意して」という警告にも使えます。
be careful:日常の幅広い「気をつけて」
危険を強く疑っているわけではなく、日常的に「気をつけてね」と言うならbe carefulが最も使いやすい表現です。
Be careful on your way home.
帰り道、気をつけてね。
Be careful with that knife.
そのナイフの扱いに気をつけて。
「〜しないように」はBe careful not to + 動詞です。例:Be careful not to click the link.(そのリンクをクリックしないよう気をつけて)。
stay alert・remain vigilantも使える
周囲への注意を保つならstay alert(注意を怠らない)、公的で継続的な強い警戒ならremain vigilant(警戒を維持する)も使われます。
Stay alert in crowded places.
人混みでは周囲に注意して。
vigilantはニュースや防犯案内などでよく見かける硬めの語です。日常会話ではstay alertやbe on guardのほうが使いやすいでしょう。警告に関する表現はwarning・alert・advisoryの違いも参考になります。
「警戒心が強い」は英語でどう言う?
- She’s cautious.:慎重な性格だ
- She’s wary of strangers.:知らない人への警戒心が強い
- She’s guarded.:感情を見せず心を開かない
- She’s suspicious.:人や物事を疑っている
suspiciousは「疑い深い」という否定的な響きになりやすいので、単に慎重な人を表すならcautiousが無難です。
場面別:どの「警戒する」を選ぶ?
- 怪しいメール:Be wary of suspicious emails.
- 知らない人への防犯:Stay alert and don’t share personal information.
- 車が迫っている:Watch out!
- 投資を慎重に検討する:Be cautious about investing.
- 知らない犬の近く:Be careful around that dog.
紹介した英語が出てこないときは?初心者向けの簡単な言い換え
be waryやbe cautiousがすぐ出なくても大丈夫です。知っている基本語で、何が心配なのかを直接伝えれば通じます。
- I don’t trust it.(それは信用していません)
- It may be dangerous.(危険かもしれません)
- Please be careful.(気をつけてください)
- Don’t give them your information.(その人たちに情報を渡さないで)
- Wait and check first.(待って、まず確認して)
- Something feels wrong.(何かおかしい気がします)
難しい1語を探して黙ってしまうより、I don’t trust it.のように短く理由を言うほうが、安全に関わる場面では特に有効です。
よくある間違い
- × I’m guard. → ○ I’m on guard.
- × I’m wary it. → ○ I’m wary of it.
- × I’m cautious to share it. → ○ I’m cautious about sharing it.
- × Watch out the car. → ○ Watch out for the car.
on・of・about・forまで表現の一部として、短い例文ごと覚えるのがおすすめです。
会話で使ってみよう
A: I got a message asking for my password.
B: Be wary of messages like that. Don’t click the link.
A:パスワードを聞くメッセージが来た。
B:そういうメッセージには警戒して。リンクを押さないで。
A: Is this area safe at night?
B: It’s usually fine, but stay alert.
A:この辺り、夜は安全?
B:普段は大丈夫だけど、周囲には注意してね。
まとめ
- 警戒態勢にいる:be on guard
- 怪しいと思い警戒する:be wary of
- リスクを考えて慎重に動く:be cautious
- 目の前の危険を知らせる:Watch out!
- 日常の「気をつけて」:Be careful.
迷ったら、まずはBe careful.やI don’t trust it.で十分です。慣れてきたら、「警戒の状態」ならon guard、「相手への不信」ならwary、「自分の慎重な行動」ならcautiousと使い分けてみましょう。









