
「Conga」「Rhythm Is Gonna Get You」などでラテン音楽を世界へ広げた、キューバ系アメリカ人歌手グロリア・エステファン(Gloria Estefan)。幼い頃に家族とキューバを離れ、音楽業界の壁を越え、さらに背骨を折る大事故から復帰した彼女の人生は、明るい音楽の奥にある強さを物語っています。
今回は、グロリア本人のインタビューから英語の名言を7つ厳選。逆境、今を生きること、完璧主義、創作の力について語った言葉を、自然な和訳と英語表現の解説付きで紹介します。
グロリア・エステファンの英語の名言7選
1. “Music moved me. It was my escape.”
「音楽は私の心を動かしました。それは私の逃げ場所でした。」
幼い頃から困難な時間を過ごしたグロリアにとって、音楽は単なる娯楽ではなく心を守る場所でした。move は「動かす」だけでなく、人の心を「感動させる」という意味。The story moved me.(その物語に心を動かされました)のように使えます。
出典:Life Stories Interviews「The Thread」
2. “I poured it all into my music.”
「私は、そのすべてを音楽に注ぎ込みました。」
pour A into B は「AをBに注ぎ込む」。液体だけでなく、感情・時間・努力を一つのことに集中させる場合にも使えます。She poured her energy into the project. なら「彼女はその企画に全力を注いだ」です。
出典:Life Stories Interviews「The Thread」
3. “I wouldn’t change it.”
「私は、それを変えたいとは思いません。」
背骨を折った大事故について、もう一度経験したくはないが、人生から消したいとは思わないと語った言葉です。wouldn’t change it は、つらい過去も今の自分を形づくった一部として受け入れるときに使える表現です。

4. “Be in the moment.”
「今この瞬間を生きて。」
若い頃の自分に伝えたいこととして挙げた言葉です。be in the moment は、過去や先の心配に意識を奪われず「目の前の瞬間に心を置く」という意味。live in the moment とも言います。
5. “Don’t worry about being perfect.”
「完璧であることを心配しないで。」
worry about doing は「〜することを心配する」。結果を完璧にしようとして今を楽しめなくなるより、そこにいて音楽を味わうことが大切だという文脈の言葉です。英語学習にも、そのまま当てはまります。
6. “I can inspire people that are going through their own hardships.”
「自分自身の困難を経験している人たちを、私は励ますことができます。」
go through hardships は「困難を経験する」「苦境を通り抜ける」。go through には、出来事の中を通過するイメージがあります。自分の経験が、同じように苦しむ誰かの力になるという言葉です。
7. “Music keeps us young.”
「音楽は、私たちを若々しく保ってくれます。」
keep + 人 + 形容詞 は「人を〜の状態に保つ」。Learning keeps your mind active.(学ぶことは頭を活発に保ってくれる)のように応用できます。年齢に関係なく、何かを生み出すことが人を生き生きさせるという言葉です。
グロリア・エステファンの名言から学べること
グロリアの言葉は、逆境を美化するものではありません。つらい経験をもう一度したいとは思わない。それでも、その経験から得た感謝やつながりを否定せず、現在の人生に生かしていく。その姿勢に本当の強さがあります。
英語を話すときも、Don’t worry about being perfect. 完璧さより、今ここにいて、自分の言葉を伝えること。好きなことに心を注ぎ続けることが、年齢を越えて私たちを前へ進ませてくれます。










