a wolf in sheep’s clothingの意味は?「羊の皮をかぶった狼」の使い方と似た表現との違い

a wolf in sheep’s clothing(羊の皮をかぶった狼)の意味・使い方・ニュアンス

a wolf in sheep’s clothing は、見た目や態度は親切で無害そうなのに、実際には危険な意図を隠している人を表す英語のイディオムです。日本語の「羊の皮をかぶった狼」とほぼ同じイメージなので、意味は覚えやすいでしょう。

ただし、単に「意外と性格がきつい人」や「見た目と中身が違う人」なら何にでも使えるわけではありません。ポイントは、相手を安心させる外見・態度の裏に、害を与えかねない本性が隠れていることです。

a wolf in sheep’s clothingの基本的な意味

a wolf in sheep’s clothing の意味は「善人を装った危険人物」「無害そうに見えるが信用できない人」です。

  • wolf:狼、危険な存在
  • sheep:羊、おとなしく無害な存在
  • clothing:衣服、身にまとっているもの

直訳すると「羊の服を着た狼」。つまり、狼が羊の姿を借りて群れに近づくように、悪意や危険性を隠して信用させようとする人を指します。

That friendly investor turned out to be a wolf in sheep’s clothing.
あの親しげな投資家は、実は善人を装った危険人物でした。

Be careful. He may look helpful, but he’s a wolf in sheep’s clothing.
気をつけて。彼は親切そうに見えるけれど、実は信用できない人です。

しゅみすけ(大山俊輔)

「羊みたいに見える狼」という見た目のギャップだけではなく、「安心させて近づく危険な相手」という含みまで押さえると、使いどころが分かりやすくなります。

ネイティブが感じるニュアンス

この表現には、主に次の3つのニュアンスがあります。

  1. 一見すると親切・無害
  2. 本当の意図や性格を隠している
  3. 信じると損害や裏切りにつながる可能性がある

そのため、冗談として軽く使うこともありますが、基本的にはかなり否定的な評価です。本人に直接 You’re a wolf in sheep’s clothing. と言えば、単なるからかいではなく「あなたは人をだます危険人物だ」という強い非難に聞こえます。

a wolf in sheep’s clothingの見た目と正体のニュアンス比較

よく使われる形と語順

be a wolf in sheep’s clothing

最も基本的なのは、be動詞の後ろに置いて人を説明する形です。

She seemed supportive at first, but she was a wolf in sheep’s clothing.
彼女は最初は協力的に見えましたが、実は善人を装った危険人物でした。

I think that salesman is a wolf in sheep’s clothing.
あの営業担当者は、親切そうに見せているだけの信用できない人だと思います。

turn out to be a wolf in sheep’s clothing

turn out to be(結果的に〜だと分かる)と組み合わせると、「あとになって正体が分かった」という流れを自然に表せます。

My charming new neighbor turned out to be a wolf in sheep’s clothing.
感じのよかった新しい隣人は、実は信用できない人だと分かりました。

look like A but be B

イディオムを知らなくても、look + 形容詞, but … で同じ内容をやさしく説明できます。

He looks honest, but he only wants your money.
彼は正直そうに見えますが、あなたのお金が欲しいだけです。

場面別の自然な例文

仕事

The consultant promised to help us, but he was a wolf in sheep’s clothing who shared our plans with a competitor.
そのコンサルタントは私たちを助けると約束しましたが、計画を競合他社に漏らす危険人物でした。

Don’t mistake his polite emails for loyalty. He could be a wolf in sheep’s clothing.
丁寧なメールを忠誠心と勘違いしないで。彼は善人を装っているだけかもしれません。

恋愛・人間関係

Everyone thought her new boyfriend was sweet, but I worried he was a wolf in sheep’s clothing.
みんな彼女の新しい恋人を優しいと思っていましたが、私は裏のある人ではないかと心配していました。

He gained her trust by acting caring, then showed he was a wolf in sheep’s clothing.
彼は思いやりのあるふりをして彼女の信頼を得たあと、危険な本性を見せました。

買い物・ネット

That “free” app may be a wolf in sheep’s clothing if it collects your personal data.
その「無料」アプリは、個人情報を集めるなら無害を装った危険な存在かもしれません。

人だけでなく、サービス・提案・組織などを比喩的に指すこともあります。ただし典型的には「人」を表すイディオムです。

似た表現との違い

two-facedとの違い

two-faced は「人によって態度を変える」「表ではよく言い、裏では悪く言う」という二面性に焦点があります。

She’s two-faced—she praises you in person and criticizes you later.
彼女は裏表があります。面と向かっては褒め、あとで批判します。

a wolf in sheep’s clothing は、無害な姿で近づく隠れた危険性が中心です。

a snake in the grassとの違い

a snake in the grass も「隠れた敵・信用できない人」ですが、草むらに潜む蛇のように、見えないところで裏切る人という響きがあります。a wolf in sheep’s clothing は、さらに「善良な姿をまとっている」という偽装を強く感じさせます。

not what someone seemsとの違い

not what someone seems は「見かけどおりではない」という中立的で幅広い表現です。必ずしも悪人とは限りません。

She’s not what she seems—she’s actually very shy.
彼女は見かけどおりではなく、実はとても内気です。

危険性まで断定したくないときは、こちらのほうが安全です。

日本人が間違えやすいポイント

sheep’sは単数所有格

基本表記は sheep’s clothing です。sheep は単数も複数も同じ形ですが、ここでは「羊の服」という所有関係なのでアポストロフィ+sを付けます。sheeps clothing とは書きません。

clothesではなくclothing

定型表現は in sheep’s clothing です。in sheep’s clothes に勝手に置き換えないようにしましょう。clothing は不可算名詞なので、ここでは冠詞を付けません。

見た目と性格が違うだけでは使わない

「怖そうに見えるけれど実は優しい」のような、よい意味でのギャップには使えません。また、単に意外な趣味がある人にも不自然です。偽装・悪意・危険性がある場合に使います。

簡単な英語で言い換えるなら

このイディオムがすぐに出てこなくても、次のように直接説明すれば十分伝わります。

  • He looks nice, but he is dangerous.
    彼は優しそうに見えますが、危険です。
  • She pretends to be kind, but you can’t trust her.
    彼女は親切なふりをしていますが、信用できません。
  • He hides his bad intentions behind a friendly smile.
    彼は親しげな笑顔の裏に悪い意図を隠しています。

しゅみすけ(大山俊輔)

難しいイディオムを無理に使わなくても、He looks nice, but you can’t trust him. と言えば核心は伝わります。まずは意味を直接言えるようにしておきましょう。

関連表現も一緒に確認

文化や場所に合わせて振る舞うことわざなら、既存記事のWhen in Rome, do as the Romans do.の意味と使い方も参考になります。

このほかの表現をまとめて探したい方は、英熟語・定型表現の親記事もご覧ください。

まとめ

a wolf in sheep’s clothing は「親切で無害そうに見せながら、危険な本性や悪意を隠している人」を表します。単なる意外性ではなく、相手を安心させる外見と信用できない正体の対比がポイントです。

  • 基本形:be a wolf in sheep’s clothing
  • 意味:善人を装った危険人物、無害そうに見える信用できない人
  • 注意:本人への直接使用は強い非難になりやすい
  • 簡単な言い換え:He looks nice, but you can’t trust him.
この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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