
dark horse は、日本語でも「ダークホース」と言いますが、英語では大きく2つの意味があります。
- 実力があまり知られていない、意外な有力候補
- 能力・興味・考えを普段あまり見せない、意外な一面のある人
単なる「弱い候補」ではありません。周囲が十分な情報を持っていないからこそ、結果や能力が驚きになるのがポイントです。
Contents
dark horseの基本的な意味
意外な有力候補・伏兵
スポーツ、選挙、賞、社内選考などで、当初は注目されていなかったものの、予想外に好成績を収めそうな人やチームを指します。
She could be the dark horse in this year’s election.
彼女は今年の選挙で意外な有力候補になるかもしれません。
実力や一面を隠している人
競争とは関係なく、趣味、能力、考えなどをあまり人に見せず、後から周囲を驚かせる人にも使えます。
You’re a dark horse—I didn’t know you could sing like that.
意外な一面があるんですね。そんなに歌がうまいとは知りませんでした。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「暗い馬」がこの意味になる?
もともとは競馬で、実力が十分に知られていない馬が予想外の好走をするイメージから生まれた表現です。暗がりにいて姿や能力がよく見えなかった馬が、レースで突然前へ出てくるような感覚です。
そこから競馬以外の候補者、チーム、作品、企業などへ広がり、さらに「普段は自分の能力や関心を表に出さない人」にも使われるようになりました。
よく使う形と文法
a dark horse
dark horse は数えられる名詞です。初めて話題に出す一人・一つなら a dark horse、複数なら dark horses です。
Our new designer is a bit of a dark horse.
新しいデザイナーには、まだ知られていない意外な一面があります。
the dark horse
特定の競争で「例の伏兵」「最も注目すべき意外な候補」と絞るときは the を使います。
This small team may be the dark horse of the tournament.
この小さなチームが大会の伏兵になるかもしれません。
a dark horse to win
a dark horse to win+競争 で「勝つかもしれない意外な候補」です。
He’s a dark horse to win the leadership race.
彼は党首選を制するかもしれない意外な候補です。
a dark horse for+賞・役職
The film is a dark horse for the top prize.
その映画は最高賞を取るかもしれない意外な有力作です。
場面別の自然な例文
仕事
Mika is the dark horse for the manager position.
ミカはマネージャー職の意外な有力候補です。
Ken is a dark horse. He rarely talks about his achievements.
ケンは実力を表に出さない人です。自分の実績についてほとんど話しません。
スポーツ
Watch the rookie—she’s the dark horse of the competition.
あの新人に注目してください。彼女が大会の伏兵です。
映画・音楽・賞
This low-budget movie has become a dark horse for several awards.
この低予算映画は、いくつもの賞の意外な有力候補になりました。
友人関係
So you speak Italian? You’re such a dark horse!
イタリア語を話せるんですか?そんな一面があったとは!
人に向かって言う場合は、たいてい軽い驚きや親しみを含みます。ただし「秘密主義だ」と聞こえる可能性もあるため、相手の意外な能力が分かった直後など、肯定的な文脈で使うと自然です。
underdog・long shotとの違い

dark horse:実力が知られていない
情報や注目が少なく、予想以上の力を見せる可能性に焦点があります。必ずしも弱いとは限りません。
underdog:不利な立場の側
underdog は相手より弱い、不利だと見られている人やチームです。実力が知られている場合でも使えます。
Everyone loves cheering for the underdog.
誰でも弱い側を応援したくなるものです。
long shot:成功の可能性が低い
long shot は勝利や成功の可能性が低い候補・試みです。意外性より「見込みの低さ」が中心です。
Getting tickets is a long shot, but let’s try.
チケットを取れる可能性は低いですが、やってみましょう。
dark horse は「知られていないが、実は勝つ力がありそう」。long shot は「勝てたら驚きだが、可能性自体が低い」という違いです。
an ugly ducklingとの違い
an ugly ducklingの意味・使い方 は、最初は魅力や才能を評価されなかった人が、後に大きく成長する物語に焦点があります。
一方、dark horse は成長したとは限りません。もともと能力はあったものの、周囲が知らなかった場合にも使います。
日本人が間違えやすいポイント
単なる「優勝候補」ではない
最初から誰もが認める本命は favorite や front-runner。dark horse には「あまり知られていなかった」という意外性が必要です。
黒い馬とは限らない
実際の毛色を説明するなら a black horse が普通です。a dark horse は文脈によってイディオムとして受け取られます。
物や作品にも使える
人だけでなく、チーム、映画、商品、会社、企画など、競争や評価の対象になるものにも使えます。
しゅみすけ(大山俊輔)
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
- Nobody expected her to do so well.(誰も彼女がそこまで活躍すると思っていませんでした)
- He may surprise everyone.(彼はみんなを驚かせるかもしれません)
- People don’t know how good she is yet.(彼女がどれほど優秀か、まだ知られていません)
- I didn’t know you could do that.(あなたがそれをできるとは知りませんでした)
- They have a chance to win.(彼らには勝つ可能性があります)
まとめ
dark horse は、実力や一面がまだ十分に知られていない人・候補を表します。
- 競争では「意外な有力候補・伏兵」
- 人柄では「能力や関心を普段見せない人」
- 弱い側の underdog、可能性が低い long shot とは焦点が違う
- a dark horse to win / a dark horse for+賞 が便利
- 核は「知られていないから結果が意外」
ほかの表現は、英熟語・定型表現の一覧から探せます。











