
answer to は、使われる形によって「上司などの指揮下にある」「ある名前で呼ばれると反応する」、そして名詞の形で「問題・質問への答え」という意味になります。
一見ばらばらに見えますが、共通するのは前置詞 to の「相手・名前・問題の方向へ向く」という感覚です。この記事では、自然な語順と例文、answer forの意味・使い方との違いまで整理します。
Contents
answer toの基本的な意味は3つ
まず、よく出る3つの形を押さえましょう。
- answer to + 人・組織:その人・組織の指揮下にある、説明責任を負う
- answer to + 名前:その名前で呼ばれると反応する、その名で通っている
- the answer to + 質問・問題:質問への答え、問題の解決策

しゅみすけ(大山俊輔)
answer to a managerは「上司の指揮下にある」
A answers to B は、AがBの管理・監督を受け、Bに報告や説明をする立場にあることを表します。会社の上下関係、行政機関、組織の責任関係などで使われる、やや硬めの表現です。
I answer directly to the sales director.
私は営業部長の直属です。
Who do you answer to on this project?
このプロジェクトでは誰の指揮下にいるのですか。
The regional offices answer to headquarters.
各地域の支社は本社の指揮下にあります。
ここでの answer は、質問に一回答えるというより、必要なときに報告し、判断について説明する関係を示します。
会話ではreport toも自然
report to も「~の直属である」「~に報告する」という意味です。組織図や日常の仕事の説明では、report toのほうが中立的で分かりやすいことも多いです。
I report to Maya in the Tokyo office.
私は東京オフィスのマヤの直属です。
answer toには「その相手に対して説明責任がある」という響きがやや強く、report toは報告系統を事実として伝える響きです。
answer to a nameは「その名前で呼ばれる」
answer to + 名前 は、その名前を呼ばれたときに反応する、またはその名前で通っているという意味です。ペットの説明でよく使われますが、人の通称や偽名について使うこともあります。
Our new puppy answers to Coco.
うちの新しい子犬はココという名前で呼ぶと反応します。
He introduced himself as Alexander, but he answers to Alex.
彼はアレクサンダーと名乗りましたが、アレックスと呼ばれています。
Does the lost cat answer to Luna?
その迷い猫はルナと呼ぶと反応しますか。
人について単に「みんな彼をベンと呼ぶ」と言うなら、People call him Ben. のような簡単な言い換えも自然です。
the answer to a problemは「問題への答え」
名詞の answer の後ろに、どの質問・問題に対する答えかを続けるときも to を使います。基本の語順は the answer to + 名詞 です。
Do you know the answer to question five?
5番の問題の答えを知っていますか。
There is no easy answer to this problem.
この問題に簡単な答えはありません。
Working longer hours isn’t the answer to low productivity.
労働時間を延ばすことは、生産性の低さを解決する方法ではありません。
問題を解決する方法という意味では、solution to a problem も同じくtoを取ります。answerは質問への「答え」から問題への「解決策」まで広く使え、solutionは解決方法に焦点を当てます。
answer toとanswer forの違い
| 表現 | 中心的な意味 | 例 |
|---|---|---|
| answer to | 上位の人・組織の指揮下にある | I answer to the CEO. |
| answer for | 行為や結果の責任を負う | You must answer for your actions. |
| report to | 仕事上の報告先・直属関係を示す | I report to Ken. |
| respond to | 発言・連絡・刺激などに反応する | She responded to my email. |
たとえば、I answer to my manager. は「私はその上司の指揮下にいる」です。一方、I answer for the mistake. は「私はそのミスの責任を負う」です。toの後ろには権限を持つ相手、forの後ろには責任の対象が来る、と考えると区別しやすくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
answer ofにしない
「その質問の答え」を英語にするとき、the answer of the question とは通常言いません。正しくは the answer to the question です。
上司への一回の返事とは限らない
She answers to the director. は、通常「彼女は部長から質問されるたびに答える」ではなく、「彼女は部長の指揮下にある」という継続的な関係です。一回の質問に答えるなら、She answered the director’s question. のように言えます。
answer toとrespond toを入れ替えない
respond to an email はメールに返信・反応することです。answer to a manager は上司に対する組織上の責任関係なので、意味が異なります。
すぐ使える簡単な言い換え
answer toがすぐ出てこないときは、次の基本表現で十分伝わります。
- My boss is Ms. Lee.(私の上司はリーさんです)
- I work under Ms. Lee.(私はリーさんの下で働いています)
- People call him Ben.(みんな彼をベンと呼びます)
- This solves the problem.(これはその問題を解決します)
まとめ
answer to は、toの「~へ向く」という感覚から整理できます。動詞では answer to a manager が「上司の指揮下にある」、answer to a name が「その名前で呼ばれると反応する」です。名詞では the answer to a problem の形で「問題への答え・解決策」を表します。
責任を負う対象を示すanswer forとは分けて覚えましょう。ほかの定型表現も知りたい方は、英熟語・定型表現のまとめから確認できます。









