
会議で予想外に厳しいことを言われたり、思いがけない値段を聞いたりして、一瞬言葉に詰まることがあります。そんな「驚いた」だけでは表しきれない反応に合うのが be taken aback です。
I was taken aback by his comment. は「彼の発言に面食らいました」「彼の発言に不意を突かれ、たじろぎました」という意味です。
この記事では、be taken abackの意味、abackが作る感覚、語順、自然な例文、surprised・shocked・caught off guard・startled との違い、簡単な言い換えまで解説します。
Contents
be taken abackの意味は「不意を突かれて面食らう・たじろぐ」
be taken aback は、予想していなかった言葉・態度・出来事に驚き、一瞬後ろへ引くような心理的反応を表します。
- I was taken aback by her question.
彼女の質問に面食らいました。 - He seemed taken aback by the price.
彼はその値段に驚いてたじろいだようでした。 - We were taken aback by his sudden resignation.
私たちは彼の突然の辞職に不意を突かれました。 - She was a little taken aback when I said no.
私が断ると、彼女は少し面食らった様子でした。
日本語では「びっくりした」「面食らった」「不意を突かれた」「一瞬たじろいだ」など、場面に応じて訳せます。単なる驚きよりも、予想外で心の準備がなく、すぐに反応できない感じが含まれます。
しゅみすけ(大山俊輔)
abackから意味を理解する
aback は、古くから「後ろへ・後方に」という方向を表してきた語です。現代の日常英語では、単独よりも take someone aback という形で目にすることがほとんどです。
予想外の出来事が人を心理的に後ろへ押し戻すと考えると、「驚かせてたじろがせる」という意味が理解しやすくなります。
- His answer took me aback.
彼の答えは私を驚かせ、たじろがせました。 - I was taken aback by his answer.
私は彼の答えに面食らいました。
能動形の take someone aback も使えますが、会話では驚いた人を主語にする be taken aback が非常によく使われます。
語順は「人 + be taken aback by + 原因」
基本形は次のとおりです。
人 + be動詞 + taken aback + by + 驚きの原因
- I was taken aback by the way he spoke to her.
彼の彼女への話し方に面食らいました。 - She was taken aback by the unexpected criticism.
彼女は予想外の批判にたじろぎました。 - They were taken aback by how quickly things changed.
彼らは状況があまりに早く変わったことに驚きました。
by + 名詞・what節・how節
byの後ろには、驚きの原因となった名詞だけでなく、what や how を使うまとまりも置けます。
- I was taken aback by what she said.
彼女が言ったことに面食らいました。 - We were taken aback by how direct he was.
彼のあまりに率直な態度に私たちはたじろぎました。 - He was taken aback by how much the repair would cost.
修理代の高さに彼は面食らいました。
when節で出来事を説明する
be taken aback when + 文 でも、何が起きたのかを自然に説明できます。
- I was taken aback when she asked about my salary.
彼女に給料について聞かれ、面食らいました。 - He was taken aback when no one supported his idea.
誰も自分の案を支持せず、彼は面食らいました。
atも使えるがbyが覚えやすい
be taken aback at + 名詞 も使われます。
She was taken aback at his rudeness.
彼女は彼の無礼さに面食らいました。
学習の最初は、原因を示す形として幅広く使いやすい taken aback by … を基本にするとよいでしょう。
驚きの程度を加える副詞
- a little taken aback:少し面食らって
- slightly taken aback:やや面食らって
- quite taken aback:かなり面食らって
- completely taken aback:完全に不意を突かれて
- momentarily taken aback:一瞬たじろいで
- I was quite taken aback by his tone.
彼の口調にはかなり面食らいました。 - She looked momentarily taken aback.
彼女は一瞬たじろいだように見えました。 - He was completely taken aback by the announcement.
彼はその発表に完全に不意を突かれました。
場面別の自然な例文
仕事・会議
- I was taken aback by the client’s blunt feedback.
顧客の率直すぎるフィードバックに面食らいました。 - My manager looked taken aback when I mentioned the delay.
遅延について話すと、上司は面食らった様子でした。 - We were taken aback by the sudden change in policy.
突然の方針変更に私たちは不意を突かれました。 - Her refusal took everyone aback.
彼女が断ったことで、全員が面食らいました。
人間関係・会話
- I was taken aback by how personal the question was.
あまりに個人的な質問で、面食らいました。 - She was taken aback by his cold response.
彼の冷たい返事に彼女はたじろぎました。 - He seemed taken aback when I disagreed with him.
私が反対すると、彼は面食らったようでした。
買い物・旅行
- We were taken aback by the restaurant bill.
レストランの会計額に私たちは面食らいました。 - I was taken aback by the size of the room.
部屋の大きさに驚いて言葉を失いました。 - She was taken aback by the extra fee.
追加料金に彼女は面食らいました。
surprised・taken aback・shockedの違い

surprised:広く一般的な「驚いた」
surprised は、予想外のことに驚いたという最も広い表現です。よい驚きにも悪い驚きにも使えます。
- I was surprised by the gift.
その贈り物に驚きました。 - I was pleasantly surprised by the result.
結果はうれしい驚きでした。
「AをBで驚かせる」という能動態・受け身の語順は、surprise A with Bの意味・使い方でも詳しく解説しています。
be taken aback:不意を突かれて一瞬たじろぐ
be taken aback は、驚きに加えて、心の準備がなく一瞬反応できない感じがあります。無遠慮な質問、予想外の批判、急な変更など、やや不快・困惑を伴う場面で特に自然です。
I was taken aback by his rude comment.
彼の失礼な発言に面食らいました。
shocked:強い衝撃を受ける
shocked は、悪い知らせや深刻な出来事などに強い衝撃を受けた状態です。taken abackより感情の衝撃が大きく、長く残ることがあります。
We were shocked by the news.
私たちはその知らせに強い衝撃を受けました。
強い驚きを表すbe stunned・be astonishedとの違いは、be shocked・be stunned・be astonishedの違いも参考にしてください。
caught off guard・startledとの違い
be caught off guard:準備していないところを突かれる
be caught off guard は、予想外の質問や出来事に対する準備ができていなかったことに焦点があります。
- The question caught me off guard.
その質問は不意打ちでした。 - I was taken aback by the question.
その質問に面食らいました。
上は「準備できていなかった」、下は「驚いて一瞬たじろいだ」という反応が中心です。実際の場面では両方が同時に起こることもあります。
be startled:突然の音や動きにびくっとする
startled は、突然の音・動き・接触などに反射的にびくっとする驚きです。
- I was startled by the loud noise.
大きな音にびくっとしました。 - I was taken aback by his harsh words.
彼のきつい言葉に面食らいました。
大きな音にはstartled、予想外の発言にはtaken abackが自然です。
taken abackとtaken backを混同しない
taken aback と taken back は形が似ていますが、意味は異なります。
- I was taken aback by her answer.
彼女の答えに面食らいました。 - The song took me back to my childhood.
その歌を聞くと子ども時代を思い出しました。 - The damaged item was taken back to the store.
傷のある商品は店へ返品されました。
aback はこのイディオムに必要な一語です。スペースを入れて a back としたり、abackをbackに置き換えたりしないようにしましょう。
日本人が間違えやすいポイント
takeの過去分詞はtaken
受け身なので、takeの過去形tookではなく過去分詞takenを使います。
× I was took aback.
○ I was taken aback.
pleasant surpriseには使いにくい
誕生日プレゼントなどのうれしい驚きなら、通常は pleasantly surprised が自然です。taken abackには、困惑・不快感・たじろぎが含まれやすいためです。
△ I was taken aback by the lovely gift.
○ I was pleasantly surprised by the lovely gift.
大きな悲劇に対して軽く言いすぎない
深刻な事故や訃報に強い衝撃を受けたなら、shocked や devastated のほうが合います。taken abackは、一瞬面食らう反応を中心に伝える表現です。
しゅみすけ(大山俊輔)
会話での自然な返し方
面食らったことを伝えたあと、感情や必要な行動を短く続けると会話が自然です。
- I was a little taken aback. I didn’t expect that question.
少し面食らいました。そんな質問は予想していませんでした。 - I was taken aback at first, but I understand his point now.
最初は面食らいましたが、今は彼の言いたいことが分かります。 - Her comment took me aback, so I needed a moment to think.
彼女の発言に面食らい、少し考える時間が必要でした。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
be taken abackを思い出せなくても、基本語で何が起きたかを伝えられます。
- I was really surprised.
本当に驚きました。 - I didn’t expect that.
それは予想していませんでした。 - I didn’t know what to say.
何と言えばよいか分かりませんでした。 - That question surprised me.
その質問には驚きました。 - I needed a moment to respond.
返事をするのに少し時間が必要でした。
「面食らう」にぴったりの一語を探せなくても、予想していなかった・驚いた・すぐに返事できなかったと分ければ、状況を正確に説明できます。
まとめ
be taken aback は、「予想外の言葉や出来事に不意を突かれ、一瞬たじろぐ・面食らう」という意味です。基本語順は 人 + be taken aback by + 原因 です。
- surprised:広く一般的な驚き
- taken aback:不意を突かれ、一瞬たじろぐ驚き
- shocked:強い衝撃
- caught off guard:準備していないところを突かれる
- startled:音や動きに反射的にびくっとする
まずは I was taken aback by his comment. をひとかたまりで覚え、commentをquestion・tone・price・decisionに置き換えて練習してみてください。
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