bring beforeの意味は?「法廷に出す・審議にかける」の使い方・語順とput beforeとの違い

bring beforeの意味・使い方・語順を解説するアイキャッチ画像

bring beforeは、日常会話で頻繁に使う表現ではありませんが、ニュース、契約、会議、裁判の記事で重要です。基本の形はbring A before B。「AをBの前へ連れてくる」という物理的な意味から、人を裁判官・法廷の前へ出す案件を委員会・取締役会の審議にかけるという意味になります。

この記事では、beforeが「時間的に前」ではなく「権限を持つ人・組織の前」を表す仕組み、目的語の語順、よく使われる受動態、put before・appear before・submitとの違いを整理します。

bring beforeの意味を最初に整理

  • bring a person before a judge / court:人を裁判官・法廷の前へ出す
  • bring a case before the court:事件・訴訟を裁判所で審理してもらう
  • bring a proposal before the board:提案を取締役会の審議にかける
  • bring a matter before a committee:案件を委員会へ提出して検討してもらう

The suspect was brought before a judge the next morning.
容疑者は翌朝、裁判官の前に出されました。

The proposal will be brought before the board next week.
その提案は来週、取締役会の審議にかけられます。

しゅみすけ(大山俊輔)

beforeを「〜より前に」とだけ覚えると迷います。ここでは「判断する人・組織の面前に」という場所のbeforeです。誰の判断を仰ぐのかを見ると意味がつかめます。

bring+beforeから意味の仕組みを理解する

bringは「人・物を基準となる場所へ連れてくる・持ってくる」、beforeは「人や組織の前に」という位置関係を表します。したがってbring A before Bは、Aを権限のあるBの前へ持ち出し、判断・審理・検討を受けられる状態にするという構造です。

  • 人を裁判官の前へ連れてくる → 裁きを受けさせる
  • 事件を裁判所の前へ持ち出す → 審理してもらう
  • 提案を取締役会の前へ持ち出す → 審議・承認を求める

単なる移動ではなく、「正式な判断の場へ上げる」というフォーマルなニュアンスが中心です。

bring A before Bで人を法廷へ、案件を委員会や取締役会へ出す語順を示すイラスト

意味1:人を裁判官・法廷・調査機関の前へ出す

法律・行政の文脈では、人を権限のある機関の前へ出し、事情聴取・審理・判断を受けさせる意味になります。ニュースではbe brought beforeという受動態が特によく使われます。

He was brought before the court on fraud charges.
彼は詐欺罪で法廷に出されました。

The defendant was brought before the judge for sentencing.
被告は量刑の言い渡しを受けるため裁判官の前に出されました。

Several witnesses were brought before the inquiry.
複数の証人が調査委員会に呼ばれました。

Police brought the suspect before a magistrate.
警察は容疑者を治安判事の前に出しました。

なぜ受動態が多いのか

法律ニュースでは、「誰が連れてきたか」よりも「誰が正式な審理を受けることになったか」が重要です。そのため、対象となる人を主語にした次の形が自然です。

  • He was brought before a judge.
  • They were brought before the court.
  • The case was brought before the Supreme Court.

意味2:案件・提案を委員会や取締役会の審議にかける

仕事では、人ではなくproposal・plan・issue・matter・case・requestなどを目的語にします。単に資料を送るのではなく、意思決定機関に正式に取り上げてもらう感覚です。

I’ll bring the matter before the committee at its next meeting.
次回の会議で、その案件を委員会にかけます。

The revised budget was brought before the board for approval.
修正予算案は承認を得るため取締役会に提出されました。

We need more evidence before bringing the case before the panel.
その案件を審査委員会にかける前に、さらに証拠が必要です。

She brought the ethical issue before senior management.
彼女はその倫理上の問題を上級管理職へ正式に提起しました。

よく使う組み合わせ

  • bring a case before the court:事件・訴訟を裁判所で扱ってもらう
  • bring a matter before a committee:案件を委員会にかける
  • bring a proposal before the board:提案を取締役会に提出する
  • bring an issue before management:問題を経営陣へ正式に提起する
  • bring a request before the council:要請を評議会に提出する

語順:bring A before Bは分離可能な句動詞ではない

語順はbring+対象A+before+判断者Bです。ここでのbeforeは前置詞なので、beforeの直後には裁判官・法廷・委員会など判断する側を置きます。

位置 役割
A 判断・審理を受ける人や案件 the suspect / the proposal
B 判断する人・組織 a judge / the board
  • bring the proposal before the board(正しい)
  • bring before the board the proposal(通常の学習者の語順としては避ける)
  • bring the board before the proposal(AとBが逆)

代名詞もbringの直後

案件をitで受ける場合も、bring it before the committeeです。

  • We should bring it before the board.(取締役会にかけるべきです)
  • We should bring before it the board.(誤り)

しゅみすけ(大山俊輔)

語順は「bring A before B=AをBの前へ」です。AとBを記号のまま覚えず、「提案を・取締役会の前へ」と日本語でも順番を確認すると安定します。

bring beforeとput beforeの違い

put A before Bも、案・情報・質問を人や組織へ提示して検討してもらう意味で使えます。両者はかなり近いですが、bring beforeは正式な手続きや審議の場へ「持ち込む」動きが感じられ、法律文脈にもよく合います。put beforeは情報・選択肢を相手の前に「提示する」ことに焦点があります。

表現 中心の感覚 よく合う対象
bring A before B 正式な判断・審理の場へ持ち込む person, case, matter, proposal
put A before B 検討できるよう目の前に提示する proposal, question, evidence, options

The case was brought before the court.
その事件は裁判所で審理されることになりました。

Three options were put before the committee.
3つの選択肢が委員会に提示されました。

bring beforeとappear beforeの違い

appear beforeは、本人が法廷・委員会などへ「出頭する・出席する」という自動詞的な表現です。bring someone beforeは、別の人や機関がその人を正式な場へ出す他動詞的な表現です。

  • The witness appeared before the committee.
    証人は委員会に出席しました。
  • The authorities brought the witness before the committee.
    当局は証人を委員会に出席させました。

本人の行動に焦点を置くならappear、誰かをその場へ出すことに焦点を置くならbringです。

bring beforeとsubmit・presentの違い

  • bring a proposal before the board:提案を正式な審議事項として取締役会にかける
  • submit a proposal to the board:提案書を取締役会へ提出する
  • present a proposal to the board:取締役会で提案内容を説明・提示する

We submitted the proposal on Monday.
月曜日に提案書を提出しました。

We presented it to the board on Thursday.
木曜日に取締役会でその内容を説明しました。

It will be brought before the board for a vote next week.
来週、採決のため取締役会にかけられます。

提出、プレゼン、正式な審議は別の段階になり得ます。状況に応じて動詞を選びましょう。

日本人が間違えやすいポイント

beforeを「時間的に前」と決めつけない

before the meetingなら「会議の前に」ですが、before the boardなら「取締役会の面前に」です。後ろが時・出来事か、人・組織かを確認します。

人・案件と判断者を逆にしない

bring the issue before managementでは、issueが検討される対象、managementが判断する側です。

日常の「話題に出す」には使いすぎない

友人との会話で話題を切り出すだけなら、フォーマルなbring beforeではなくbring upが自然です。詳しくはbring upの意味と使い方で確認できます。

しゅみすけ式:bring beforeが出てこなかったら?

正式な表現が出てこなくても、「誰に見せるのか」「何を決めてもらうのか」を短く言えば目的は達成できます。

  • The judge will see him tomorrow.
    裁判官が明日、彼を審理します。
  • The court will hear the case.
    裁判所がその事件を審理します。
  • The board will discuss the proposal next week.
    取締役会が来週、その提案を話し合います。
  • We will ask the committee to decide.
    委員会に判断を求めます。
  • I’ll show the issue to management.
    その問題を経営陣に見せます。

しゅみすけ(大山俊輔)

bring beforeが出てこなければ、The board will discuss it. のように「誰が何をするか」を直接言えば大丈夫です。フォーマルな一表現を思い出すことより、判断者と目的を明確に伝えることを優先しましょう。

bringを使った表現をまとめて比べたい方は、bringを使った句動詞一覧|意味・使い方・語順の総合ガイドもあわせてご覧ください。

bring beforeの意味・使い方まとめ

  • bring A before Bは「AをBの正式な判断・審理の場へ出す」
  • 人なら裁判官・法廷へ出す、案件なら委員会・取締役会の審議にかける
  • 法律ニュースではbe brought beforeの受動態が多い
  • 語順はbring+対象+before+判断する人・組織
  • put beforeは選択肢・情報の提示、appear beforeは本人が出頭・出席する
  • submitは提出、presentは説明・提示、bring beforeは正式な審議にかける

まずはThe proposal was brought before the board.を基本文として覚えましょう。関連するbringの表現には、bring backbring aroundがあります。句動詞の仕組みはbe-rizeの英語句動詞一覧、ほかの定型表現は英熟語・定型表現の一覧から確認できます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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