
carry forwardを見て、「前へ運ぶ」と直訳はできても、何をどこへ運ぶのか迷ったことはありませんか。仕事や会計では金額・残高・項目を次の期間やページへ「繰り越す」、一般的な文脈では学び・考え・方針を次へ「引き継いで生かす」という意味で使われます。
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carry forwardの意味を先に確認
carry forwardは、ある時点にあるものを、失わずに次の時点・段階へ移す表現です。主な意味は次の2つです。
- 金額・残高・項目を次期や次ページへ繰り越す
- 学び・成果・方針などを次の仕事や未来へ引き継いで生かす
過去形・過去分詞はcarried forwardです。会計書類では balance carried forward(次へ繰り越された残高)のような受け身・省略的表記もよく見られます。
しゅみすけ(大山俊輔)
carry+forwardから意味の仕組みを理解する
carryの中心は「何かを持ったまま運ぶ」、forwardは「前へ・次の段階へ」です。合わせると、今ある価値や情報を落とさず、未来側へ運ぶイメージになります。
たとえば、今月の未使用予算を来月へ移す、会議で得た教訓を次の企画へ生かす、といった場面です。「そのまま残る」だけでなく、誰かが意識的に次へ移すニュアンスが出やすいのがポイントです。

語順:carry it forwardと代名詞の位置
carry forwardは目的語を取る他動詞用法が中心で、通常は分離できます。
- carry forward the balance
- carry the balance forward
どちらも「その残高を繰り越す」です。ただし目的語がit / themなどの代名詞なら、原則として間に置きます。
- 正:carry it forward
- 不自然:carry forward it
受け身では be carried forward が自然です。
The unused amount will be carried forward to next month.
未使用分は来月へ繰り越されます。
しゅみすけ(大山俊輔)
よく使う文型とコロケーション
- carry A forward to B:AをBへ繰り越す・引き継ぐ
- carry forward A from B:BからAを引き継ぐ
- be carried forward to the next period:次期へ繰り越される
- carry the lessons forward:教訓を今後へ生かす
- carry the momentum forward:勢いを次へつなげる
会計では balance, amount, loss, credit、仕事では lessons, ideas, values, momentum, progress などと結びつきます。
carry forwardの自然な例文
仕事・プロジェクト
Let’s carry these lessons forward into the next project.
この学びを次のプロジェクトへ生かしましょう。
We want to carry the momentum forward after the successful launch.
発売成功後の勢いをその先へつなげたいです。
The team carried forward the best ideas from the first workshop.
チームは最初のワークショップの優れたアイデアを次へ引き継ぎました。
会計・事務
Please carry the balance forward to the next page.
残高を次のページへ繰り越してください。
Unused points can be carried forward for one month.
未使用ポイントは1か月繰り越せます。
This amount was carried forward from last year.
この金額は昨年から繰り越されました。
日常・学び
I’ll carry what I learned forward into my new role.
学んだことを新しい役割で生かします。
We should carry this family tradition forward.
この家族の伝統を次の世代へ受け継いでいくべきです。
carry forwardとcarry overの違い
carry overも「持ち越す・繰り越す」ですが、焦点が少し異なります。
- carry forward:次の期間・ページ・段階へ意識的に移す。会計・書類・計画など、やや形式的な場面で多い
- carry over:ある状態・影響・残りが別の時期や場面にも続く。自動詞的な用法もある
Carry the balance forward to the next page. は帳簿上の操作です。一方、The stress carried over into the weekend. は「ストレスが週末まで残った」という影響の継続です。
日本人が間違えやすい点
「前倒しする」ではない
carry forwardは通常、予定を早める意味ではありません。会議を前倒しするなら move the meeting up や bring the meeting forward を使います。
何を次へ運ぶのかを示す
単に We carried forward. とすると、多くの文脈で不自然です。the balance, the lessons, the plan など、目的語を明確にしましょう。
carryforwardという名詞・形容詞もある
会計・税務では a carryforward や carryforward amount のような一語表記を見かけます。ただし一般的な動詞句は二語の carry forward です。
この句動詞が出てこなかったら?しゅみすけ式の簡単な言い換え
難しい単語に置き換えず、「何を次に使うか」を直接言えば伝わります。
- 金額を繰り越す:We will use the unused amount next month.
未使用分は来月使います。 - 教訓を次へ生かす:We will use what we learned in the next project.
学んだことを次のプロジェクトで使います。 - 方針を引き継ぐ:We will keep using the same approach.
同じやり方を今後も使います。
まとめ
carry forwardは、金額・残高を「次へ繰り越す」、学び・成果・方針を「引き継いで次へ生かす」という句動詞です。carry+forwardを「持ったまま次の地点へ運ぶ」と捉えると、複数の用法が一本につながります。目的語が代名詞ならcarry it forwardの語順にしましょう。
句動詞を体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもあわせてご覧ください。
carryを使うほかの表現もまとめて確認したい方は、carryを使った句動詞一覧をご覧ください。









