
crank upは、音量・勢い・活動量などを「グッと上げる」「さらに強める」という意味で使われる句動詞です。もともとはクランク(手回しハンドル)を回して機械を動かす表現で、そこから「回して始動する」「出力を上げる」という感覚に広がりました。
この記事では、crank upの意味、ネイティブが感じる勢い、目的語の語順、自然な例文、turn up・ramp up・increaseとの違いまで分かりやすく解説します。
Contents
crank upの基本的な意味
現在よく使われる意味は、大きく次の2つです。
- 音量・熱・圧力・勢いなどを上げる
- 機械やエンジンを始動させる
They cranked up the music.
彼らは音楽の音量をグッと上げました。
We need to crank up production before the holidays.
休暇シーズン前に生産量を一気に増やす必要があります。
He cranked up the old generator.
彼は古い発電機を始動させました。
なぜ「上げる」という意味になる?crankとupの感覚
crankは、もともと機械の手回しハンドルや、それを回す動作を表します。昔の機械や自動車では、ハンドルを回すことでエンジンを始動させたり、機械の動きを強めたりしました。
そこに「上の方向・程度の上昇」を表すupが加わることで、ハンドルを回して出力を高めるように、勢いよくレベルを上げるというイメージになります。
しゅみすけ(大山俊輔)
crank upのよく使われる形と語順
crank upは目的語を取る他動詞型で、名詞なら次の2語順が可能です。
- crank up + 名詞:crank up the volume
- crank + 名詞 + up:crank the volume up
代名詞を使う場合は、必ず間に入れます。
- ○ Crank it up.
- × Crank up it.
Can you crank the heat up a little?
暖房を少し強くしてくれる?
This is my favorite song. Crank it up!
これ、私の大好きな曲。音量上げて!
日常会話で使えるcrank upの例文
音量を上げる
Let’s crank up the music and start the party.
音楽を大きくして、パーティーを始めよう。
Don’t crank it up too loud. The baby is sleeping.
あまり大音量にしないで。赤ちゃんが寝ているから。
仕事・生産の勢いを上げる
The team is cranking up its marketing efforts.
チームはマーケティング活動を強化しています。
We cranked up production to meet demand.
需要に応えるため、生産量を一気に増やしました。
熱や圧力を強める
It’s freezing in here. Let’s crank up the heat.
ここは凍えるほど寒いね。暖房を強くしよう。
The chef cranked up the heat to finish the steak.
シェフはステーキを仕上げるために火力を上げました。
crank up・turn up・ramp up・increaseの違い

crank up:勢いよくレベルを上げる
音量・熱・生産・活動などを、機械の出力を上げるようにグッと強める表現です。会話的でエネルギーがあります。
turn up:音量・温度などの設定を上げる
turn upは、テレビ・音楽・暖房などの設定を上げる最も一般的な表現です。crank upほど強い勢いを含みません。
Turn up the TV.
テレビの音量を上げて。
Crank up the TV.
テレビの音量をガッと上げて。
ramp up:段階的に活動を強化する
ramp upは、生産・採用・準備などを段階的に強化するビジネス表現です。crank upは、勢いや出力を高める感触がより前面に出ます。
increase:中立的に増やす
increaseは最も中立的で、数値や量の増加を客観的に述べられます。勢いのニュアンスは特にありません。
日本人が間違えやすいポイント
人の気分を「上げる」には普通使わない
日本語の「テンションを上げる」につられて、気分そのものにcrank upを使うのは不自然になりがちです。音楽や活動など、強さ・出力・量を調節できるものを目的語にすると自然です。
crank outとは意味が違う
crank outは「短時間でどんどん作る」。crank upは「音量・勢い・活動量などを上げる」です。outは成果物が外へ出る感覚、upはレベルが上がる感覚と整理しましょう。
辞書にある薬物関連の意味について
辞書や古い用例では、違法薬物を注射する俗語として掲載されることがあります。しかし、これは一般学習者が日常会話で使う意味ではありません。まずは「出力・勢いを上げる」「機械を始動する」を覚えれば十分です。
crank upが出てこないときの簡単な言い換え
この句動詞がすぐに出てこなくても、基本的な英語で十分に伝えられます。
- Make it louder.(もっと大きな音にして)
- Turn the volume up.(音量を上げて)
- Make more products.(もっと製品を作って)
- Increase production.(生産量を増やして)
- Start the machine.(機械を動かして)
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
crank upは「音量・熱・生産・活動などを勢いよく上げる」「機械を始動する」という句動詞です。手回しハンドルを回して機械の出力を高めるイメージを持つと、意味がつながります。
- 名詞はcrank up the volume / crank the volume upの両方が可能
- 代名詞はcrank it upの語順
- turn upより勢いがあり、ramp upより会話的
- 簡単に言うならmake it louder / increase it / start the machine
ほかの句動詞もまとめて学びたい方は、英熟語・定型表現の親記事もあわせてご覧ください。









