
do harm は「害を与える」、do good は「良い効果をもたらす」、do damage は「損害を与える」という意味です。3つとも do + 名詞 の形ですが、自然に使う対象が少しずつ違います。
ざっくり言えば、人・健康・環境への悪影響なら harm、良い影響なら good、物や評判などに生じた具体的な損害なら damage がよく使われます。
しゅみすけ(大山俊輔)
Contents
do harm・do good・do damageの違い

- do harm:人・健康・環境などに害や悪影響を与える
- do good:人・健康・状況などに良い効果をもたらす
- do damage:物・建物・評判・関係などを傷つけ、損害を生じさせる
過度なストレスは健康に害を及ぼすことがあります。
A short walk will do you good.
少し歩けば気分や体によいでしょう。
The storm did serious damage to the roof.
嵐は屋根に深刻な損害を与えました。
do harmの意味と使い方
do harm は「害を与える」「悪影響を及ぼす」です。身体、心、動物、環境、社会など、単に壊れたとは言いにくい対象への悪影響に向いています。
do harm to + 対象
何に害が及ぶのかを示すときは、do harm to … が基本です。
- This chemical may do harm to marine life.
この化学物質は海洋生物に害を与える可能性があります。 - One sleepless night won’t do much harm to your health.
一晩眠れなくても、健康に大きな害はないでしょう。 - His careless comment did more harm than good.
彼の不用意な発言は、役立つどころかかえって害になりました。
do someone harm
人を do の直後に置く do someone harm も使えます。「人に危害を加える」「人の害になる」という形です。
あなたを傷つけるつもりはまったくありませんでした。
harm は数えない名詞として使われるため、通常は a harm とは言いません。否定文では any harm、程度を示すときは much harm が自然です。
do goodの意味と使い方
do good は「良い効果をもたらす」「ためになる」です。人に直接よい効果がある場合は、do someone good の語順がよく使われます。
- A few days off would do you good.
数日休めば、あなたのためになるでしょう。 - Talking to someone did me a lot of good.
誰かに話したことで、私はずいぶん楽になりました。 - Some fresh air might do the kids good.
少し外の空気を吸えば、子どもたちによいかもしれません。
この good は「良いこと・利益」という名詞です。do well(うまくやる、好成績を収める)とは意味が違います。
運動はあなたのためになります。
You did well in the presentation.
プレゼン、うまくできましたね。
社会のために良いことをする
目的語を置かずに do good と言うと、「善い行いをする」「社会の役に立つ」という意味にもなります。
彼女は自分の事業を地域貢献に役立てたいと思っています。
do damageの意味と使い方
do damage は「損害を与える」「傷つける」です。建物、機械、物、髪などの物理的な損傷だけでなく、評判・関係・経済へのダメージにも使えます。
do damage to + 対象
- The leak did a lot of damage to the floor.
水漏れで床がひどく傷みました。 - Too much heat can do damage to your hair.
熱を加えすぎると髪を傷めることがあります。 - The rumor did serious damage to the company’s reputation.
そのうわさは会社の評判に深刻な損害を与えました。 - The argument may have done lasting damage to their relationship.
その口論は二人の関係に長く残る傷を与えたかもしれません。
damage もこの意味では基本的に数えない名詞です。a damage ではなく、some damage、serious damage、a lot of damage と言います。
harmとdamageはどう使い分ける?
harm は広い意味での「害・悪影響」に焦点があり、damage は対象が傷ついた結果や損失に焦点があります。
- Smoking can do serious harm to your health.
喫煙は健康に深刻な害を及ぼすことがあります。 - Smoke damaged the walls.
煙で壁が傷みました。
人については通常、健康や幸福への悪影響なら harm が自然です。一方、髪・歯・臓器などを具体的に傷める話では damage もよく使われます。
「影響する」を表す一般的な動詞との違いは、affect・influence・effect・impactの違いも参考にしてください。
会話でよく使う定型表現
It won’t do any harm. / There’s no harm in …
「害にはならない」「〜してみても損はない」という意味です。
- It won’t do any harm to ask.
聞いてみても損はないよ。 - There’s no harm in checking again.
もう一度確認しても悪くはありません。
It’ll do you good.
「あなたのためになるよ」「気分転換になるよ」と、休養・運動・外出などを勧めるときに使えます。
一緒に出かけようよ。気分転換になるよ。
do more harm than good
直訳は「良いことより害を多くする」。つまり「役立つどころか逆効果になる」です。
助言しすぎると、かえって逆効果になることがあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
× give harm / give damage
日本語の「害・損害を与える」から give を選びたくなりますが、定型的な組み合わせは do harm、do damage です。
× do a harm / do a damage
今回の意味の harm と damage は通常、数えない名詞です。a を付けずに使いましょう。
do goodとdo wellを混同する
do good は「良い影響を与える・善い行いをする」、do well は「うまくやる・好調である」です。
中学英語で簡単に言い換えるなら
3つの表現が出てこなければ、具体的な動詞や形容詞で伝えられます。
- It is bad for your health.
それは健康に悪いです。 - It is good for you.
それはあなたのためになります。 - It can hurt people.
それは人を傷つける可能性があります。 - The storm broke the roof.
嵐で屋根が壊れました。
関連するdoの表現
do + 人 + 名詞 の語順は、直前の記事で扱った do someone a favorの意味と使い方にも共通します。
- do someone a favor:人の頼みを聞く
- do your best:最善を尽くす
- do the right thing:正しいことをする
- do without …:〜なしで済ませる
まとめ
- do harm は、人・健康・環境などに「害を与える」
- do good は、人や状況に「良い効果をもたらす」
- do damage は、物・評判・関係などに「損害を与える」
- 対象を後ろに置くなら do harm/damage to …
- 人に良い効果があるなら do someone good
- harm と damage は通常、数えないため a を付けない
迷ったときは、「広い意味で悪影響ならharm」「良い効果ならgood」「傷や損失という結果ならdamage」と整理してみてください。









