
consent to は「〜に同意する」「〜を承諾する」という意味です。ただし、日常的に意見が一致するというより、本人が内容を理解したうえで、ある行為を許可する場面に向くフォーマルな表現です。
She consented to the use of her photo.
彼女は自分の写真の使用に同意しました。
医療、個人情報、研究、契約、取材など、本人の権利や選択が関わる文脈でよく使われます。この記事では、toの後ろの形、consent to do、名詞のconsent、agree to・acceptとの違いを自然な例文で整理します。
しゅみすけ(大山俊輔)
Contents
consent toの意味は「〜に正式に同意する」
動詞の consent は、許可を求められた人が正式に同意することを表します。基本の形は consent to+対象 です。
The patient consented to the treatment.
患者はその治療に同意しました。
Employees must consent to the collection of this information.
従業員はこの情報の収集に同意する必要があります。
She did not consent to the publication of her name.
彼女は自分の名前の公表に同意しませんでした。
consentはagreeより硬く、法的・倫理的な許可や、本人に決定権があることを意識させます。友人から夕食へ誘われて「いいよ」と答えるような軽い場面では、通常はSure.やOkay.を使います。
なぜtoを使うの?
to は、同意が向かう対象を示します。「何に対して同意するのか」をtoの後ろに置きます。
- consent to the plan:計画に同意する
- consent to treatment:治療に同意する
- consent to data sharing:データ共有に同意する
- consent to being recorded:録音・録画されることに同意する
ここでのtoは前置詞として使えるため、後ろには名詞や動名詞を置けます。一方、consent to do の形ではto不定詞が続きます。両方の形があることが重要です。

consent toの3つの使い方
1.consent to+名詞:〜に同意する
同意する行為・計画・手続きなどを名詞で示します。
He consented to the background check.
彼は身元調査に同意しました。
Both parties consented to the change.
双方がその変更に同意しました。
She refused to consent to the proposal.
彼女はその提案への同意を拒みました。
2.consent to+動名詞:〜すること・されることに同意する
toを前置詞として使い、動作を名詞のように表す形です。
She consented to sharing the data with the research team.
彼女は研究チームとのデータ共有に同意しました。
They consented to being photographed.
彼らは写真を撮られることに同意しました。
By continuing, you consent to receiving service updates.
続行することで、サービス更新情報の受信に同意したことになります。
「自分が〜する」だけでなく、「〜される」に同意するなら consent to being+過去分詞 が便利です。
3.consent to do:〜することを承諾する
consentはto不定詞を続けることもできます。本人が特定の行為をすることを正式に承諾する形です。
He consented to be interviewed.
彼は取材を受けることに同意しました。
She consented to participate in the study.
彼女はその研究への参加に同意しました。
The owner consented to let us use the room.
所有者は私たちがその部屋を使うことを承諾しました。
consent to doingとconsent to doの違い
どちらも使えますが、文の組み立て方が違います。
- consent to+名詞/動名詞:同意の対象となる行為・仕組みに焦点
- consent to do:主語本人が行う具体的な行動に焦点
She consented to recording the conversation.
彼女は会話を録音することに同意しました。
She consented to be recorded.
彼女は録音されることに同意しました。
前者は彼女が録音する側、後者は彼女が録音される側です。誰がその行動をするのかを確認しましょう。
名詞のconsentもよく使う
consent は「同意・承諾」という名詞としても非常によく使われます。通常は不可算名詞です。
give consent:同意を与える
She gave consent for the photo to be used.
彼女はその写真の使用に同意しました。
obtain consent:同意を得る
We must obtain consent before collecting personal data.
個人データを収集する前に同意を得なければなりません。
with someone’s consent:本人の同意を得て
The recording was shared with her consent.
その録音は彼女の同意を得て共有されました。
without someone’s consent:本人の同意なしに
Do not post someone’s photo without their consent.
本人の同意なしに人の写真を投稿しないでください。
informed consent:説明を受けたうえでの同意
informed consent は、必要な情報やリスクについて説明を受け、理解したうえで与える同意です。医療や研究の文脈でよく使われます。
Participants provided informed consent before the study.
参加者は研究前に、説明を受けたうえで同意しました。
しゅみすけ(大山俊輔)
場面別の自然な例文
仕事・個人情報
Users must consent to the processing of their data.
利用者は自分のデータの処理に同意する必要があります。
She consented to having the meeting recorded.
彼女は会議を録画・録音することに同意しました。
The company cannot share the information without your consent.
会社はあなたの同意なしにその情報を共有できません。
医療・研究
The doctor explained the procedure before asking for consent.
医師は同意を求める前に処置を説明しました。
Every participant consented to taking part in the survey.
参加者全員が調査への参加に同意しました。
写真・SNS
Did everyone consent to being in the video?
全員が動画に映ることに同意しましたか。
I never consented to the use of my image in the advertisement.
私は広告で自分の画像を使用することに同意していません。
家族・学校
A parent must consent to the child’s participation.
子どもの参加には保護者の同意が必要です。
Her parents consented to her traveling alone.
両親は彼女が一人で旅行することを承諾しました。
consent toとagree toの違い
agree to:提案・条件・依頼を受け入れる
agree to は日常から仕事まで幅広く使えます。条件、計画、提案、依頼などに「それでよい」と合意する表現です。
We agreed to the new schedule.
私たちは新しい日程に合意しました。
consent to:本人の権利に関わる行為を許可する
consent to は、治療、撮影、データ利用、研究参加など、本人の明確な許可が重要な場面で使います。
She consented to the use of her medical records for the study.
彼女は研究で自分の医療記録を使用することに同意しました。
| 表現 | 中心 | よく使う場面 |
|---|---|---|
| agree to | 条件や提案を受け入れる | 日程・計画・契約条件・依頼 |
| consent to | 本人が行為を許可する | 医療・撮影・研究・個人情報 |
承諾に関する4語の使い分けは「agree to・accept・consent to・say yesの違い」でも整理しています。
accept・approveとの違い
accept:申し出・物・状況を受け入れる
She accepted the job offer.
彼女はその仕事のオファーを受けました。
acceptは、差し出されたものや状況を受け入れる語です。本人の権利に関する正式な許可を強調するとは限りません。
approve:権限を持つ人が承認する
The manager approved the request.
マネージャーはその申請を承認しました。
approveは、組織や責任者が計画・申請を認める場面に向きます。consentは、行為の対象となる本人が許可することに焦点があります。
日本人が間違えやすいポイント
対象を直接置かない
× She consented the plan.
○ She consented to the plan.
彼女はその計画に同意しました。
動詞consentの後ろに対象を置くときは、基本的にtoが必要です。
日常会話で硬くしすぎない
友人に「コーヒーに行く?」と聞かれて I consent. と答えると、冗談めかした非常に硬い返事に聞こえます。普通は次のように言います。
- Sure.:いいよ
- Okay.:分かった
- That works for me.:それで大丈夫
- I’d be happy to.:喜んで
名詞consentにaを付けない
× We need a consent.
○ We need consent.
同意が必要です。
consentは通常、不可算名詞です。具体的な書類なら a consent form と言えます。
同意は自由意思を前提とする
圧力をかけて無理に「はい」と言わせた場合、通常は自由なconsentとは言えません。freely consent、valid consent、withdraw consent などもよく使われます。
You may withdraw your consent at any time.
いつでも同意を撤回できます。
簡単な英語で言い換えるなら
consentが出てこなくても、allow・say yes・be okay withを使えば伝えられます。
- She said it was okay to use her photo.
彼女は写真を使ってよいと言いました。 - He allowed us to record the interview.
彼は取材の録音を許可しました。 - Are you okay with us sharing this information?
私たちがこの情報を共有しても大丈夫ですか。 - She agreed to take part.
彼女は参加することに同意しました。 - We asked first, and everyone said yes.
先に確認し、全員が同意しました。
関連表現
- ask for consent:同意を求める
- give consent:同意を与える
- obtain consent:同意を得る
- withdraw consent:同意を撤回する
- with / without consent:同意を得て/同意なしに
- consent form:同意書
- informed consent:説明を受けたうえでの同意
利用規約・プライバシーポリシーなどの用語は「terms・conditions・policyの違い」も参考になります。
まとめ
- consent to は「〜に正式に同意する・〜を許可する」
- 本人が内容を理解し、自由意思で許可するニュアンスが重要
- consent to+名詞/動名詞 と consent to do の両方を使える
- 名詞ではgive・obtain・withdraw consentが定番
- agree toは条件・提案への一般的な合意、consent toは本人の許可に焦点
- 日常会話ではSure.・Okay.・That works for me.のほうが自然
- consentが出なければallow・say yes・be okay withで言い換えられる
ほかの英熟語・定型表現は「英熟語・定型表現の専門記事一覧」から確認できます。









