saddle A with Bの意味は?語順・be saddled withの使い方と例文

saddle A with Bの意味・語順・使い方を解説するアイキャッチ画像

They saddled me with all the paperwork. と言われたら、「書類仕事を手伝ってくれた」という意味ではありません。面倒な書類仕事を全部背負わされたという、不満を含みやすい表現です。

saddle A with B は「AにBを背負わせる」「AにBという負担を押しつける」という意味です。この記事では、鞍から生まれたイメージ、AとBの語順、よく使われる受動態 be saddled with、類似表現との違いまで詳しく解説します。

saddle A with Bの意味

saddle A with B の基本的な意味は、「AにBという負担・責任・問題などを背負わせる」です。

  • A:負担を背負わされる人・組織・物
  • B:仕事、借金、責任、費用、問題など

The manager saddled me with extra work.
マネージャーは私に余分な仕事を押しつけました。

The deal saddled the company with huge debts.
その取引によって、会社は巨額の借金を背負うことになりました。

単なる「与える」ではなく、受け取る側が重い・厄介だと感じるものを負わせるニュアンスがあります。

saddle A with Bとbe saddled with Bの語順と意味を示す図

なぜ「負担を背負わせる」という意味になる?

saddle は名詞では馬の背中に載せる「鞍」、動詞では「馬に鞍をつける」です。鞍を人や組織の背中に載せるように、仕事・借金・責任などを負わせるイメージから、現在の比喩的な意味が生まれています。

前置詞 with は、ここでは「何を載せた状態にするのか」を示します。

saddle A with B
=Aを、Bという重荷を背負った状態にする

しゅみすけ(大山俊輔)

Aは重荷を背負わされる側、Bは背中に載せられる重荷です。「誰の背中に、何を載せるのか」と考えると語順を整理しやすくなります。

saddle A with Bの語順と文法

能動態:人が誰かに負担を負わせる

基本の語順は次のとおりです。

主語 + saddle + A + with + B

They saddled her with the responsibility of training the new staff.
彼らは新人研修の責任を彼女に負わせました。

Don’t saddle your team with unnecessary meetings.
チームに不要な会議という負担をかけないでください。

with の後ろに負担となるものを置きます。saddle B to Asaddle B on A とはしません。

受動態:be saddled with B

実際には、負担を押しつけた人より、負担を抱えている側に焦点を当てる受動態が非常によく使われます。

A + be saddled with + B
=AがBを背負わされている

I’m saddled with two deadlines this week.
今週は2つの締め切りを抱えています。

She was saddled with debt after the business failed.
事業が失敗した後、彼女は借金を背負うことになりました。

The old system is saddled with technical problems.
その古いシステムは技術的な問題を抱えています。

人だけでなく、会社、制度、製品、計画なども主語にできます。

よく一緒に使う名詞

work・tasks・paperwork

My coworker quit, and I got saddled with all her tasks.
同僚が辞めて、彼女の仕事を全部背負わされました。

He was saddled with endless paperwork.
彼は終わりのない書類仕事を抱えさせられました。

debt・costs・expenses

Many graduates are saddled with student debt.
多くの卒業生が学生ローンの借金を抱えています。

Taxpayers could be saddled with the extra costs.
納税者が追加費用を負担させられる可能性があります。

responsibility・problems

She was saddled with responsibility for the entire event.
彼女はイベント全体の責任を負わされました。

The new owner was saddled with problems from the past.
新しい所有者は過去からの問題を背負うことになりました。

日常会話・仕事で使える例文

仕事

Why am I always saddled with the difficult clients?
どうして難しい顧客はいつも私に回されるの?

We shouldn’t saddle one person with all the responsibility.
一人にすべての責任を負わせるべきではありません。

The small team is already saddled with too much work.
その小さなチームは、すでに多すぎる仕事を抱えています。

家庭・人間関係

My brother saddled me with organizing the family reunion.
兄は親族会の準備を私に押しつけました。

She felt saddled with everyone else’s problems.
彼女は、ほかの人たちの問題まで背負わされていると感じました。

お金・契約

Read the contract carefully so you don’t get saddled with hidden fees.
隠れた料金を負担させられないよう、契約書をよく読んでください。

Buying the property saddled them with expensive repairs.
その物件を購入したことで、彼らは高額な修理費を抱えることになりました。

saddle withと似た表現の違い

burden A with B:負担をかける

burden A with B も「AにBという負担を負わせる」です。burden 自体が「重荷」を表すため、意味が直接的で、やや改まった文章にも使えます。

I don’t want to burden you with my problems.
私の問題であなたに負担をかけたくありません。

saddle は鞍を載せる比喩が生きており、望まない仕事や借金を「背負わされた」という印象がより鮮明です。

impose A on B:規則・費用などを課す

impose A on B は「AをBに課す・押しつける」です。税金、罰金、規則、制限など、権限を使って課すものによく使われます。語順も異なります。

  • saddle 人 with 負担
  • impose 負担 on 人

The city imposed a fine on the company.
市はその会社に罰金を科しました。

詳しい語順は、impose A on Bの意味と使い方で解説しています。

leave A with B:結果として残す

leave A with B は、出来事の結果としてAにBが残ることを表せます。必ずしも誰かが意図的に押しつけたとは限りません。

The accident left him with large medical bills.
その事故により、彼には多額の医療費が残りました。

saddle A with B なら、より強く「厄介なものを背負うことになった」という評価が含まれます。

日本人が間違えやすいポイント

withの後ろに人を置かない

「人に仕事を負わせる」は saddle the person with the work です。

× saddle the work with the person
○ saddle the person with the work

単なる担当には使いすぎない

saddle には負担・迷惑という評価が入りやすいため、中立的に「彼女がその仕事を担当しています」と言いたいだけなら不向きです。

She is responsible for the project.
彼女がそのプロジェクトを担当しています。

She is saddled with the project.
彼女はそのプロジェクトを背負わされています。

後者は、本人が望んでいない、または仕事が重すぎるという含みがあります。

saddle upとは意味が違う

saddle up は「馬に鞍をつける」「準備して出発する」です。負担を背負わせる saddle A with B とは、後ろにつく語も意味も異なります。

詳しくは、saddle upの意味・使い方・ニュアンスをご覧ください。

思い出せないときの簡単な言い換え

saddle A with B が出てこなくても、状況に合わせて次のように言えば伝わります。

  • They gave me too much work.
    彼らは私に多すぎる仕事を与えました。
  • I have to deal with all these problems.
    私はこれらの問題をすべて処理しなければなりません。
  • They made me responsible for everything.
    彼らは私にすべての責任を負わせました。
  • The company has a lot of debt.
    その会社には多額の借金があります。

しゅみすけ(大山俊輔)

saddle が出てこないときは、「誰が何を抱えているのか」を簡単な文で説明しましょう。I have too much work. や They gave me all the responsibility. でも、状況は十分に伝わります。

まとめ

saddle A with B は「AにBという負担を背負わせる」という表現です。Aには負担する人・組織・物、with の後ろのBには仕事・借金・責任・費用・問題などが入ります。

受動態の be saddled with B は「Bを背負わされている」「厄介なBを抱えている」という意味で、会話やニュースでもよく使われます。中立的な担当を表すのではなく、望まない重荷というニュアンスがある点を押さえましょう。

ほかの句動詞・定型表現は、英熟語・定型表現のまとめから確認できます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

ご相談専門お電話番号

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

前置詞を使った英熟語の一覧