
heat upは、食べ物や飲み物を「温める」と言いたいときに便利な句動詞です。ところが、ニュースや仕事の会話では、議論・競争・状況などが「白熱する・激しくなる」という意味でもよく使われます。
さらに、Heat up the soup.のように目的語を取る形と、The soup is heating up.のように「熱くなっている」と自動詞で使う形の両方があります。この記事では、意味の仕組み、heat it upの語順、warm up・reheatとの違い、自然な例文まで整理します。
Contents
heat upの意味を最初に確認
heat upには、大きく分けて次の使い方があります。
- 食べ物・飲み物・部屋などを温める
- 物や場所が熱くなる
- 議論・競争・状況などが白熱する、激しくなる
- 人や感情を興奮・激化させる
例:I’ll heat up the soup for lunch.
昼食用にスープを温めます。
しゅみすけ(大山俊輔)
heat+upから意味を理解する
heatは「熱・熱する」、upは「上方向・増加・完成」を表します。つまりheat upの中心イメージは、温度や勢いが上がり、活発な状態へ近づくことです。
実際の温度なら「温める・熱くなる」、議論や競争なら「熱気や緊張が増す」、感情なら「興奮が高まる」という意味へ自然に広がります。

意味1|食べ物・飲み物などを温める
目的語を取って「~を温める」という他動詞として使います。電子レンジ、鍋、オーブンなど、温め方は問いません。
- Can you heat up the leftovers for dinner?
夕食に残り物を温めてくれますか。 - I heated up some milk before bed.
寝る前に牛乳を温めました。 - Let me heat up your coffee.
コーヒーを温め直しますね。 - Heat the sauce up over low heat.
そのソースを弱火で温めてください。 - I’m going to heat up a frozen meal.
冷凍食品を温めます。
語順|heat it upが正しい
「~を温める」のheat upは分離可能な句動詞です。目的語が名詞なら、upの前後どちらにも置けます。
- Heat up the soup.
- Heat the soup up.
ただし目的語がit / themなどの代名詞なら、必ずheatとupの間に置きます。
- ○ Heat it up.
- × Heat up it.
- ○ I’ll heat them up later.
- × I’ll heat up them later.
しゅみすけ(大山俊輔)
意味2|物・場所が熱くなる
目的語を置かず、自動詞で「熱くなる・温まる」という意味でも使えます。
- The oven is heating up now.
オーブンは今、温まっているところです。 - The room heats up quickly in the afternoon.
その部屋は午後になるとすぐ暑くなります。 - Be careful. The pan is heating up.
気をつけて。フライパンが熱くなっています。 - The car gets very hot when it heats up in the sun.
車は日なたで熱くなると、とても暑くなります。
The oven is heating up.は、設定温度へ向かって温度が上昇中であることを表します。単にThe oven is hot.と言えば「すでに熱い」という状態です。
意味3|議論・競争・状況が白熱する
比喩的なheat upは、議論、選挙、競争、交渉、恋愛関係などの勢い・緊張・感情が高まることを表します。
- The debate started to heat up.
議論が白熱し始めました。 - Competition is heating up in the online market.
オンライン市場で競争が激しくなっています。 - The election campaign is heating up.
選挙戦が盛り上がってきています。 - Things heated up during the meeting.
会議中に状況が緊迫してきました。 - The second half of the game really heated up.
試合の後半は本当に白熱しました。
この用法は必ずしも悪い意味ではありません。競争やスポーツが面白くなる場合にも、対立や緊張が危険なレベルへ上がる場合にも使われます。どちらかは文脈で判断します。
意味4|感情・状況を激化させる
人や出来事を主語にして「状況を激しくする・感情を高ぶらせる」という他動詞的な使い方もあります。
- His comment heated up the argument.
彼の発言で口論がさらに激しくなりました。 - The announcement heated up competition between the two companies.
その発表で2社間の競争が激化しました。 - Social media can quickly heat up public opinion.
SNSは世論を急速に過熱させることがあります。
ただし、人をわざと怒らせる意味ならprovokeやmake someone angryのほうが明確な場合もあります。
heat upとwarm upの違い
どちらも「温める・温まる」と訳せますが、温度と目的が違います。
- heat up:熱を加えて温度を上げる。食べ物・飲み物・部屋・状況に広く使う
- warm up:冷たい状態から心地よい暖かさへ。体を準備する、場を和ませる意味にも使う
I heated up the soup.なら「スープを食べられる温度まで加熱した」、I warmed up my hands.なら「手を温めた」という感覚が自然です。
運動前に体をほぐす場合は通常warm upです。heat up before exerciseとはあまり言いません。
heat upとreheatの違い
- heat up:温度を上げる。初めて温める場合にも、温め直す場合にも使える
- reheat:一度調理・加熱した物を、もう一度温める
残り物なら両方使えます。
- I heated up the leftovers.
残り物を温めました。 - I reheated the leftovers.
残り物を温め直しました。
reheatのほうが「再び」という意味を明確にします。日常会話ではheat upも非常によく使われます。
heatとheat upの違い
heatだけでも「~を加熱する」という動詞です。heat upは、温度が上がっていく変化や、十分な温度へ近づく動きをやや強く感じさせます。
- Heat the oil to 180°C.
油を180度まで加熱してください。 - Heat up the soup in the microwave.
電子レンジでスープを温めてください。
レシピや正確な温度指定ではheatがよく使われ、日常的に食べ物を温める話ではheat upが自然です。
よく使われる文型・コロケーション
- heat up food / soup / milk / leftovers:食べ物・スープ・牛乳・残り物を温める
- heat up quickly / slowly:すぐに/ゆっくり熱くなる
- start / begin to heat up:白熱し始める
- competition heats up:競争が激化する
- the debate / argument heats up:議論・口論が白熱する
- the market heats up:市場が活発になる・過熱する
- things heat up:状況が激しくなる
日本人が間違えやすいポイント
heat up itとは言わない
代名詞ならheat it upです。分離可能な句動詞では、短い代名詞を動詞とupの間へ置きます。
「暑い」をすべてheat upにしない
天気が暑くなってきた場合はIt’s getting hot.が最も自然です。heat upは、物・場所の温度が上がる過程や、状況の勢いが増すことに焦点があります。
hot upとの関係
hot upも「活気づく・激しくなる」という意味で、特にイギリス英語で見られます。国際的に広く使いやすいのはheat upです。
この句動詞が出てこなかったら?
heat upが思い出せなくても、何をどうしたいのかを簡単な英語で伝えられます。
- スープを温める → I’ll make the soup hot.
スープを熱くします。 - 電子レンジで温める → I’ll put it in the microwave for two minutes.
電子レンジに2分入れます。 - オーブンが温まっている → The oven is getting hot.
オーブンが熱くなってきています。 - 議論が白熱した → People started arguing more strongly.
みんながより強く議論し始めました。 - 競争が激しくなった → More companies are competing now.
今は、より多くの会社が競争しています。
「温度が上がる」「人々が強く議論する」「競争する会社が増える」のように、実際に起きていることへ分解すれば十分に伝わります。
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暮らしや料理で使う表現は、家事・暮らしで使う句動詞30選から場面別に復習できます。
まとめ
heat upの中心イメージは「温度や勢いが上がる」です。そこから、食べ物を温める、物や場所が熱くなる、議論・競争・状況が白熱するという意味へ広がります。
目的語が名詞ならheat up the soup / heat the soup upの両方が可能ですが、代名詞なら必ずheat it upです。まずは日常で使いやすいI’ll heat it up.と、仕事やニュースで役立つCompetition is heating up.をセットで覚えてみましょう。









