
keep on at は、主にイギリス英語で「人に同じことを何度もしつこく言う」「頼み続ける」という意味で使われます。
たとえば、家族から何度も部屋を片づけるよう言われたり、同僚から返事を急かされたりする場面です。単に一度お願いするのではなく、相手がうんざりするほど繰り返すニュアンスがポイントです。
Contents
keep on atの意味を先に確認
基本の形は keep on at someone です。
- keep on at+人:人に何度もしつこく言う
- keep on at+人+about+名詞:あることについて人に繰り返し言う
- keep on at+人+to do:~するよう人に何度も言う
My mum keeps on at me about my room.
母は部屋のことを何度もしつこく言ってきます。
He kept on at me to apply for the job.
彼はその仕事に応募するよう私に何度も言いました。
米国でも意味が通じる場合はありますが、現代の日常英語では特にイギリス英語らしい表現です。より広く通じる言い方なら keep asking、keep reminding、否定的な響きを明確にするなら nag が使えます。
しゅみすけ(大山俊輔)
keep+on+atから意味を理解する
keep は「ある状態を保つ」、on は「続けて」、at は「対象へ向けて」という感覚を持ちます。組み合わせると、言葉や要求を特定の人へ向け続けるイメージになります。
そのため、話し手が「繰り返し」を客観的に述べる場合もありますが、多くの場合は「しつこい」「いい加減にしてほしい」という軽い不満を伴います。

よく使われる文型と例文
keep on at someone
何についてかが文脈で明らかなときは、人だけを続けます。
Stop keeping on at me. I said I’ll do it.
何度も言うのはやめて。やるって言ったでしょう。
She kept on at him until he finally agreed.
彼女は彼がようやく同意するまで何度も言い続けました。
keep on at someone about something
about の後ろに、繰り返し話題にする事柄を置きます。
My manager keeps on at us about meeting deadlines.
上司は締め切りを守ることについて私たちに何度も言います。
They’re always keeping on at me about saving money.
彼らはお金を貯めることについて、いつも私にしつこく言います。
keep on at someone to do something
相手にしてほしい具体的な行動は to+動詞の原形 で表せます。
I kept on at Jake to call the client back.
私はジェイクに顧客へ折り返すよう何度も言いました。
She’s been keeping on at me to see a doctor.
彼女は医者に診てもらうよう、ずっと私に言い続けています。
語順・目的語・活用形
keep on at は、人を at の後ろに置く一続きの表現です。句動詞を分離して keep someone on at とはしません。
- ○ keep on at him
- × keep him on at
代名詞も同じ位置です。
- keep on at me / you / him / her / us / them
活用するのは keep です。
- 現在形:keep / keeps on at
- 過去形:kept on at
- 進行形:be keeping on at
- 現在完了進行形:have been keeping on at
Why do you keep on at me?
どうして私に何度も言うのですか。
He has been keeping on at us all week.
彼は今週ずっと私たちにしつこく言い続けています。
keep on atと似た表現の違い
keep on doingとの違い
keep on doing は「~し続ける」で、続く行動そのものに焦点があります。
She kept on talking.
彼女は話し続けました。
She kept on at me.
彼女は私に同じことを何度も言いました。
at の後ろには、言葉を向けられる「人」が来るのが基本です。
keep atとの違い
keep at something は、仕事や練習を「根気よく続ける」という前向きな意味でよく使われます。
Keep at it and you’ll improve.
根気よく続ければ上達します。
一方、keep on at someone は人へ繰り返し要求を向けるため、うるさく感じさせることがあります。
nagとの違い
nag someone も「人にしつこく小言を言う」です。nag は単語自体に否定的な評価が強く、keep on at は「繰り返し続けた」という仕組みをより具体的に表します。
Don’t nag me about the dishes.
皿洗いのことで何度も小言を言わないで。
関連する用法は、nag atの意味・使い方でも解説しています。
remindとの違い
remind は「忘れないよう念を押す」で、必ずしもしつこさを含みません。仕事で角を立てずに言うなら、keep on at より remind のほうが安全です。
Could you remind me tomorrow?
明日、念のため知らせてもらえますか。
日本人が間違えやすいポイント
atの直後に話題を置かない
基本は keep on at someone about something です。「締め切りについて私にしつこく言う」なら、keep on at me about the deadline とします。
普通の依頼に使うと不満の響きが出る
自分が相手に頼み続けていることを I keep on at him. と言うと、自分でも「しつこく言っている」と認める響きになります。中立的に伝えるなら I’ve reminded him several times. が自然です。
アメリカ英語で最優先の表現ではない
幅広い相手に確実に通じる英語を選びたい場合は、keep asking someone to do や keep reminding someone to do に言い換えましょう。
この句動詞が出てこなかったら?簡単な英語で言い換える
- 何度も頼む:I asked him many times.
- ~するよう頼み続ける:I kept asking her to do it.
- 何度も念を押す:I reminded them again and again.
- もうしつこく言わないで:Please stop asking me again and again.
しゅみすけ(大山俊輔)
日常・仕事で使える会話例
A: Have you booked the dentist yet?
A:もう歯医者を予約した?
B: Not yet. Please don’t keep on at me about it.
B:まだ。何度もそのことを言わないで。
A: Did Ben send the revised file?
A:ベンは修正版を送りましたか。
B: Not yet. I’ll keep on at him until he does.
B:まだです。送るまで何度か催促します。
A: Why did you finally join the gym?
A:どうして結局ジムに入ったの?
B: Maya kept on at me to exercise more.
B:マヤがもっと運動するよう何度も言ってきたんです。
まとめ
keep on at は、主にイギリス英語で「人に同じことを何度もしつこく言う・頼み続ける」を表します。
- 基本語順は keep on at+人
- 話題は about+名詞
- 求める行動は to+動詞の原形
- 代名詞も at の後ろに置き、分離しない
- 中立的に言うなら keep asking / keep reminding が便利
ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。
keepを使うほかの表現もまとめて確認したい方は、keepを使った句動詞一覧をご覧ください。









