put byの意味は?「将来のために取っておく」の使い方・語順とput asideとの違い

put byの意味・使い方・語順を解説するアイキャッチ画像

put by は、「お金や食料などを、将来必要になるときのために取っておく・蓄えておく」という句動詞です。

たとえば、毎月少しずつお金を残す、冬に備えて食料を蓄える、といった場面で使えます。ただし、現代の日常英語では put asidesave のほうが一般的です。put by は特にイギリス英語や、やや昔ながらの文章で見かける表現として押さえておくとよいでしょう。

put byの意味を先に確認

put by の基本的な意味は、次の1つです。

put something by:何かを将来のために取っておく・蓄える

  • We put a little money by every month.
    私たちは毎月少しずつお金を蓄えています。
  • She had put some food by for the winter.
    彼女は冬に備えて食料を蓄えていました。

対象になるのは、お金・食料・燃料など、後で役立つ物が中心です。「今は使わず、必要なときまで確保しておく」というニュアンスがあります。

しゅみすけ(大山俊輔)

put by は「すぐ使わず、将来の自分のそばに残しておく」感覚です。意味は難しくありませんが、会話では put aside や save のほうが使いやすい表現です。

put+byから意味の仕組みを理解する

put は「ある場所・状態に置く」、by には「そばに」「手元に」という感覚があります。

そこで put by は、必要な物を使ってしまわず、将来取り出せるように「手元の別の場所へ置いておく」というイメージになります。

putは置く、byはそばに取っておく、put byは将来のために蓄えるというコアイメージ

by を単に「〜によって」と訳すと意味がつながりません。ここでは stand by の「そばにいる」にも通じる、「近くに残しておく」という感覚で捉えましょう。

ネイティブが感じるニュアンスと使用頻度

put by には、ぜいたくをせず、少しずつ備えを作るような堅実な響きがあります。特に put money by は、将来や万一に備えてお金を残しておくことを表します。

一方、現代の会話で積極的に使われる頻出表現とは言いにくく、主にイギリス英語で、やや古風に感じられることがあります。自分で話すときは put aside や save を選び、put by は読んだり聞いたりしたときに意味が分かるようにしておく、という学び方でも十分実用的です。

語順:put byは分離可能な句動詞

put by は目的語を取る他動詞で、目的語を put と by の間に置ける分離可能な句動詞です。

  • put some money by
  • put by some money

どちらも「いくらかお金を取っておく」という意味ですが、put some money by のように目的語を間に置く形がよく見られます。

目的語が代名詞なら、必ず間に置きます。

  • 正:Put it by for later.
  • 誤:Put by it for later.

しゅみすけ(大山俊輔)

代名詞の語順は put it by です。ただ、実際の会話なら Save it for later. や Put it aside for later. のほうが自然で伝わりやすい場面が多いでしょう。

put byのよく使われる形

put money by

将来に備えてお金を取っておく、貯めておくという代表的な組み合わせです。

  • I try to put some money by each payday.
    給料日ごとに、いくらかお金を取っておくようにしています。
  • They put enough money by to cover emergencies.
    彼らは緊急時に対応できるだけのお金を蓄えました。
  • Have you put anything by for retirement?
    老後のために何か蓄えていますか。

put something by for+目的

何のために取っておくのかは for+名詞 で示せます。

  • She puts a little by for unexpected expenses.
    彼女は予想外の出費に備えて少しずつ蓄えています。
  • We put these supplies by for the storm season.
    私たちは嵐の季節に備えて、これらの物資を取っておきました。
  • He put part of his bonus by for a rainy day.
    彼は万一に備えて、ボーナスの一部を取っておきました。

for a rainy day は「万一のときのために」という定番表現です。

日常・仕事・家庭での例文

  • I’ve put a little money by in case the washing machine breaks.
    洗濯機が壊れた場合に備えて、少しお金を取ってあります。
  • We should put something by before business slows down.
    仕事が暇になる前に、いくらか蓄えておいたほうがいいでしょう。
  • My grandmother always put food by for winter.
    祖母はいつも冬に備えて食料を蓄えていました。
  • She put part of her earnings by for her daughter’s education.
    彼女は娘の教育のために、収入の一部を取っておきました。
  • Even a small amount put by each month can help.
    毎月取っておく金額が少額でも、助けになります。

put by・put aside・save up・put awayの違い

表現中心的な意味使用感
put by将来に備えてお金・物を蓄える主に英、やや古風・文章的
put aside後で使うために脇へ分けておく現代英語で一般的。お金以外にも使える
save / save upお金を貯める/目標額まで貯める会話で最も使いやすい
put away物を片づける/お金を蓄える保管場所へしまう感覚が強い

put byとput aside

どちらも「取っておく」ですが、put aside は現代の日常英語で自然に使え、時間・感情・問題などにも広く使えます。put by は、将来のためのお金や物資を蓄える意味にほぼ限られます。

  • I put aside ¥10,000 every month.
    毎月1万円を取っておきます。
  • I put ¥10,000 by every month.
    毎月1万円を蓄えます。(やや古風)

put byとsave up

save up は、旅行・車・住宅など、具体的な目標のために金額を積み上げる感覚があります。

  • I’m saving up for a trip to London.
    ロンドン旅行のために貯金しています。
  • I put some money by for emergencies.
    緊急時に備えていくらか蓄えました。

目標達成なら save up、将来への備えなら put by という違いが見えます。ただし現代英語では、後者も save money for emergencies と言うのが自然です。

日本人が間違えやすい点

byを「〜によって」と訳さない

put by の by は受動態の「〜によって」ではありません。put と組み合わさり、「手元に別置きしておく」という働きをします。

「そばに置く」という物理的意味だけで使わない

put by は、単にコップを机のそばへ置く表現ではありません。「将来使うために残す」という目的が含まれます。

現代会話では無理に使わなくてよい

意味を知る価値はありますが、自分で話すときは save moneyput money asidekeep some food for later などのほうが自然で安全です。

この句動詞が出てこなかったら?しゅみすけ式の簡単な言い換え

put by を思い出せないときは、「何を」「いつのために」残すのかを直接言えば伝わります。

  • I save some money every month.
    毎月いくらか貯金しています。
  • I keep this money for emergencies.
    このお金は緊急時のために取ってあります。
  • We keep extra food for winter.
    冬のために余分な食料を取ってあります。
  • Don’t use it now. We’ll need it later.
    今は使わないでください。後で必要になります。

しゅみすけ(大山俊輔)

put by が出てこなくても、I save some money every month. で十分です。「難しい句動詞を思い出す」より、「何を何のために残すか」を簡単な英語で伝えましょう。

関連表現

まとめ

put by は「お金・食料などを将来のために取っておく、蓄える」という句動詞です。put は「置く」、by は「そばに・手元に」という感覚で、「今は使わず、必要なときまで別にしておく」と理解できます。

語順は put money by、代名詞なら put it by です。ただし、現代の会話では put asidesave のほうが一般的です。put by は、見聞きしたときに「将来への備え」と理解できるようにしておきましょう。

putを使うほかの表現もまとめて確認したい方は、putを使った句動詞一覧をご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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