mark upの意味は?「価格を上げる・修正を書き込む」の使い方と語順

mark upの意味・使い方・語順を表すアイキャッチ画像

mark upには、主に「商品の価格を上げる・原価に利益分を上乗せする」と「文書に修正やコメントを書き込む」という2つの意味があります。

値段の話と文章の修正では、まったく違う表現に見えるかもしれません。しかし、どちらにも元のものに新しい印や情報を加えるという共通イメージがあります。この記事では、mark upの意味、語順、自然な使い方、mark downや一語のmarkupとの違いを例文で整理します。

mark upの主な意味は2つ

  1. 価格を上げる・利益分を上乗せする
  2. 文書に修正・コメントを書き込む

どちらの意味かは、目的語を見ると判断しやすくなります。商品やpriceが続けば価格、document・draft・manuscriptなどが続けば文書への書き込みです。

mark+upから意味を理解する

markは「印を付ける」、upは「上へ・程度を高くする・仕上げる」という感覚を持ちます。

値段では、元の価格より高い数字の印を付けることで「価格を上げる」になります。文書では、元の原稿に修正記号やコメントを加えていくことで「修正を書き込む」になります。

mark upの価格を上げる・修正を書き込むという2つの用法の解説図

意味1:商品の価格を上げる・上乗せする

小売店や販売会社が、原価・仕入れ価格に利益分を加えて販売価格を設定するときに使います。単なる市場価格の上昇よりも、売り手が意図的に価格を設定することへ意識が向きます。

  • The store marked up the price by 20%.
    その店は価格を20%上乗せしました。
  • Imported goods are often marked up considerably.
    輸入品にはかなりの上乗せ価格が付けられることがよくあります。
  • They marked the bags up before the holiday season.
    彼らはホリデーシーズン前にバッグを値上げしました。
  • Why has this item been marked up?
    なぜこの商品は値上げされたのですか。

値上げした割合ならby+割合、元の価格と新しい価格を示すならfrom A to Bが使えます。

  • They marked it up by 15%.
    彼らはそれを15%値上げしました。
  • The price was marked up from $80 to $100.
    価格は80ドルから100ドルに引き上げられました。

しゅみすけ(大山俊輔)

mark upは、価格が自然に上がったというより、売り手が価格に利益分などを加えた場面に向いています。単に「値段が上がった」なら、The price went up.でも十分です。

意味2:文書へ修正やコメントを書き込む

原稿、契約書、レポート、デザイン案などに、修正記号・コメント・変更案を書き込むこともmark upで表せます。紙に赤ペンで書く場面だけでなく、PDFや共有文書へ注釈を入れる場面でも使われます。

  • I marked up the draft before the meeting.
    会議前に草案へ修正を書き込みました。
  • Could you mark up this document with your comments?
    この文書にコメントを書き込んでもらえますか。
  • The editor marked the manuscript up in red.
    編集者は原稿に赤字で修正を入れました。
  • She sent back a heavily marked-up copy.
    彼女は修正がたくさん書き込まれた原稿を返送しました。

この意味では、単に誤りを直すだけでなく、変更箇所が見えるように印や注釈を加えるニュアンスがあります。

mark upの語順|mark it upが正しい

mark upは目的語を取る分離可能な句動詞です。名詞の目的語は、upの後ろにもmarkとupの間にも置けます。

  • mark up the document
  • mark the document up

目的語がit・themなどの代名詞なら、必ずmarkとupの間に入れます。

  • Please mark it up.(○)
    それに修正を書き込んでください。
  • Please mark up it.(×)
  • They marked them up by 10%.(○)
    彼らはそれらを10%値上げしました。

過去形・過去分詞はmarked upです。

markup・mark-up・marked-upとの違い

スペースの有無やハイフンによって、文の中での役割が変わります。

役割 意味・例
mark up 動詞句 価格を上げる/文書へ書き込む
markup / mark-up 名詞 上乗せ額・上乗せ率/文書への修正
marked-up 形容詞 値上げされた/修正が書き込まれた
  • The retailer added a 30% markup.
    小売店は30%の上乗せを加えました。
  • Please review the marked-up document.
    修正が書き込まれた文書を確認してください。

また、IT分野のmarkup languageは、文書の構造や表示方法をタグなどで示す「マークアップ言語」です。HTMLのMもmarkupを表します。

markupとmarginの違い

価格の話では、markupmarginを混同しやすいので注意しましょう。

  • markup:原価を基準に、いくら上乗せしたか
  • margin:販売価格を基準に、利益がどれくらいか

たとえば原価100円の商品を125円で売る場合、上乗せ額は25円です。原価100円を基準にするとmarkupは25%、販売価格125円を基準にするとmarginは20%になります。

日常会話で細かな計算が不要なら、They added 25 yen to the price.のように、加えた金額を直接言うほうが分かりやすいこともあります。

mark upと似た表現の違い

mark upとraise the price

raise the priceは、理由を問わず「価格を上げる」と言える一般的な表現です。mark upは、売り手が原価などに一定額・一定割合を上乗せする感覚が強くなります。

  • They raised the price because costs increased.
    コストが上がったため、価格を引き上げました。
  • They marked up the wholesale price by 40%.
    卸売価格に40%を上乗せしました。

mark upとedit

editは内容を実際に直し、完成度を高める広い表現です。mark upは、原稿の上に変更案や注意点を見える形で記すことに焦点があります。

  • I edited the report.
    レポートを編集しました。
  • I marked up the report for the writer.
    書き手向けにレポートへ修正案を書き込みました。

mark upとhighlight

highlightは、重要な部分へ色を付けたり目立たせたりすることです。mark upには、囲む・消す・矢印を書く・コメントを付けるなど、より広い注釈作業が含まれます。

mark upとmark down

mark upは価格を上げ、mark downは価格を下げます。買い物の場面で「値下げされている」と言う方法は、be marked downとgo on saleの違いで詳しく解説しています。

日本人が間違えやすいポイント

価格が自然に上がった場面では使わない

物価や株価が市場の動きで上昇したなら、mark upよりgo upriseincreaseが自然です。

  • Food prices have gone up.
    食料品の価格が上がりました。
  • The store marked up imported cheese.
    その店は輸入チーズに上乗せ価格を付けました。

文書を完成版へ直接直すこととは少し違う

mark upは、変更箇所が分かるように印を加える段階でよく使います。修正内容を反映して完成版を作ることを言いたいなら、reviseeditが適しています。

mark upが出てこないときの簡単な言い換え

mark upを思い出せなくても、基本動詞で十分に伝えられます。

  • The store made the price higher.
    店が値段を高くしました。
  • They added 20% to the price.
    価格に20%を加えました。
  • I wrote my comments on the document.
    文書にコメントを書きました。
  • I showed the parts that need to change.
    変更が必要な部分を示しました。

しゅみすけ(大山俊輔)

mark upが出てこなければ、「値段に何を加えたのか」「文書に何を書いたのか」をそのまま説明しましょう。add、write、showのような基本動詞だけでも、状況は十分に伝わります。

会話で使ってみよう

A: Why is this bag so expensive here?
どうしてこのバッグはここではこんなに高いのですか。

B: Imported items are sometimes marked up quite a bit.
輸入品にはかなり上乗せされることがあります。


A: Is the contract ready?
契約書はできていますか。

B: Almost. I marked it up with a few comments.
ほぼできています。いくつかコメントを書き込みました。

まとめ

  • mark upは「価格を上げる・利益分を上乗せする」
  • 文書へ「修正やコメントを書き込む」という意味もある
  • 代名詞はmark it upのように真ん中へ置く
  • 名詞の「上乗せ額・上乗せ率」はmarkup / mark-up
  • markupは原価基準、marginは販売価格基準
  • 価格が自然に上がるならThe price went up.が簡単で自然

関連表現をまとめて学びたい方は、句動詞一覧英熟語・定型表現の親記事もご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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