
reckon withは、「~を考慮に入れる」「~に対処する」、そしてa force to be reckoned withの形で「無視できない実力者・勢力」を表す英語表現です。
一見すると意味がばらばらに見えますが、共通しているのは、相手や問題を無視せず、現実に影響する存在として向き合うという感覚です。本記事では、語順、自然な例文、似た表現との違いまで整理します。
Contents
reckon withの基本的な意味
reckon withには、主に次の3つの意味があります。
- 要素を考慮に入れる
- 難しい問題・状況に対処する
- 人や組織を無視できない相手と認める
目的語には、費用・遅れ・反対意見・競争・自然の力など、こちらの計画や行動に影響するものが置かれます。
We need to reckon with rising costs.
私たちは上昇する費用を考慮に入れる必要があります。
The company must reckon with stronger competition.
その会社は、より激しい競争に対処しなければなりません。
She is a leader to be reckoned with.
彼女は無視できない実力を持つリーダーです。
なぜ「考慮する」「対処する」という意味になるのか
reckonには、もともと「数える・計算する・判断する」という意味があります。そこにwithが続くと、ある要素を自分の判断や計画と一緒に扱うイメージになります。
つまり、reckon withは単に頭の中で思い浮かべるのではなく、その存在が結果に影響すると認めたうえで判断する表現です。
費用をreckon withするなら予算に織り込み、問題をreckon withするなら対応を考え、強敵をreckon withするなら軽視せず備えます。

しゅみすけ(大山俊輔)
よく使う語順と文法
reckon with+名詞
基本の語順は、reckon with+考慮・対処する対象です。
We didn’t reckon with the weather.
私たちは天候を考慮に入れていませんでした。
You have to reckon with local opposition.
地域の反対意見を考慮しなければなりません。
The team is reckoning with several injuries.
そのチームは複数のけが人という問題に対処しています。
have to/must reckon with
reckon withは、避けられない現実を表すことが多いため、have toやmustと相性がよい表現です。
We’ll have to reckon with a smaller budget next year.
来年は、より少ない予算であることを考慮しなければなりません。
Any new policy must reckon with the needs of working parents.
どのような新政策も、働く親のニーズを考慮しなければなりません。
a force to be reckoned with
a force to be reckoned withは非常によく使われる定型表現で、「無視できない存在」「侮れない実力者」という意味です。
That small startup has become a force to be reckoned with.
その小さな新興企業は、無視できない存在になりました。
She’s a force to be reckoned with in the fashion industry.
彼女はファッション業界で侮れない存在です。
必ずしも怖い相手を指すわけではありません。能力・影響力・勢いがあり、真剣に受け止める必要があるという、評価を含んだ言い方です。
日常会話・仕事で使える例文
仕事・計画
We need to reckon with possible delays.
起こり得る遅延を考慮に入れる必要があります。
The original plan didn’t reckon with remote workers.
当初の計画は、リモート勤務者を考慮していませんでした。
Management is reckoning with a shortage of experienced staff.
経営陣は経験豊富な人材の不足に対処しています。
暮らし・旅行
We hadn’t reckoned with how crowded the trains would be.
電車がどれほど混雑するかを考慮していませんでした。
If we drive, we’ll have to reckon with traffic.
車で行くなら、渋滞を見込んでおく必要があります。
Living abroad means reckoning with cultural differences.
海外で暮らすということは、文化の違いと向き合うことでもあります。
人・競争相手
Don’t underestimate Maya. She’s a competitor to be reckoned with.
マヤを甘く見ないで。彼女は侮れない競争相手です。
The new restaurant is already a force to be reckoned with.
その新しいレストランは、すでに無視できない存在です。
reckon withと似た表現の違い
reckon withとfactor inの違い
factor inは、費用・時間・リスクなどを計算や判断へ具体的に織り込む表現です。
reckon withは計算要素だけでなく、反対意見・困難・強敵など、無視できない現実全般に使えます。
Factor in the delivery fee.
配送料を計算に入れてください。
We must reckon with public criticism.
世間からの批判を無視せず考慮しなければなりません。
reckon withとcontend withの違い
contend withは、すでに存在する深刻な問題や困難と格闘しながら対処する感じが強い表現です。
reckon withは、問題が起きる前に影響を見込む場合にも、起きた問題へ向き合う場合にも使えます。
Hospitals are contending with a staff shortage.
病院は人手不足という難題に対処しています。
The plan must reckon with future staff shortages.
その計画では将来の人手不足を考慮する必要があります。
reckon withとbe up againstの違い
be up againstは、「難題・強敵に直面している」という現在の状況を表します。
reckon withは、その難題や相手を無視できないものとして認識し、判断や対応に入れることへ焦点があります。
日本人が間違えやすいポイント
reckon aboutとはしない
「~について考慮する」からaboutを使いたくなりますが、この意味ではreckon withが基本です。
× We need to reckon about the cost.
○ We need to reckon with the cost.
カジュアルな「~だと思う」と混同しない
特にイギリス英語では、I reckon …が「~だと思う」という会話表現になります。
I reckon he’ll be late.
彼は遅れると思うよ。
このreckonは目的語となる節を直接続ける用法で、reckon with+名詞とは意味も形も異なります。
人に使うときは文脈に注意する
someone to be reckoned withは、その人を「考慮する」という意味ではなく、「軽視できない人物」「侮れない相手」という評価です。
この表現が出てこないときの簡単な言い換え
reckon withがすぐに出てこなくても、基本語で十分に伝えられます。
- We need to think about the cost.
費用について考える必要があります。 - We need to plan for bad weather.
悪天候に備えて計画する必要があります。 - We have to deal with this problem.
この問題に対処しなければなりません。 - She is very strong. Don’t underestimate her.
彼女はとても強いです。甘く見ないでください。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
reckon withの中心は、無視できない存在として向き合うことです。
- 費用・天候・リスクなどを考慮に入れる
- 難しい問題や現実に対処する
- a force to be reckoned withで無視できない実力者・勢力
単なる「考える」よりも、その要素が結果へ影響すると認め、判断や行動に反映させるニュアンスがあります。まずはWe need to reckon with …とa force to be reckoned withの2つを会話のかたまりとして覚えると使いやすくなります。
英熟語や定型表現を体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もあわせてご覧ください。









