
Can I run something by you?と言われて、「何かを持ってあなたのそばを走る?」と戸惑うことがあります。しかし、仕事や日常会話で使うこの表現に、実際に走る意味はありません。
先に結論を言うと、run something by someoneは「案・予定・質問などを人に伝えて、意見や確認、許可を求める」という意味です。
Can I run an idea by you?
ちょっとアイデアを聞いてもらってもいい?
Let me run it by my manager first.
まず上司に確認させてください。
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run something by someoneの意味
この表現は、完成前の案や、決める前に確認したい内容を相手へ持っていき、反応をもらうときに使います。日本語では文脈によって、次のように訳せます。
- 案を聞いてもらう
- 意見をもらう
- 相談する
- 確認を取る
- 許可を求める
単に情報を伝えるだけではなく、相手がどう思うか、問題がないかを確かめるところまで含むのがポイントです。
しゅみすけ(大山俊輔)
run+内容+by+人から意味を理解する

runには「走らせる・動かす・通す」という感覚があります。byは「人のそばを通る」です。そこから、案や質問を相手の前に通して、見たり聞いたり判断したりしてもらうイメージになります。
つまり、run an idea by Kenなら「アイデアをKenの前に通す」から、「Kenにアイデアを聞いてもらい、反応をもらう」へ意味が広がります。
語順はrun+内容+by+人
基本の語順は次のとおりです。
run+内容+by+人
- run this idea by Sarah
- run the plan by the team
- run it by my boss
内容を代名詞にすると、最もよく使われる形はrun it by+人です。
I’ll run it by her.
彼女に確認してみます。
Can you run this by them?
これを彼らに確認してもらえる?
× I’ll run her by it.とはしません。「確認してもらう内容」がrunの直後、「確認する人」がbyの後ろです。
somethingはそのまま使える
Can I run something by you?は決まり文句のようによく使われます。「ちょっと相談したいことがあるんだけど」「少し聞いてもらっていい?」という自然な切り出しです。
よく使う文型
- Can I run something by you?:少し相談してもいい?
- Let me run it by …:……に確認させてください
- I need to run this by …:これを……に確認する必要があります
- Did you run it by …?:……には確認した?
- Why don’t you run it by …?:……に相談してみたら?
活用はrun – ran – runです。
- 現在:I usually run major changes by my team.
- 過去:I ran the idea by my manager yesterday.
- 現在完了:I’ve already run it by legal.
仕事で使える自然な例文
I’d like to run the new schedule by you.
新しい日程についてご確認いただきたいです。
Before we send the email, let’s run it by the legal team.
メールを送る前に、法務チームに確認してもらいましょう。
I ran the proposal by my boss, and she approved it.
上司に提案を確認してもらったところ、承認されました。
Could you run these numbers by Finance?
この数字を経理に確認してもらえますか。
We should run the design by the client before making changes.
変更する前に、そのデザインをクライアントに見てもらうべきです。
日常会話で使える例文
Can I run a travel plan by you?
旅行プランをちょっと聞いてもらっていい?
I need to run the date by my husband.
その日程を夫に確認しないといけません。
She ran a few gift ideas by me.
彼女はプレゼントの案をいくつか私に相談しました。
Run it by me before you book anything.
何か予約する前に、私にも確認してね。
check withとの違い
run something by someoneとcheck with someoneは、どちらも「人に確認する」と訳せますが、焦点が違います。
- run something by someone:案・内容を相手に提示し、意見や承認をもらう
- check with someone:事実、可否、予定などを相手に確認する
I’ll run the proposal by my manager.
提案を上司に見せて、意見・承認をもらいます。
I’ll check with my manager about the meeting time.
会議時間について上司に確認します。
ただし実際の会話では重なる場面も多く、特に許可を取る文脈ではどちらも自然に使えます。
run through・go overとの違い
run throughやgo overは、資料・手順・内容を「一通り確認する」ことです。一方、run something by someoneでは、内容を別の人に示して反応をもらうことが中心です。
- Let’s run through the presentation.:プレゼンを通しで確認しよう
- Let me run the presentation by Maya.:プレゼンをMayaに見てもらおう
「ざっと確認する・通しで練習する」の用法は、run throughの意味と使い方で詳しく解説しています。
日本人が間違えやすいポイント
byの後ろは確認する人
run it by my bossでは、itが確認してもらう内容、my bossが確認する人です。日本語の「上司にそれを確認する」と語順が違って見えるため、かたまりで覚えるのが安全です。
正式な承認を保証する表現ではない
run it by someoneは、相手に意見や了承を求めるカジュアルな表現です。契約・法務などで正式な承認手続きを明示するなら、get approval fromやhave something approved byがより明確です。
人をrunの直後へ置かない
run someone by somethingではなく、run something by someoneです。内容が先、人が後、と覚えましょう。
この句動詞が出てこなかったら?
run something by someoneを思い出せなくても、「内容を伝える」「意見や許可を求める」と動作を分ければ、簡単な英語で伝えられます。
- Can I tell you my idea and ask what you think?
私のアイデアを話して、どう思うか聞いてもいい? - I want to ask my manager if this is okay.
これでよいか上司に聞きたいです。 - Please show this plan to Sarah before we start.
始める前に、この計画をSarahに見せてください。 - I need to get my boss’s approval first.
まず上司の承認を得る必要があります。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
run something by someoneは、「案や予定を人に伝え、意見・確認・許可を求める」という句動詞です。
- 基本語順はrun+内容+by+人
- 代名詞ではrun it by me / her / them
- Can I run something by you?は「少し相談していい?」
- check withより、案を提示して反応をもらう感覚が強い
- 忘れたらtell+ask what you thinkで言い換えられる
句動詞を体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもあわせてご覧ください。
runの句動詞をまとめて学ぶ:runを使った句動詞一覧|意味・使い方・語順を整理









