run throughの意味は?「ざっと確認する・通しで練習する・頭をよぎる」の使い方

run throughの意味・使い方・go overとの違いを解説するアイキャッチ

run throughは、会議の議題を「ざっと確認する」、プレゼンを「通しで練習する」、考えが「頭をよぎる」などを表す句動詞です。

意味が多く見えますが、共通するのは「ある範囲を、入口から出口まで通り抜ける」というthroughの感覚。この記事では、自然な使い方・語順・例文、go overやwalk throughとの違いまで分かりやすく解説します。

run throughの主な意味

会話で特によく使う意味は、次の3つです。

  • 内容をざっと確認する
  • 最初から最後まで通して練習する
  • 考え・記憶などが頭をよぎる

ほかに、お金や物資を短期間で「使い果たす」という用法もあります。

run throughの3つの意味を例文で比較する解説図

なぜ「確認する」「練習する」になる?

runには「走る」だけでなく、物事を動かす・進行させるという意味があります。throughは「一方から入り、反対側まで通り抜ける」感覚です。

そのためrun throughは、資料・予定・演目などを最初から最後まで一度進めてみるイメージになります。そこから「一通り確認する」「通しで練習する」という意味が生まれます。

しゅみすけ(大山俊輔)

「細部を一つずつ研究する」というより、まず全体の流れを最後まで通す感覚です。会議や発表前にとても使いやすい表現ですよ。

意味1:内容をざっと確認する

議題、予定、要点、手順などを一通り確認するときに使います。仕事だけでなく、旅行の予定や買い物リストなど日常的な場面にも自然です。

Let’s run through the agenda before everyone arrives.
みんなが来る前に、議題をざっと確認しましょう。

Can we run through tomorrow’s schedule?
明日の予定を一通り確認できますか?

I’ll quickly run through the main points.
主なポイントを手短に確認します。

We ran through the shopping list in the car.
私たちは車の中で買い物リストを一通り確認しました。

意味2:最初から最後まで通して練習する

プレゼン、演劇、曲、面接の受け答えなどを本番と同じ順序で一度通すときに使います。日本語の「通し稽古をする」「リハーサルする」に近い用法です。

Let’s run through the presentation one more time.
プレゼンをもう一度、最初から最後まで通して練習しましょう。

We ran through the scene after school.
私たちは放課後、その場面を通しで練習しました。

Could we run through my answers before the interview?
面接前に、私の受け答えを一通り練習してもらえますか?

The band ran through the song twice.
バンドはその曲を2回通して演奏しました。

意味3:考え・記憶が頭をよぎる

run through one’s mind/headの形で、考え・疑問・記憶などが頭の中をさっと通る様子を表します。自分が意識して考えるというより、自然に浮かんでくるニュアンスです。

A strange thought ran through my mind.
妙な考えが頭をよぎりました。

Her last words kept running through my head.
彼女の最後の言葉が何度も頭の中を巡っていました。

A lot of questions ran through his mind.
たくさんの疑問が彼の頭をよぎりました。

Memories of our trip ran through my mind.
私たちの旅行の思い出が頭をよぎりました。

意味4:お金などを短期間で使い果たす

やや批判的な響きを伴って、お金・貯金・物資などを短期間で大量に使うことも表します。

He ran through his savings in less than a year.
彼は1年もたたないうちに貯金を使い果たしました。

We ran through all the printer paper this week.
今週、プリンター用紙を全部使い切ってしまいました。

単に「なくなった」と言いたいなら、より基本的なuse uphave no ~ leftでも十分伝わります。

run throughの語順とよく使う形

run through+内容

最も基本的な形です。throughの後ろに、確認・練習する対象を置きます。

run through the plan(計画を一通り確認する)
run through the lines(せりふを通して練習する)
run through it(それを一通り確認する)

run throughは基本的に分離させず、代名詞でもrun through itとします。run it throughを、今回の「内容を一通り確認する」の基本形として覚えないようにしましょう。

run+人+through+内容

run someone through somethingは、「人に手順や内容を一通り説明する」という形です。

Can you run me through the check-in process?
チェックインの手順を一通り説明してもらえますか?

She ran the new staff through the safety rules.
彼女は新人スタッフに安全規則を一通り説明しました。

run through one’s mind / head

「頭をよぎる」では、主語は考え・記憶・疑問です。

One question ran through my mind.
ある疑問が頭をよぎりました。

しゅみすけ(大山俊輔)

「私は頭の中で質問を走らせた」と日本語から組み立てず、A question ran through my mind.をひとかたまりで覚えると自然です。

run throughとgo overの違い

どちらも「確認する」ですが、焦点が少し違います。

  • run through:全体の順序や流れを一度通す。比較的テンポが速く、練習の意味にもなる
  • go over:内容を見直す・検討する。間違いや細部を確かめる場面にも向く

Let’s run through the agenda.
議題を順番に一通り確認しましょう。

Let’s go over the figures carefully.
数字を注意深く見直しましょう。

実際の会話では重なる場面もありますが、「全体の流れを通す」ならrun through、「中身を見直す」ならgo overと考えると選びやすくなります。

run throughとwalk throughの違い

  • run through:手短に全体を確認する/通しで練習する
  • walk someone through:相手が理解できるよう、段階を追って詳しく案内する

I’ll run you through the plan.
計画を一通り説明します。

I’ll walk you through the setup step by step.
設定方法を一段階ずつ説明します。

walk throughの詳しい語順と使い方は、walk throughの専門記事で確認できます。

日本人が間違えやすいポイント

必ずしも「走って通り抜ける」ではない

He ran through the park.なら「彼は公園を走り抜けた」という文字どおりの意味です。一方、We ran through the plan.では、planを物理的に走り抜けるわけではなく「計画を一通り確認した」という比喩的な意味です。

「細かく説明する」と決めつけない

run throughは全体を素早く通すことも多い表現です。初心者に一段階ずつ丁寧に説明するならwalk throughが合いやすくなります。

ran throughの形にも慣れる

runの過去形はran、過去分詞はrunです。

We ran through the plan yesterday.
昨日、計画を一通り確認しました。

We’ve run through every possible question.
考えられる質問はすべて一通り確認しました。

簡単な英語で言い換えるなら

run throughがすぐ出てこなくても、意味を直接伝えれば大丈夫です。

  • ざっと確認する → check the main points
  • 通しで練習する → practice it from start to finish
  • 頭をよぎる → I suddenly thought about it.
  • 使い果たす → use all of it / have none left

Let’s check the main points.
主なポイントを確認しましょう。

Let’s practice the presentation from start to finish.
プレゼンを最初から最後まで練習しましょう。

関連表現も一緒に覚えよう

「through=最初から最後まで通り抜ける」という感覚が分かると、ほかの句動詞も理解しやすくなります。

  • look through:書類などに目を通す
  • walk through:順を追って説明する
  • run over:ひく/時間を超過する/内容を手短に確認する

句動詞全体の仕組みを整理したい方は、be-rize.comの英語の句動詞一覧も参考になります。

まとめ

run throughの中心には、「最初から最後まで一度通り抜ける」というイメージがあります。

  • 資料や予定をざっと確認する
  • プレゼンや演目を通しで練習する
  • 考えや記憶が頭をよぎる
  • お金や物資を短期間で使い果たす

まずは仕事や学校で使いやすいLet’s run through the agenda.Let’s run through the presentation.から使ってみましょう。

ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の親記事もご覧ください。

runの句動詞をまとめて学ぶ:runを使った句動詞一覧|意味・使い方・語順を整理

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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