
see about は、「その件を確認して、必要なら対処する・手配を考える」という句動詞です。日本語では「見てみる」「考えておく」「何とかできるか確認する」など、場面によって訳が変わります。
また、We’ll see about that. は声の調子しだいで「その件は考えておく」だけでなく、「そうなるかどうかは分からない」「まあ見てなさい」という強い意味にもなります。この記事では、基本の使い方から会話特有の含みまで整理します。
Contents
see aboutの意味を先に整理
see about の中心は、事情や可能性を確認し、その後どうするか考えることです。主な使い方は次の3つです。
| 使い方 | 基本の形 | 例 |
|---|---|---|
| 物事を確認して対処する | see about+名詞・代名詞 | I’ll see about the broken heater. |
| 何かの手配・実行を検討する | see about+doing | I’ll see about booking a room. |
| 保留・疑い・対抗心を表す | We’ll see about that. | We’ll see about that! |
大切なのは、「必ず実行する」と確約する表現ではないことです。まず確認・検討し、できるかどうかを判断する余地が残っています。
しゅみすけ(大山俊輔)
see+aboutから意味の仕組みを理解する
see は「見る」から「確認する・分かる」、about は「そのことの周辺に」という感覚を持ちます。つまり see about は、ある問題や依頼の周辺事情を見て、何をすべきか判断するイメージです。
日本語の「その件、見ておきます」に近く、確認だけで終わる場合もあれば、確認したうえで予約・修理・相談などの行動へ進む場合もあります。この「確認から対処へ」という幅が、単純な see との違いです。

意味1:物事を「確認して対処する」
see about something は、問題・依頼・予定などを調べ、必要な対応を考えることです。何をするかがまだ完全に決まっていない段階でよく使います。
- I’ll see about the air conditioner tomorrow.
明日、エアコンの件を確認して対処します。 - Could you see about the noise upstairs?
上の階の騒音について確認してもらえますか。 - We need to see about transportation from the airport.
空港からの移動手段をどうするか確認する必要があります。 - She went to see about the delayed delivery.
彼女は配送の遅れについて確認しに行きました。
「調べる」だけでなく、その後に連絡したり、修理を頼んだりするところまで含み得ます。ただし、どこまで対応するかは文脈で決まります。
人について使う場合
see about someone は、人の様子・必要なものを確認して世話をする意味になることがあります。
- I’ll go and see about the children.
子どもたちの様子を見てきます。 - Can someone see about our guests?
誰かお客様の対応をしてもらえますか。
意味2:「~できるか手配・検討する」
see about doing は、予約・購入・修理などができるか調べ、その実行や手配を考える形です。about は前置詞なので、後ろには動詞の原形ではなく -ing形を置きます。
- I’ll see about booking us a table.
私たちの席を予約できるか確認してみます。 - Can you see about getting the printer fixed?
プリンターを修理してもらえるか手配を考えてもらえますか。 - We should see about extending our stay.
滞在を延長できるか確認したほうがよいでしょう。 - She’s seeing about changing her work schedule.
彼女は勤務予定を変更できるか確認しています。 - I’ll see about finding you another room.
別の部屋を用意できるか確認します。
I’ll see about booking… は「予約します」という確約より控えめです。空きや料金を調べてから決める、という段階を表します。
語順:see about itと覚える
see about は基本的に分離しません。目的語は about の後ろです。代名詞も see about it とします。
- ○ I’ll see about the problem.
- ○ I’ll see about it.
- × I’ll see it about.
- ○ I’ll see about getting a refund.
- × I’ll see about to get a refund.
前の記事で扱った see it through は「それを最後までやり遂げる」です。see about it は「その件を確認して対処を考える」なので、it の位置と意味をセットで区別しましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
We’ll see about that.の意味とニュアンス
We’ll see about that. は、直訳だけでは感情がつかみにくい表現です。声の調子と場面によって、大きく3つのニュアンスがあります。
1.中立的な「その件は検討してみよう」
依頼や提案に対して、まだ約束せず保留するときです。
A: Can we stay one more night?
もう一泊できる?B: We’ll see about that.
それはちょっと確認してみよう。
2.やんわりした「どうかな・約束はできない」
親が子どものお願いに答える場面などでは、直接 no と言わず期待を抑える返事になります。日本語の「まあ考えておく」に近く、実質的には断りに近い場合もあります。
A: Can I get a new phone?
新しいスマホを買ってもいい?B: We’ll see about that.
それはどうかな。考えておくよ。
3.挑戦的な「まあ見てなさい」
相手の断言に反発し、「本当にそうなるか見ものだ」「こちらが覆してみせる」という対抗心を表すことがあります。強く発音すると、けんか腰に聞こえます。
A: You’ll never beat me.
君には絶対に勝てないよ。B: We’ll see about that!
それはどうかな。まあ見てなさい!
文字だけでは3つを完全に区別できません。表情、語調、それまでの会話から判断します。
よく使う文型・コロケーション
- see about a problem / complaint / repair:問題・苦情・修理の件を確認して対処する
- see about the arrangements:手配について確認する
- see about booking / finding / getting:予約・発見・入手ができるか検討する
- go and see about…:~の件を確認しに行く
- I’ll see what I can do about it.:その件で何ができるか考えます
- We’ll see about that.:その件は様子を見よう/まあ見てなさい
活用形は see – saw – seen です。
- He saw about the repairs yesterday.
彼は昨日、修理の手配に対応しました。 - Have you seen about the tickets yet?
チケットの件はもう確認しましたか。
see about・see to・look into・take care ofの違い
| 表現 | 中心のニュアンス | 例 |
|---|---|---|
| see about | 可能性や状況を確認し、対処を考える | I’ll see about a replacement. |
| see to | 責任を持って必要な処置をする | I’ll see to the repairs. |
| look into | 原因・事実を詳しく調査する | We’ll look into the complaint. |
| take care of | 問題や作業を引き受けて処理する | I’ll take care of it. |
| arrange | 予定やサービスを具体的に手配する | I’ll arrange a taxi. |
see about は「まず確認し、できるか考える」ため結果がまだ開かれています。see to や take care of は、話し手が処理を引き受ける度合いが強くなります。look into は、とくに調査の過程を強調します。
日本人が間違えやすいポイント
1.必ず実行する約束だと思わない
I’ll see about it. は「必ずやります」ではなく、「確認して、どうするか考えます」です。確約したいなら I’ll take care of it. や、具体的に I’ll call them today. と言います。
2.aboutの後ろにto不定詞を置かない
○ see about changing it
× see about to change it
3.We’ll see.との違いに注意する
We’ll see. は一般的な「様子を見よう・どうなるか見よう」です。We’ll see about that. は that で特定の発言や提案を指し、疑いや挑戦の響きが強くなることがあります。
4.see about itとsee it throughを混同しない
see about it は「その件を確認して考える」、see it through は「それを最後までやり遂げる」です。
この句動詞が出てこなかったら?しゅみすけ式の簡単な言い換え
see about が出てこなくても、「何を確認するか」「その後どうするか」を中学英語で直接伝えれば十分です。
| 言いたいこと | 簡単な言い換え |
|---|---|
| その件を確認します | I’ll check it. |
| 何ができるか考えます | I’ll check what I can do. |
| 部屋を予約できるか確認します | I’ll check if we can book a room. |
| 明日、修理会社に電話します | I’ll call the repair company tomorrow. |
| まだ約束はできません | I can’t promise yet. |
曖昧な see about を無理に再現するより、check、call、ask などで次の行動を言えば、相手にも予定が伝わりやすくなります。
関連表現
- see throughの意味・使い方・語順
- see offの意味・使い方・語順
- see to it thatの意味・使い方
- see ifの意味・使い方
- arrange for A to doの意味・語順
- 句動詞一覧
- 英熟語・定型表現の一覧
まとめ
see about は「ある件の事情や可能性を確認し、その後の対処・手配を考える」句動詞です。語順は see about+名詞・代名詞、または see about+doing。代名詞なら see about it とします。
We’ll see about that. は、中立的な保留、やんわりした拒否、挑戦的な「まあ見てなさい」のどれにもなります。言葉だけでなく、声の調子と場面まで含めて受け取りましょう。









