
「想定する」は英語で一語に決まりません。何かを事実だと仮定するなら assume、起こる可能性が高いと思うなら expect、先を読んで備えるなら anticipate、具体的な場合に備えて計画するなら plan for が自然です。
この記事では4表現の違いを例文で整理します。さらに、これらが出てこないとき、知っている簡単な英語だけで「想定している」をどう伝えるかも考えてみましょう。
Contents
「想定する」は英語で?まず結論
- assume:確かな証拠がない段階で、ひとまず事実だと仮定する
- expect:おそらく起こる・そうなると思う
- anticipate:起こりそうなことを先読みする。しばしば準備も含む
- plan for:可能性のある事態を考え、具体的に備える
日本語の「想定する」には、前提を置く、予想する、先回りする、事態に備えるなど複数の動きが入っています。英語では、その中身を選んで表します。
assume:ひとまず事実だと「仮定する」
assume は、十分な証拠や確認がないまま、あることを事実として考える表現です。計算・議論の前提を置く場面にも、人の考えを勝手に決めつける場面にも使われます。
- Let’s assume that sales remain the same.
売上が変わらないと想定しましょう。 - We assumed the project would take three months.
そのプロジェクトには3か月かかると想定していました。 - Don’t assume that everyone agrees.
全員が賛成していると決めつけないでください。
assume that+文 が基本です。日常会話では「勝手にそう思う」という注意を含むこともあるため、根拠のある予測にはexpectのほうが合う場合があります。
expect:起こる可能性が高いと「予想する」
expect は、経験・予定・状況などから、あることがおそらく起こると思う表現です。「想定している人数」「想定どおりの結果」などにもよく使われます。
- We expect about 100 people.
約100人の参加を想定しています。 - I expect the meeting to finish by five.
会議は5時までに終わると想定しています。 - The results were better than expected.
結果は想定より良いものでした。
expect A to do は「Aが~すると予想する」、as expected は「予想どおり」、than expected は「予想より」です。

anticipate:先を読んで「想定する」
anticipate は、これから起こりそうなことを前もって予測する動詞です。単に思うだけでなく、問題や需要を先読みして準備するニュアンスが出やすい表現です。
- We anticipated several problems.
いくつかの問題を事前に想定していました。 - The company anticipated an increase in demand.
会社は需要の増加を見込んでいました。 - We didn’t anticipate such a strong response.
これほど大きな反響は想定していませんでした。
「anticipate=期待する」と訳されることもありますが、中心は「先に起こることを見越す」です。楽しみに待つなら通常は look forward to を使います。
plan for:可能性を考えて「備える」
plan for は、起こるかもしれない状況を考慮し、時間・予算・人員・対応策などを具体的に準備する表現です。「最悪の事態を想定する」「災害を想定する」などと相性があります。
- We need to plan for delays.
遅延を想定して計画する必要があります。 - Always plan for the unexpected.
想定外のことにも備えておきましょう。 - We planned for a worst-case scenario.
最悪の事態を想定して準備しました。
しゅみすけ(大山俊輔)
同じ「雨」を想定する場面で比べる
- Let’s assume it will rain.
雨が降るという前提を置こう。 - We expect rain tomorrow.
明日は雨が降ると予想している。 - We anticipated heavy rain.
大雨を前もって予測していた。 - We planned for rain.
雨の場合に備えて計画した。
「想定する」の発音ポイント
- assume:「アスーム」に近く、後半の sume を強く読みます。
- expect:「イクスペクト」に近く、後半の pect が強くなります。
- anticipate:「アンティサペイト」に近く、ti の部分を強く読みます。
- plan for:planとforを自然につなげて発音します。
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】
assumeやanticipateが出てこなくても、「何が起こると思うか」「そのために何をするか」を基本語で言えば伝わります。
- We think this may happen.
これが起こるかもしれないと考えています。 - We think about what may go wrong.
何がうまくいかない可能性があるか考えます。 - We are getting ready in case it rains.
雨が降った場合に備えています。 - We made a plan for that situation.
その状況に備えた計画を作りました。 - We thought there would be about 100 people.
約100人になると思っていました。
たとえば「システム障害を想定しています」が難しければ、We think the system may stop, so we have another plan. と言えます。「止まるかもしれない」+「別の計画がある」と、想定と対策を分けるのがコツです。
仕事・英語日記で使える例文
- I expected the task to take two hours.
作業には2時間かかると想定していた。 - I didn’t expect so many questions.
これほど多くの質問は想定していなかった。 - We planned for possible delays.
遅延の可能性を想定して準備した。 - I assumed that everyone knew the plan.
全員が計画を知っているものと想定していた。
関連する表現
expect・predict・guess・anticipateの違いは、「予想する」は英語で?で詳しく比較しています。万一の事態を表す構文は、in the event ofの意味と使い方も参考になります。
まとめ
「想定する」は、前提を置くなら assume、起こると思うなら expect、先読みするなら anticipate、具体的に備えるなら plan for が自然です。
難しい表現を忘れても、We think this may happen. や We made a plan for that situation. と言えば大丈夫です。「想定」を一語にせず、可能性と準備を簡単な英語に分ければ会話は止まりません。









