
Rack off! は、主にオーストラリア英語で使われる「立ち去れ」「あっちへ行け」「失せろ」という意味の口語表現です。
相手をその場から追い払う強い言い方なので、親しい人同士の冗談を除けば、学習者が積極的に使う表現ではありません。ただし、オーストラリアの映画・ドラマ・会話で聞いたときに、単なる「帰る」ではなく、怒りや拒絶がこもっていると理解することが大切です。
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Rack off!の基本的な意味
rack off は「立ち去る・あっちへ行く」という意味ですが、命令形の Rack off! で使われることが多く、日本語では文脈に応じて次のように訳せます。
- あっちへ行け
- ここから出ていけ
- うせろ
- 放っておけ
Rack off! I don’t want to talk to you.
あっちへ行け!君とは話したくない。
He told the reporters to rack off.
彼は記者たちに立ち去れと言いました。
辞書では「leave/go away」と説明できますが、実際の調子はかなり強めです。丁寧なお願いではありません。
どこの英語?オーストラリアで使われる口語
rack off は、とくにオーストラリア英語として知られるくだけた表現です。アメリカやイギリスでも文脈から意味を推測される可能性はありますが、地域を問わず一般的な定番表現とはいえません。
そのため、海外作品でオーストラリア人の登場人物が使っていたり、オーストラリアでの会話で耳にしたりする可能性のある表現として覚えるのが実用的です。
しゅみすけ(大山俊輔)
rackとoffから意味を考える
off には「接触している状態から離れる」「その場から外へ」という感覚があります。go off、walk off、drive offなどでも、ある場所から離れていく方向を表します。
ただし、rack 単独の一般的な意味から「立ち去る」をそのまま予測するのは困難です。rack offはオーストラリアの口語表現として、ひとかたまりで覚えるほうが安全です。
発音と文法
rack は /ræk/ で、日本語の「ラック」に近いものの、最後のkをはっきり止めます。続くoffとつながり、会話では「ラッコフ」のように聞こえることがあります。
もっとも典型的なのは命令文です。英語の命令文なので主語youは通常置きません。
- Rack off!:失せろ!
- Tell them to rack off.:あいつらに失せろと言え。
- Why don’t you rack off?:もうあっちへ行ったらどうだ。(皮肉・攻撃的)
rack someone off のように、人をrackとoffの間に入れる句動詞ではありません。「相手に立ち去れと言う」なら tell someone to rack off とします。
自然な例文と会話
口論で相手を追い払う
A: I’m not leaving until you answer me.
答えるまで帰らないぞ。B: Rack off! This is none of your business.
失せろ!これはあなたには関係ない。
しつこい相手に言う
Rack off and stop bothering us.
あっちへ行って、私たちにつきまとうのはやめて。
人が言った言葉を報告する
She got angry and told me to rack off.
彼女は怒って、私に失せろと言いました。
親しい友人同士で冗談として使う
A: I ate the last piece of cake.
最後のケーキ、僕が食べたよ。B: Oh, rack off! You didn’t!
もう、やめてよ!うそでしょ!
冗談では「もう、あっち行ってよ」「ふざけないでよ」ほどに弱まることがあります。ただし、表情・声・関係性がなければ、本気の拒絶に聞こえます。学習者は冗談として安易にまねしないほうが無難です。
Rack off!はどれくらい失礼?

Rack off! は、通常の会話ではかなり失礼です。職場・店・ホテル・学校などで、相手に距離を取ってほしいだけなら、より直接的で安全な表現を選びましょう。
| 表現 | ニュアンス | 使いやすさ |
|---|---|---|
| Could you give me some space? | 少し距離を置いてもらえますか | 丁寧 |
| Please leave me alone. | 一人にしてください | 明確だが比較的冷静 |
| Go away. | あっちへ行って | ぶっきらぼう |
| Rack off! | 失せろ | 豪州口語・かなり失礼 |
Go away・Get lost・Back offとの違い
Go away
Go away. は地域を問わず通じる「あっちへ行って」です。言い方次第で強くなりますが、rack offほどオーストラリア色はありません。
Get lost
Get lost! も「失せろ」「消えろ」という強い拒絶です。rack offより広い地域で理解されます。どちらも失礼なので、日常的な依頼には向きません。
Back off
Back off! は、単に立ち去らせるより「下がれ」「干渉するな」「圧力をかけるのをやめろ」という意味です。相手が近づきすぎている、口出ししている、威圧している場面に合います。詳しくはback offの意味・使い方とback awayとの違いをご覧ください。
Back off. I can handle this myself.
口出ししないで。これは自分で対処できます。
日本人が間違えやすいポイント
「ラックから外す」ではない
商品を棚から外す意味に直訳する表現ではありません。オーストラリア口語の「立ち去る」として覚えます。「既製品の」は off-the-rack で、別の表現です。
軽い「またね」として使わない
友人に「じゃあ帰るね」と言うなら I’m off. や I’m heading home. が自然です。I’ll rack off. を標準的な別れの言葉として覚えないようにしましょう。
目上の人や接客では使わない
上司・顧客・店員・知らない人に使えば、意図以上に攻撃的になるおそれがあります。距離を求めるなら、理由と希望を短く伝えるほうが安全です。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単で安全な言い換え
- Please leave me alone.
一人にしてください。 - I don’t want to talk right now.
今は話したくありません。 - I need some space.
少し距離が必要です。 - Please step back.
少し下がってください。 - Please stop bothering me.
私につきまとうのをやめてください。
危険を感じる場面では、英語のニュアンスを整えることより、安全な場所へ移動し、周囲や係員に助けを求めることを優先してください。
まとめ
- Rack off! は「立ち去れ・失せろ」というオーストラリア英語の口語
- 命令形で使われることが多く、通常はかなりぶっきらぼうで失礼
- 親しい間柄では冗談になる場合もあるが、声や関係性に大きく左右される
- Go awayは地域を問わず通じ、Get lostも強い拒絶、Back offは「下がれ・干渉するな」
- 自分で伝えるならPlease leave me alone.やI need some space.が安全
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