
初対面の相手に、はっきりした理由はないのに「なんとなく苦手」と感じたことはありませんか。英国英語では、そんなふうに人や物を嫌いになり始めることを take against で表せます。ただし、be against の「反対している」とは意味も語順も異なります。
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take againstの意味を最初に確認
take against + 人・物 は、「〜を嫌いになる」「〜に反感を持ち始める」という意味です。特に、第一印象やちょっとした出来事をきっかけに、理由が十分説明できないまま否定的な気持ちを持つニュアンスがあります。
- She took against him immediately.
彼女はすぐに彼を嫌いになりました。 - I don’t know why the dog has taken against me.
なぜその犬が私を嫌うようになったのか分かりません。
主に英国英語で使われる表現です。現代英語でも使われますが頻度はそれほど高くなく、アメリカ英語の日常会話なら start to dislike や take an instant dislike to のほうが伝わりやすい場面もあります。英国の会話・ドラマ・小説に触れる人には覚えておく価値があります。
しゅみすけ(大山俊輔)
take+againstから意味の仕組みを理解する
take には、何かを自分の側へ「取り込む」だけでなく、ある態度・反応を「取る」という働きがあります。against は「〜に向かい合って」「〜に反して」という方向を示します。
この2語が組み合わさると、相手に対して反対向きの態度を取り始める、つまり相手を好ましく思わなくなるという感情の変化になります。

ネイティブが感じるニュアンス
take against は、論理的な反対意見よりも個人的な反感を表します。嫌いになった理由が小さい、直感的、あるいは少し不公平に見える場合にも使われます。
- He seemed to take against the new colleague from the start.
彼は最初からその新しい同僚を嫌っているようでした。 - My manager took against the proposal before hearing all the details.
上司は詳細をすべて聞く前から、その提案を気に入らなくなりました。
人に使うのが典型ですが、提案・考え・場所などにも使えます。ただし、単に「案に反対している」と言うだけなら be against the idea のほうが普通です。
語順:take againstは分離できない
take against は、目的語を against の後ろに置く分離不可能な他動詞型です。
| 形 | 例 |
|---|---|
| 現在形 | take / takes against |
| 過去形 | took against |
| 過去分詞 | taken against |
| 進行形 | taking against |
- ○ She took against him.
- × She took him against.
- × She took against to him.
目的語が代名詞でも take against him / her / me / it の順です。余分な to は付けません。
しゅみすけ(大山俊輔)
よく使われる文型とコロケーション
- take against someone immediately:すぐに人を嫌いになる
- take against someone from the start:最初から人に反感を持つ
- take against something for no obvious reason:明確な理由なく物事を嫌う
- seem to have taken against someone:人を嫌うようになったらしい
- I don’t know why … took against …:なぜ〜が…を嫌いになったのか分からない
日常・仕事・恋愛・家庭で使う例文
仕事
The client took against our design after seeing the first draft.
顧客は最初の案を見てから、私たちのデザインを気に入らなくなりました。
For some reason, the director has taken against Ken.
なぜか部長はケンを嫌うようになりました。
恋愛・人間関係
She took against him the moment he interrupted her.
彼が話を遮った瞬間、彼女は彼を嫌いになりました。
My friends took against my boyfriend at first, but they like him now.
友人たちは最初、私の彼氏を嫌っていましたが、今では気に入っています。
家庭・日常
Our cat has suddenly taken against the new sofa.
うちの猫は突然、新しいソファを嫌がるようになりました。
Why has your son taken against this school?
なぜ息子さんはこの学校を嫌うようになったのですか。
not take to・take an instant dislike to・turn againstとの違い
| 表現 | 中心の意味 | ニュアンス |
|---|---|---|
| take against | 嫌いになり始める | 直感的・理由が曖昧な反感。主に英国英語 |
| not take to | 好きになれない | なじめない、気に入らない。比較的やわらかい |
| take an instant dislike to | すぐ嫌いになる | 即座の嫌悪を明示し、広く理解される |
| turn against | 敵対・反対するようになる | 以前は支持・好意があった状態からの強い変化 |
| be against | 〜に反対している | 意見・計画への立場。個人的な嫌悪とは限らない |
be against や「意向・規則に反する」の整理は、go againstの意味とbe againstとの違いも参考にしてください。
日本人が間違えやすい点
- against の後ろに to を足さない:× take against to him
- 目的語を take と against の間に置かない:× take him against
- 「案に反対する」と混同しない:立場を述べるだけなら be against を使う
- 地域差を意識する:国際的な会話では start to dislike のほうが明快な場合がある
しゅみすけ式:take againstが出てこなかったら?
この句動詞を思い出せなくても、難しい一語へ置き換える必要はありません。変化と気持ちを直接言えば十分です。
- I started to dislike him after our first meeting.
最初に会ってから、彼を嫌いになりました。 - For some reason, she doesn’t like me.
なぜか彼女は私を好きではありません。 - He didn’t like the idea from the beginning.
彼は最初からその案を気に入りませんでした。 - The dog becomes unfriendly when it sees me.
その犬は私を見ると友好的でなくなります。
「いつから」「誰・何を」「どう感じる」を中学英語で説明すれば、take againstを使わなくても目的は達成できます。
まとめ
take against + 人・物 は、「〜を嫌いになる」「〜に反感を持ち始める」という、主に英国英語の句動詞です。直感や第一印象からマイナス感情が生まれるニュアンスがあり、語順は分離できません。took against him のように、目的語は必ず against の後ろへ置きます。
句動詞や定型表現をまとめて確認したい方は、英熟語・定型表現の一覧へどうぞ。句動詞が基本動詞とパーティクルから生まれる仕組みは、句動詞をコアイメージで理解する考え方でも解説しています。
takeを使った表現をまとめて比較したい方は、takeを使った句動詞の意味・使い方一覧もあわせてご覧ください。









