
go againstは、「〜に逆らう」「〜に反する」が基本の句動詞です。ただし、後ろに来る語によって「人の意向に逆らう」「信念に反する」「予想と違う」「判決が不利になる」など、自然な日本語訳が変わります。
共通するのは、ある人・規則・予想などが作る流れとは反対の方向へ進むという感覚です。この記事では、意味とニュアンス、語順、自然な例文、be againstやopposeとの違い、簡単な言い換えまで解説します。
Contents
go againstの基本的な意味
| 後ろに来るもの | 自然な意味 | 代表例 |
|---|---|---|
| 人・意向・助言 | 〜に逆らう | go against her wishes |
| 信念・原則・規則 | 〜に反する | go against my principles |
| 予想・傾向・常識 | 〜と違う、〜に反する | go against expectations |
| 判決・投票・状況 | 〜に不利になる | the decision went against us |

なぜ「逆らう・反する」になる?
goは「進む」、againstは「何かに向かってぶつかる・反対方向に」という感覚を持ちます。二つを合わせたgo againstは、基準となる流れや考えと同じ方向へ行かず、反対へ進むイメージです。
物理的な流れにも使えます。
- We were sailing against the wind.
私たちは向かい風に逆らって航行していました。 - It’s hard to go against the current.
流れに逆らって進むのは大変です。
この「流れに逆らう」が、意向・信念・予想など抽象的なものにも広がっています。
しゅみすけ(大山俊輔)
意味1:人の意向・助言に逆らう
go against+人、またはgo against+人のwishes/adviceで、相手が望むことや勧めることとは違う行動を取る意味になります。単なる意見の違いより、相手の意向を承知したうえで別の道を選ぶニュアンスがあります。
- I don’t want to go against my parents, but this is my decision.
両親に逆らいたくはありませんが、これは私自身の決断です。 - She went against her doctor’s advice and returned to work early.
彼女は医師の助言に反して、早めに仕事へ戻りました。 - He went against the manager’s wishes and shared the plan with us.
彼は上司の意向に反して、その計画を私たちに話しました。
意味2:信念・原則・規則に反する
principles、values、beliefsなどが後ろに来ると、「自分の信念・価値観に反する」という意味です。rules、policy、lawなら「規則・方針・法律に反する」になります。
- Lying to a customer goes against my principles.
顧客にうそをつくことは、私の信念に反します。 - This request goes against company policy.
この依頼は会社の方針に反します。 - It would go against everything she believes in.
それは彼女が信じるすべてに反することになります。 - Does this go against the rules?
これは規則違反になりますか?
規則から外れる表現との詳しい比較は、既存の「逸脱する」は英語で?deviate・stray from・go againstの違いも参考にしてください。
意味3:予想・傾向・常識と違う
go against expectationsは「予想に反する」、go against the trendは「傾向に逆行する」です。人が意図的に反対するとは限らず、結果やデータが一般的な予想と違う場合にも使えます。
- The final result went against our expectations.
最終結果は私たちの予想に反しました。 - Her store is growing, going against the industry trend.
業界の傾向に反して、彼女の店は成長しています。 - The evidence goes against the popular belief that more choices are always better.
その証拠は、選択肢は多いほどよいという一般的な考えに反しています。
意味4:判決・投票・状況が不利になる
decision、verdict、vote、gameなどが主語になると、go against+人は「その人に不利な結果になる」という意味になります。この用法では、人が何かに逆らうのではなく、結果の流れが人にとって不利な方向へ進みます。
- The judge’s decision went against the company.
裁判官の判断は会社に不利なものとなりました。 - The vote went against us, but we’ll try again next month.
投票結果は私たちに不利でしたが、来月また挑戦します。 - Everything seemed to be going against him that day.
その日は何もかもが彼に不利に働いているようでした。 - The game went against us after the second goal.
2点目のあと、試合の流れは私たちに不利になりました。
語順と文法
基本語順はgo against+名詞
- go against the plan(計画に反する)
- go against her wishes(彼女の意向に逆らう)
- go against it(それに反する・それに逆らう)
againstは前置詞なので、目的語は必ず後ろです。句動詞として分離せず、go it againstとは言いません。
動名詞を置くならagainst+名詞・動名詞
「〜することに反対の方向へ」という文脈では、againstの後ろに動名詞を置けます。ただし、単に「〜することに反対だ」と意見を述べるなら、後述するbe against doingのほうが自然です。
活用はgo–went–gone
- It goes against our values.(現在)
- It went against our values.(過去)
- It has gone against our values.(現在完了)
go againstと似た表現の違い
go againstとbe against
be againstは「〜に反対の立場だ」という状態・意見を表します。go againstは、意向・基準・予想など既存の流れとは反対の方向へ進むことを表します。
- I’m against the proposal.
私はその提案に反対です。 - The proposal goes against our policy.
その提案は私たちの方針に反します。
be againstの反対・接触・規則違反などの用法は、be againstの意味とoppose・object toとの違いで詳しく解説しています。
go againstとoppose
opposeは、人・計画・政策などに積極的に反対する、やや硬めの動詞です。go againstは「基準や意向に沿わない」という関係を表し、必ずしも抗議や対決を意味しません。
- Residents opposed the construction plan.
住民は建設計画に反対しました。 - The construction plan goes against local rules.
建設計画は地域の規則に反します。
go againstとbreak the rules
break the rulesは実際に「規則を破る」ことです。go against the rulesは規則に反するという関係を述べるため、判断や説明にも使いやすい表現です。
日本人が間違えやすいポイント
「〜に反対です」なら何でもgo againstではない
自分の意見を簡潔に言うならI’m against it.が自然です。I go against it.では、継続的に逆らって行動するような、不自然または特殊な響きになりやすいので注意しましょう。
日本語訳は主語と目的語で決める
- I went against my boss.:私は上司に逆らった
- The decision went against me.:その決定は私に不利だった
同じ「人+go against+人」のように見えても、主語が行動する人なのか、decisionなどの結果なのかで意味が変わります。
「逆方向へ行く」にはgo the other wayも使える
道順で「反対方向へ行く」なら、通常はgo the other wayやgo in the opposite directionと言います。go againstは、流れ・意向・基準との対立を示す表現です。
難しいときの簡単な言い換え
| 伝えたいこと | 簡単な英語 |
|---|---|
| 親の意向に逆らった | I did something my parents didn’t want. |
| 信念に反する | I don’t believe it is right. |
| 規則に反する | The rules don’t allow it. |
| 予想と違った | It was different from what we expected. |
| 結果が私たちに不利だった | The result was bad for us. |
しゅみすけ(大山俊輔)
会話で使える短い例
A: Why didn’t you accept the offer?
どうしてその申し出を受けなかったの?
B: The conditions went against my values.
その条件が私の価値観に反していたからです。
A: Did the committee approve our proposal?
委員会は私たちの提案を承認しましたか?
B: No. The vote went against us by one vote.
いいえ。1票差で私たちに不利な結果になりました。
まとめ
go againstは、「流れ・基準と反対方向へ進む」というコアイメージを持つ表現です。
- go against someone’s wishes:人の意向に逆らう
- go against one’s principles:信念に反する
- go against expectations:予想に反する
- the decision went against someone:決定が人に不利になる
まずはIt goes against our policy.とThe result went against us.の語順から覚えると、仕事でも日常会話でも使いやすくなります。ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の親記事もご覧ください。
goを使うほかの表現もまとめて確認したい方は、goを使った句動詞一覧をご覧ください。









